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映画のネタが一時的に尽きたので、弟のこと。

ほぼ毎日劇場にかよって1日1本あるいは2本ずつ映画を観て、
ブログにUPするのは1日1本だけと決めていると、
たいていブログのほうがずいぶん後出しになり、
UPする頃にはもう上映期間が終了していることも多いです。
 
今月は1日1本ペースを守って観ていたから、
公開後わりとすぐにブログでご紹介することができたのですが、
とうとう書きためたものがなくなってしまいました。
 
だけど、が亡くなった翌月から1日もブログを休まずに来たので、
ここで途絶えるのはなんとなく悔しい。
そこで久しぶりに弟のことを書きたいと思います。
そんな隙間潰しに使わんとってと弟から言われそうですけれども(笑)。
 
今も弟を思い出さない日はありません。
もうじき一周忌を迎える最近は特に、SNSがご親切にも「思い出」を教えてくれる。
 
弟の部屋から引き上げてきたものがいろいろあります。
半永久的に置いておけるものは良いとして、使えばなくなるものもたくさん。
たとえばキチントさんのダストマン、ダイキブランドの食器用漂白剤。
レノアハピネスのアロマジュエル、ボールドのジェルボール。
これの数がだんだん減ってきて、もうすぐなくなるのが寂しくなります。
 
スーパーのナイロン袋もいっぱいあって、中にレシートが残っていることも。
2015年の日付のものなどもあり、レシート捨てとけよなと思いながら、
まさかこの時から10年経たずに自分が死ぬとは思っていなかったよねぇと切ない。
おおっ、こんなもん食べとったんかいなどと笑ってしまったりも。
 
最後の入院時、弟の部屋に寄ったら、冷蔵庫にコンビニの唐揚げが入っていました。
「もらって帰るよ」と声をかけたら「うん」と言っていたけれど、
こんな死ぬ間際まで唐揚げ食べたかったんかい!と思ってしんみり。
そしてその唐揚げは、捨てられないまま今も私の家の冷凍庫に入っています。
 
5月5日のこどもの日は、弟の誕生日です。
こちらが祝うべきところ、弟がお寿司を取ってくれたのを思い出す。
今年は私が取るよ。食べるのも私やけど。(^^;

—–

『世界の終わりから』

『世界の終わりから』
監督:紀里谷和明
出演:伊東蒼,毎熊克哉,朝比奈彩,増田光桜,若林時英,岩井俊二,
   市川由衣,又吉直樹,冨永愛,高橋克典,北村一輝,夏木マリ他
 
紀里谷和明監督はどうしても宇多田ヒカルの元旦那という印象が強い。
『CASSHERN』(2004)しか知らなくて見くびっていたら、
『ラスト・ナイツ』(2015)は意外に面白くて驚いたおぼえがあります。
しかしその『ラスト・ナイツ』が面白かったこともいつしか忘れてしまい、
本作もキリヤンか~、パス。とスルーしていました。
 
せっかくの水曜日、映画料金が安い日は何か観なきゃもったいない。
かと言って大阪市内や西宮まで遠征するのはしんどくて、
お手軽に109シネマズ箕面で観ようとすると、本作しかなかったのです。
でもまたこれが意外と面白くて、また謝りたくなりました。
ごめんよ、キリヤン。
 
幼い頃に事故で両親を亡くし、祖母に育てられた志門ハナ(伊東蒼)。
今その祖母まで亡くなり、どうやって生きていけばいいのかわからない。
17歳の女子高生である彼女がバイトで稼げる金はわずか。
祖母が残してくれた貯金もたいした額ではなく、すぐに底をつくだろう。
 
登校すればいじめっ子たちに金をせびられ、話せる相手は幼なじみのタケル(若林時英)のみ。
タケルから卒業後はどうするのかと尋ねられてイライラが募る。
 
そんな折、警察庁警備局の職員だという江崎省吾(毎熊克哉)と佐伯玲子(朝比奈彩)が
ハナのもとへやってきて、最近「夢」を見なかったかと聞く。
江崎によれば、あと2週間でこの世界に終わりが来るらしい。
ハナが見た夢について話せばそれを防げる、世界を救えるのはハナしかいないと言われ……。
 
「私なんか」が口癖のハナ。
親も友だちもいなくて、お金もなくて、生きている意味もわからない。
だからといって死ぬ勇気もなく、毎日イジイジしているだけ。
そんな少女がいきなり世界の行方を委ねられたらどうしましょう。
 
いじめっ子の存在がものすごく腹立たしくて、
だから、ハナの護衛についた玲子がいじめっ子をしばくシーンは血が沸いた(笑)。
彼女と江崎の存在はハナにとってとても心強いものになります。
 
毎熊克哉は作品によって善人と悪人の差が大きすぎる。
そのおかげでイメージが固定されることなく、どちらの役でも安心して見ていられます。
本作では善人のほう。どうか彼は死なないでと思ったけれど。
 
官房長官役の高橋克典の悪いこと。政治家ってこんな感じだなぁ。
ハナを導く老婆に夏木マリ。その宿敵の悪役に北村一輝。めちゃ怖い。
 
期待せずに観はじめたということもあるかもしれませんが、想像以上に面白かった。
安易なハッピーエンドではなく、むしろ悲しいエンディングなのに、
こうして人は生まれ変わり、繋がって行くんだよと言われているかのようで、
死ぬのは怖くないと思えました。観ている間だけはですけど。(^^;
 
出番は少なくもキーパーソンとなる冨永愛にも泣かされます。
思った以上に壮大なテーマの物語でした。

—–

『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』

『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 運命』
監督:英勉
出演:北村匠海,山田裕貴,杉野遥亮,今田美桜,鈴木伸之,眞栄田郷敦,清水尋也,
   磯村勇斗,永山絢斗,村上虹郎,高杉真宙,間宮祥太朗,吉沢亮,高良健吾他
 
109シネマズ箕面にて。
 
『東京リベンジャーズ』(2021)って、いかにも続編ありな風で終わったのでしたっけ。
前作を観てからまだ2年経っていないけど、よく覚えていません。
ただ、北村匠海山田裕貴杉野遥亮吉沢亮、みんなカワイイなぁと思って観た記憶しかない。
ちなみに私は間宮祥太朗の顔が苦手です。なぜなのか不明。なんとなく。
 
監督は引きつづき英勉
前作の復習もしないまま観はじめましたが、タケミチがちゃんと説明してくれます。
 
27歳にして童貞、交際した相手はヒナタ(今田美桜)ただひとりというタケミチ(北村匠海)。
大好きなヒナタを喪い、自分も死んだと思ったそのときに高校時代にタイムリープした彼は、
なんとしてでも過去を変えてヒナタの命を救おうとする。
 
前作で見事それに成功して現在に戻った今、ヒナタとデートすることに。
嬉しくてたまらないタケミチだったが、今度は彼の目の前でヒナタが死んでしまう。
 
ヒナタの弟で刑事のナオト(杉野遥亮)に話を聞くと、
総長のマイキー(吉沢亮)以下みんなが家族同然だった東京卍會は今や別物。
恐ろしく強いけれど優しかったマイキーも変わり、単なる悪の集団になっているらしい。
 
タケミチは東卍の崩壊とマイキーの暴走を食い止めるべく、再び過去へとタイムリープするのだが……。
 
暴力に満ちていますが、結構笑えるシーンも多いのは英監督の成すところ。
楽しく観られるけれど、マイキーをコントロールするキサキ(間宮祥太朗)がめっちゃ嫌(笑)。
その側近とおぼしきハンマ(清水尋也)も嫌ですよねぇ。
 
こういう集団に属すということは何が面白いのかわからないから、
彼らのやっていることにまったく賛同はできません。
しかし、家にも学校にも居場所がない子がいたとして、
こんなふうに弟のように可愛がってもらえたら、この人のために生きようと思えるのかも。
 
高杉真宙なんて、永山絢斗から顔を殴られすぎて、
エンドロールを見るまで高杉くんだとは気づきませんでした。
村上虹郎にパンチパーマは似合わない(笑)。
ほとんどカメオ的出演の高良健吾が印象に残ります。
 
ストーリーを楽しむというよりも、若手人気キャストいっぱいの顔ぶれを楽しむ作品でしょう。
アンタ、それは逆恨みというものよ、などというツッコミも内心入れながら。
 
で、えーっ、ここで終わるの!?ってとこで終わるんですよ。
いったい次はいつあるんすかぁ。おおっ、2カ月後か!

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『ヴィレッジ』

『ヴィレッジ』
監督:藤井道人
出演:横浜流星,黒木華,一ノ瀬ワタル,奥平大兼,作間龍斗,淵上泰史,
   戸田昌宏,矢島健一,杉本哲太,西田尚美,木野花,中村獅童,古田新太他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
まだ30代半ばの藤井道人監督は、毎年コンスタントに長編作品を撮っていらっしゃいます。
『新聞記者』(2019)が大きな話題を呼び、社会派路線で行くのだろうと思っていたら、
『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020)だったり『余命10年』(2021)だったりと、
その作品は硬派なものに限らない。でもきっと硬派で行きたいと思うのですよね。
 
脚本も藤井監督が担当した本作は、プロデューサーとして名高い河村光庸氏の遺作となりました。
近年ではまさにその『新聞記者』をプロデュース。
公安辺りから目をつけられそうなプロデューサーって感じがしませんか。(^^;
 
伝統の薪能を守る山間の小さな集落・霞門村。
美しい里山の風景を残していはいるが、収入を得るためにゴミの最終処分場を誘致し、
それに依存しなければ生きていけない側面を併せ持っている村。
 
この村で生まれ育った青年・片山優(横浜流星)は、
彼がまだ幼い頃に父親が起こした事件のせいで犯罪者の息子と蔑まされているが、
ギャンブル酒漬けの母親(西田尚美)がつくった借金を背負わされて村から出られない。
 
村長の大橋修作(古田新太)はヤクザの丸岡勝(杉本哲太)の不法投棄に手を貸し、
夜中に丸岡が持ち込む大量の危険ゴミを優たち作業員に埋めさせていた。
丸岡から任されて場を仕切るのは、修作の息子でろくでなしの透(一ノ瀬ワタル)。
 
そんなある日、優の幼なじみで東京に出ていた中井美咲(黒木華)が帰郷。
役場に就職した美咲は広報を担当し、村を活性化させる企画を立案する。
ゴミ処分場の見学ツアーを組むことを思いついた美咲は、そのガイド役に優を推す。
不安に感じながらも引き受けた優だったが、これが好評で取材が相次ぎ……。
 
息子に金の無心ばかりして博打に酒にと明け暮れる母親。
しかも勝手にヤクザから何百万も借りる。
こんな母親からはさっさと離れりゃいいのにと思うのに、
これが親子の絆というものなのか、どうしても見捨てることができません。
『ロストケア』の介護士の台詞にあったように、時には絶つべき絆もある。
 
この村に未来はないと思いながらも出て行けない人びと。
よそ者を嫌うどころか、村の出身者ですら考えが違うと村八分にする。
村の活性化を夢見て力を合わせたところで、
 
エンドロールが始まっても席はお立ちになりませんように。
結局戻ってしまう誰かの姿が映し出されますから。
救いがないけれど、観てしまう監督です。今後も注目。

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『セッション』を特別音響上映で。

大好きな作品『セッション』(2014)。
デイミアン・チャゼル監督といえば、私の中では『ラ・ラ・ランド』(2016) よりもこれ。
塚口サンサン劇場にて1週間限定上映中、行かなくちゃ。
この日は京都・清水五条の洋食店で4時間かけてランチ。
そのまま2軒目のバーに向かってもう少し飲み、
居眠りしそうになっている酔っぱらい3人を置いて私は塚口へ。
昼間から4人でワインボトル4本空け、それ以外にも食前酒や食後酒を飲んでいるため、
そりゃもう私だってかなりの酔っぱらいです。
飲むなら観るな、観るなら飲むなという掟を破っているから、
劇場到着直後はすでにうとうとしかけて危ない雰囲気。
そして案の定、序盤に寝てしまったのですが、肝心のところで覚醒しました。
主演のマイルズ・テラーはすっかり『トップガン マーヴェリック』(2022)の人だけど、
これも私の中ではこっちの彼の凄味が印象に残ります。
血まみれの指でスティックを持って叩くドラム。ホントに凄絶。
それにしても憎たらしいJ・K・シモンズ演じる鬼教師フレッチャーよ。
ちょっと気の毒かなと思った頃にアレですからね。
「俺を舐めるなよ」って、どれだけ性格ゆがんでるねん。
何度観ても、彼が善人なのか悪人なのかわかりません。やっぱり鬼ですよね!?
ところで、大好きな本作を劇場で観たことがないからと思って観に行ったのに、
私、劇場で観たことあるやんと自分のブログを読んで気づく。
それを忘れてチケット取るなんて、酒入る前から酔っぱらってるがな。(T_T)

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