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『宇宙人のあいつ』

『宇宙人のあいつ』
監督:飯塚健
出演:中村倫也,伊藤沙莉,日村勇紀,柄本時生,関めぐみ,千野珠琴,細田善彦,平田貴之,山中聡他
声の出演:井上和香,設楽統,山里亮太他
 
前述の『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』を観たあと、45分空いたのでスタバへ。
アイスコーヒーを飲んでからふたたび4階に戻ってイオンシネマ茨木へ。
 
監督は井上和香の旦那様、飯塚健。と思ったら、奥さんきっちり声優で出てますやん。
この監督は脚本も自分でお書きになっていることが多い。
昨年観た『野球部に花束を』(2022)は私のどストライクでめちゃめちゃ面白かった。
自分の脚本ではなくて監督に徹した『ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち』(2020)などよりも、
『FUNNY BUNNY』(2021)のような小品ながら遊び心もある作品のほうが私は好きかも。
 
真田家は4人きょうだい。
長男・夢二(日村勇紀)、次男・日出男(中村倫也)、長女・想乃(伊藤沙莉)、三男・詩文(柄本時生)。
亡くなった両親から継いだ人気焼肉店を切り盛りする夢二を日出男が手伝い、
想乃と詩文はそれぞれ別に仕事をしているが、4人仲良くごはんを食べるのが日課。
 
そんなある日、日出男から重大発表があると言う。
実は日出男は23年前に土星からやってきた宇宙人で、夢二ももともとそのことを知っている。
地球の23年が土星の1年に当たり、日出男にとってはたった1年の留学のようなもので、
想乃と詩文が生まれながらに日出男ときょうだいだという記憶は作られたもの。
あと1カ月でその期間が終わり、土星に帰らなければならないのだと言い……。
 
と、まぁ簡単に言うとそれだけのことになりますが、この1カ月にいろんなことがある。
日出男自身に何かがあるわけではなく、家族のみんなに。
 
モテない想乃は男運もなくて、ろくでなしのひとでなしとつきあっています。
その相手との子どもを身ごもったというのに、それを言えない。
彼女の同僚でシングルマザーの中野あかり(関めぐみ)の娘・ゆめ(千野珠琴)がやけに勘のいい子で、
想乃が妊娠していることを言い当てたばかりか、その苦しみまで理解しているかのよう。
 
詩文は勤務先のガソリンスタンドに中学時代の同級生・宍戸博文(細田善彦)が訪れて大変なことに。
ブラックカードを持って高級車に乗っている彼は詩文より遙かにイケメンだけど、
当時詩文が彼に付けたあだ名のせいで暗黒時代を送ったことを根に持っています。
ガソスタに大量のゴミを持ち込んだり、焼肉店に貸切予約を入れてドタキャンしたり。
 
家族として地球で素晴らしい時間を過ごしてきた日出男は、なんとか力になりたいと思う。
けれど日出男ひとりでどうにかするわけではなく、ちゃんと「真田サミット」を開いて、
きょうだいで討議するのがいいところ。
 
正直言って、序盤はスベリ気味だと思いました。
でも、焼肉店の常連で夢二の親友役の山中聡がよかったりなんかもして、
徐々に本作のペースに乗せられて行きます。
 
『月の満ち欠け』(2022)を思わせるようなエンディングではありますが、こっちのほうが断然いいな。

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『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』

『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(原題:Fast X)
監督:ルイ・ルテリエ
出演:ヴィン・ディーゼル,ジェイソン・モモア,ミシェル・ロドリゲス,タイリース・ギブソン,クリス・“リュダクリス”・ブリッジス,
   ジョーダナ・ブリュースター,ナタリー・エマニュエル,サン・カン,ジェイソン・ステイサム,スコット・イーストウッド,
   レオ・アベロ・ペリー,ヘレン・ミレン,シャーリーズ・セロン,ブリー・ラーソン,アラン・リッチソン,ダニエラ・メルキオール他

イオンシネマ茨木にて。
 
“ワイルド・スピード”シリーズって22年も続いているんですね。これは第10作に当たるのだそうです。
まったく、どんだけ出演者多いねん。主要キャストだけ上に挙げようと思ったのに、全然書き切れへんがな。
もうワケわからんことになっています。(–;
 
亡妻エレナとの忘れ形見リトル・B(レオ・アベロ・ペリー)と3人で穏やかな日々を送っていたが、
ある日、秘密工作組織“エージェンシー”から仕事の依頼を受け、
ラムジー(ナタリー・エマニュエル)がその仕事を片付けるためにローマへと向かう。
 
ところがそれは罠。
10年前、ドムたちファミリーから莫大な資産と金庫を奪われた麻薬王レイエスの息子ダンテ(ジェイソン・モモア)が、
亡き父親の復讐を誓うべく、念入りに計画を立てて動き出したのだった。
ダンテはドムひとりに仕返しをするのではなく、ドムの愛する者すべてを破壊しようとしており、
ファミリーが連携を取れないようにまず散り散りにして……。
 
あらすじを書く気も起こりません(笑)。
いつもどおりワーッとやって、バーッとなって、でね、最後はそれなりに落ち着くじゃないですか。
だから、ポール・ウォーカーが映画の外で事故死してしまったことを除けば安心して観ていられたのに。
ここで終わらせるとは、相当ずるい。回想シーンに頼りすぎの感もあり。
 
誰が生き残ったのかもわからず、たぶん悪役みんな生きている。
続編を作って引っ張る魂胆が透けて見えてガックリ。
客みんな「はぁ?何この終わり方」と思ったことでしょう。
ドムの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)は本当に死んじゃいましたか。
 
最後にクレジットなしでガル・ガドットドウェイン・ジョンソンが出てきてもねぇ。
ガル・ガドットは最近こういうオマケ的な出方が多くないですか。
 
“アクアマン”のジェイソン・モモアがこんなイカれたサイコ役とは。あんまり見たくなかったかも。
続編も仕方ないから観に行きますけど、リトル・Bが大活躍する姿とか見たいです。
 
ずるい商売だなぁ。みんなそれなりの歳になったんだから、そろそろ終わりにしますかね。

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『MEMORY メモリー』

『MEMORY メモリー』(原題:Memory)
監督:マーティン・キャンベル
出演:リーアム・ニーソン,ガイ・ピアース,モニカ・ベルッチ,タジ・アトウォル,レイ・フィアロン,
   ハロルド・トレス,レイ・スティーヴンソン,ダニエル・デ・ボーグ,リー・ボードマン他
 
TOHOシネマズ伊丹にて、前述の『最後まで行く』とハシゴ。
 
どうやら映画界はリーアム・ニーソンを引退させる気はないようです。
しかももう古稀だというのに、アクションものをやめさせない。
体のキレが悪くなる理由を役柄に持たせて引っ張りまくり。
2カ月前に公開された『ブラックライト』では孫娘を可愛がる爺さんという設定でしたが、
本作ではなんとアルツハイマー型認知症を発症した殺し屋という設定。
ほんまにどこまで引っ張るつもりやねん。(^^;
 
監督は『ザ・フォーリナー/復讐者』(2017)のマーティン・キャンベル。
リーアム・ニーソンとW主演と言っていいのはガイ・ピアース
モニカ・ベルッチ姐さんはおいくつになったのですかね。今年59歳か。
いつまでもお美しいですが、こんな役だとその美貌がちょっと怖いよ。
 
顧客の期待以上に仕事が迅速で確実な殺し屋アレックス・ルイス。
施設に入所中の兄同様に認知症の傾向が出始めていることは伏せて、引退を申し出る。
しかし、旧知の同業者マウリシオから2つの殺しを頼まれて、断れずに引き受ける。
 
一方、FBI捜査官ヴィンセント・セラは、人身売買組織を挙げるため、
自ら客を装って未成年の移民の子どもに売春をさせている男を訪ねるが、
途中でそれがバレてしまい、激昂する相手を取り押さえようとした折に、
男もろとも窓から階下へ落下。地面に叩きつけられた男は死亡する。
 
ヴィンセントの相手をするはずだった子どもは、なんとその男の実の娘ベアトリス。
父親に売春をさせられていたのに、生活のためだから仕方ないと恨む様子もない。
逆に父親を死に追いやったヴィンセントのことを憎んでいるようだったが、
こんな生活からは脱却すべきだと諭されるうち、ヴィンセントの言うことを聴きはじめる。
 
ベアトリスは決して名前を言わないが、彼女を買っていたのは富裕層だと思われる。
黒幕を突き止めるためヴィンセントは部下のウーゴ、リンダと捜査を進めるのだが……。
 
アレックスに殺しを依頼してきた奴と人身売買の黒幕が同じ奴だったっちゅうやつですね。
殺し屋だけど、子ども殺しの依頼なんて受けられない。
いきなり正義感に燃えるアレックスは、関係者を狙ってバカスカ撃ちます。
 
誰も信用できないなかで、なぜアレックスが面識のないヴィンセントを信じるのかわからん。
そんなに信じられる人ならば、さっさと証拠を渡せばいいのにと思いました(笑)。
 
メキシコとアメリカの国境近く、テキサス州ではこんなことが起きているのでしょうか。
そして、黒幕が大金持ちであれば、ある程度の証拠があったとしても起訴されない。腐ってます。
 
テキサス州警察の刑事役のオッサン、どこかで見たことがあると思ったら、
おおっ、『RRR』のあのスコット・バクストン役、レイ・スティーヴンソンではないですか。
そのことにいちばんビックリしました。やっぱりよろしくない奴の役だった。
と思っていたら、数日前に彼の訃報が飛び込んできてとても残念です。ご冥福をお祈りします。
 
さて、認知症の殺し屋の次はどんな設定にしますかね、リーアム・ニーソン。

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『最後まで行く』

『最後まで行く』
監督:藤井道人
出演:岡田准一,綾野剛,広末涼子,磯村勇斗,駿河太郎,山中崇,黒羽麻璃央,
   駒木根隆介,山田真歩,清水くるみ,杉本哲太,柄本明,諏訪太朗他
 
西宮まで足を伸ばすのは億劫、伊丹ですら遠く感じてしまう最近ですが、
いただいた株主優待券の期限が来月末なので、気合いを入れて行ってみました。
休日にTOHOシネマズ伊丹へ行くならば、混まないうちの朝イチに限ります。
 
アグレッシブに作品を撮りつづける藤井道人監督。
この間『ヴィレッジ』が公開されたばかりなのに、次はこれ。
同名韓国作品『最後まで行く』の日本版リメイクです。
 
母親危篤の報せを受けた刑事の工藤(岡田准一)は、車を飛ばしていた。
妻の美沙子(広末涼子)から何度もかかる電話に応対している途中、
同僚からは署の裏金疑惑を週刊誌が嗅ぎつけたらしいとの電話が入って焦る。
長年のつきあいのヤクザ「仙葉組」から賄賂を受け取っていたのだが、
このままでは窓口だった工藤ひとりのせいにされてしまう。
 
なんとか自分を落ち着かせようとする工藤だったが、
車の前に突然飛び出してきた女性を避けようとしてハンドルを切ったところ、
すぐ後ろから飛び出してきた男性がフロントガラスを直撃。
 
すでに息絶えていた男性をトランクに突っ込むと、
どうすればこの局面を乗り切れるかを考えるのだが……。
 
オリジナルと概ね同じなような、さまざまな点で違いがあるような。
以下、ネタバレしまくりなのでご注意ください。
 
轢き殺した男(磯村勇斗)はチンピラで、組織の金庫番を任されていました。
組織といえばヤクザかと思いきや、これが違う。
寺まで絡んでいるのですから、坊主が信用できなくなる(笑)。
 
男の死体を母親の棺桶に運び入れる要領は、オリジナルのほうに無理があったから、
リメイクのほうがまだ実現は可能に思えます。
いずれにしても死体ってものすごく重そう。あんなことひとりでできますか。
 
オリジナルでは監察官とは別に汚職刑事がいたけれど、
リメイクでは綾野剛演じる監察官の矢崎が工藤の相手。
しかし矢崎が黒幕というわけではなくて、もっと上に悪い奴がいるんです。
出世をだしにこんな話に乗るほうが悪いけどさぁ、どこまで腐っているのか警察は。
 
政略結婚とはいえ、矢崎のことが本当に好きだったらしい妻役の山田真歩の哀れなこと。
あまりにバカっぽいから哀れでもないか。(–;
 
それにしても最後はやりすぎじゃないですかね。
岡田准一と綾野剛の死闘は見物(みもの)ではありますが、ちょっとしつこいぐらい。
橋の上で岡田准一が死に絶えたか、ぐらいのところでやめてもよかったと思います。
まだやるんかい!と思いました。(^^;
 
オリジナルでは「墓場まで持って行く」という台詞があって、そこからの「最後まで行く」。
このリメイクだと、「最後まで行く」よりも「最期まで行く」がふさわしい。
 
結局いちばん賢いのはヤクザってか。組長役の柄本明、さすが。
ここまで闘ったのにふたりは金にありつけんとは。

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『パイプライン』

『パイプライン』(英題:Pipeline)
監督:ユ・ハ
出演:ソ・イングク,イ・スヒョク,ウム・ムンソク,ユ・スンモク,テ・ハンホ,ぺ・ダビン
 
主演のソ・イングクは現在35歳。20歳そこそこの時分に歌手としてブレイク。
俳優としても売れっ子になり、とうとう兵役の時が来て入隊しましたが、
骨の病気が発覚して帰宅命令が下り、兵役免除に。
その後、TVドラマには出演していたようですが、
『君に泳げ!』(2013)以来の出演作となった映画が2021年製作の本作らしい。
 
で、その次の彼の主演作『オオカミ狩り』に合わせて現在塚口サンサン劇場で上映中。
 
韓国には1,200kmを超える石油のパイプラインがある。
石油を入手できれば金持ちになるのは間違いないから、盗油を試みる者が後を絶たない。
 
そんな盗油業界において穿孔技術の高さで名を轟かせているのがピンドリ。
ブランドもののスーツに身を包み、高級車を乗り回す彼は、決して盗人には見えない。
もっとも、彼自身が石油を盗むわけではなく、盗油を図る者に手を貸すだけ。
多額の報酬を受け取って穿孔を請け負い、あとは知ったことではない。
 
ある日、ピンドリのもとへ、大企業の後継者ゴヌから壮大な盗油計画が持ちかけられる。
怪しまれぬようにゴヌが所有するホテルの地下を拠点とすることに。
ピンドリをリーダーとして、プロの溶接工チョプセ、地中を把握し尽くしているベテラン公務員のナ課長、
怪力の人間掘削機ビッグショベルが集結。作業終了までホテルから出るのは禁止。
ホテルは営業中を装うため、彼らの見張りとしてカウンターに配置された女性がひとり。
 
ピンドリだけ報酬が多いことに文句を言うチョプセを鬱陶しがりながらも、彼らの作業が始まるのだが……。
 
ウム・ムンソク演じるチョプセのウザイのなんのって。
そもそもチョプセはピンドリの名を騙って穿孔を請け負っては失敗していました。
最初からほぼ最後までウザイ奴だったから、こんな奴はやく去(い)ねと思っていたら、
あらら、最後はそんなことに(笑)。
 
もう少しスピーディーに話を進めてほしかったところですが、じゅうぶんに面白い。
ソ・イングクはそれほどイケメンだとは思わないけれど、なんかカワイイ。
メンバーから「カウンター」と呼ばれるぺ・ダビンがこのうえなくキュートです。
 
石油って儲かるんですね。そりゃ戦争も起きるわななどと思いながら観ました。

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