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『アウシュヴィッツの生還者』

『アウシュヴィッツの生還者』(原題:The Survivor)
監督:バリー・レヴィンソン
出演:ベン・フォスター,ヴィッキー・クリープス,ビリー・マグヌッセン, ピーター・サースガード,
   ダル・ズーゾフスキー,ジョン・レグイザモ,ダニー・デヴィート,ミヒャエル・エップ他
 
シネ・リーブル梅田にて4本ハシゴ。
 
4本もハシゴするつもりはなかったのです。
目覚ましかけずに適当に起きて、昼ぐらいに家を出るつもりでいましたが、
そんなに長いこと寝ていられないんですよね。目が覚める(笑)。
 
昼から3本はあらかじめ予定を立てていたけれど、午前中にあと1本観るとすれば何にしよう。
本当は避けるつもりでいた作品。アウシュヴィッツと聞いただけでめげるから。
でも、だからこそ劇場で観ておかないと、DVDや配信では逃げてしまってきっと観ない。
気乗りせずに選んだ作品ではありますが、結論としては観てよかった。とても。
 
アウシュヴィッツを生き延び、ボクサーとして活躍したユダヤ人
ハリー・ハフトことヘルツコ・ハフトの人生を映画化したもの。
実話に基づくハンガリー/アメリカ作品。
 
1949年、ナチスドイツ強制収容所アウシュヴィッツから生還したヘルツコ・ハフトは、
アメリカで付けられたハリー・ハフトという名前でボクサーとして活躍していた。
しかし試合中に当時のフラッシュバックに悩まされることも多く、このところ敗戦続き。
 
ハリーは戦時中に生き別れた恋人レアのことを今も忘れられずにいる。
彼女は別の強制収容所へ送られたはずだが、無事なのか。手を尽くして探しても手がかりなし。
だが、自分がボクサーとして名を揚げれば、彼女のほうが知り得るかもしれない。
その一念でボクサーを続けているが、よほど強い相手と試合を組まないかぎり、
ハリーのことが全国紙で取り扱われる可能性はない。
 
悶々とする彼のもとに取材を申し込みに来た記者エモリー・アンダーソンは、
アウシュヴィッツでどのように生き延びたのかを聴きたいと言う。
もしハリーのことが話題に上れば、次期チャンピオンと言われるロッキー・マルシアノと戦えるのではと言われ……。
 
どうやって生き延びたか。凄絶です。
 
ハリーは収容所で殺されそうになっていた親友をかばって暴れました。
その場面に出くわした親衛隊員がハリーを拾う。
親衛隊員たちは、腕に覚えのあるユダヤ人を見つけると自分のペットとして飼い、
余興としてリングに上げて戦わせていました。
どちらか片方が倒れるまで戦わせ、負けたほうはその場で射殺されます。
賭け事として楽しんでいますから、勝ち続けるハリーは貴重な稼ぎ手。
儲けさせてくれるハリーにタバコを与え、風呂にも入らせて可愛がる。
 
そんなふうに生き延びたハリーですが、それが新聞記事になった途端、
裏切り者と言われて唾を吐きかけられる。
戦争が終わったときに恥ずかしくないように。それは確かにそうだけど、それも生きてこそ。
誰かを密告したり、陰でこそこそ振る舞っていたりしたわけではないのに、
リングで同胞相手に戦って生き延びた彼を誰が責められましょうか。
 
次期チャンピオンと戦ったおかげで昔の恋人と再会できてめでたしめでたし、
というようなヤワな話ではありません。
 
主演のベン・フォスター、役者魂は認めますが、そこまで体重を増減させて大丈夫ですか。
『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)のときのマシュー・マコノヒーが思い出されて、ちょっと心配です。
ハリーが所属するジムのトレーナー役のジョン・レグイザモ、やっぱり大好き。
マルシアノのトレーナーを演じるダニー・デヴィートもさすがです。最高。
 
戦争が人々の心に残した傷は、戦争が終わった後に出会った人たちの絆にも影響を及ぼす。
どちらかと言えば最近はエンタメのほうに振れていたバリー・レヴィンソン監督。
久々に見応えのある作品でした。

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『SAND LAND』

『SAND LAND』
監督:横嶋俊久
声の出演:田村睦心,山路和弘,チョー,鶴岡聡,飛田展男,大塚明夫,杉田智和他
 
公開初日だった一昨日、109シネマズ箕面にてレイトショー。IMAX版を鑑賞しました。
 
鳥山明と言われても、“ドラゴンボール”しか私は知りません。
本作の映像や画像を目にしたときも、何もわからないから興味を引かれることなく、
“ドラゴンボール”の登場人物の誰かのスピンオフだと思っていました。
 
しかし、他に観るものもないので、どういう作品なのかチラリ覗いてみたら、
2000年に短期集中連載という形で『週刊少年ジャンプ』において発表され、
長らく伝説的漫画と言われてきたそうですね。
で、このたびアニメ制作会社のサンライズ、神風動画、ANIMAが共同でアニメ映画化。
 
世界のほぼすべてが砂漠と化し、生命線だった川までが枯渇し、水不足に苦しむ人々。
アラ還の保安官ラオは、人々になんとかすると約束したものの、どうすりゃいいのか。
悩んでいたところに、ペットボトルを携えた子どもが走ってくる。
聞けば、水がなくて困っていたら、通りすがりの魔物が分けてくれたと言うのだ。
 
そんな親切な魔物がいるのか。
ラオは意を決して魔物のもとへと向かい、魔物のトップに面会を求める。
大王サタンに代わって現れたのは、悪魔王子ベルゼブブ。
ラオは、この世界のどこかにあるはずの幻の水源探しにつきあってほしいと話す。
サタンはラオの人柄に興味を持ち、ベルゼブブに許可を出す。
 
数多の魔物のなか、ラオに同行することになったのは、ベルゼブブとシーフ。
砂漠でゲジ竜や盗賊団に遭いながらも、3人は協力して水源を探す。
すると、こんなにも水が不足しているのは、国家が水を独占しているせいだとわかる。
これはお飾りのバカ国王のもと、国を統べるゼウ将軍の策略で……。
 
何もわからずに観始めましたが、話がわかりやすくてキャラも魅力的。
山路和弘が声を務める保安官ラオが超シブい。戦車を操る姿もイケてる親父なのです。
声優に詳しくないのですけれど、田村睦心の声はベルゼブブにぴったりでカワイイ。
虚勢を張るだけで実はヘタレなのかと思ったら、めちゃくちゃ強いではないですか。
何が凄いのかを自らは知らず、心優しくて、めためたにやられてからパワーを発動。カッコイイ。
お目付け役のシーフの声はチョー。って誰ですか。知らんけど、面白い。
博識で、盗みが得意で、王子をちゃんとリスペクトしているけれど、運転席を取り合う。お茶目。
 
ゼウ将軍率いる国王軍の兵士たちがみんなおバカかと思ったら、
ツラ構えは阿呆だけど、すごくマトモな思考の持ち主アレ将軍などもいて、
彼がラオの正体を知った後に味方となるシーンなどは涙モノです。
砂漠で有名な悪党家族スイマーズも最高。
 
お気に入りのアニメとなりました。夏休みにオススメの1本。

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『バービー』〈字幕版〉と〈吹替版〉両方。

『バービー』(原題:Barbie)
監督:グレタ・ガーウィグ
出演:マーゴット・ロビー,ライアン・ゴズリング,アメリカ・フェレーラ,アリアナ・グリーンブラット,
   ケイト・マッキノン,イッサ・レイ,リー・パールマン,シム・リウ,マイケル・セラ,ウィル・フェレル他
声の出演:高畑充希,武内駿輔,本田貴子,早見沙織,朴璐美,斎賀みつき,木村有里,小野大輔,下野紘,内田直哉他
ナレーション:ヘレン・ミレン〈字幕版〉,榊原良子〈吹替版〉
 
109シネマズ箕面にて、字幕版と吹替版をハシゴしました。
 
上映について各国でいろいろと物議を醸しています。
作中に登場する地図の境界線だとか、LGBTQ問題だとか、そもそも道徳的でないとか。
日本ではそこのところの問題はなかったのに、別の問題が勃発。
 
アメリカで『バービー』と共に、同日に公開された『オッペンハイマー』が大ヒットしていることから、
「バーベンハイマー」なる造語が登場しました。
オッペンハイマーといえば「原爆の父」。
面白がって、バービーと原爆やキノコ雲と合わせた画像を作成してSNSに投稿する人が現れ、
それに本作のアメリカ公式アカウントが好意的なコメントを付けたことから、
日本で配給を担当するワーナーブラザースジャパンが遺憾の意を表明。
ワーナーブラザースのアメリカ本社は、配慮に欠けた行動だったとして陳謝したものの、
こんな会社の作品は観てはいけないと言う人が公開前から多く出てきました。
 
でも、ごめんなさい。
グレタ・ガーウィグのことが女優としても監督としても大好きなんです、私。
予告編が始まった頃から楽しみにしていたのに、観に行かずにはいられません。
 
オープニングは『2001年宇宙の旅』(1968)の最初のシーンそのままなので、
万が一「そんな映画知らないよ」という方がいらっしゃれば、
『2001年宇宙の旅』のオープニングだけでもご覧になってから行かれたほうがいいと思います。
めっちゃよくできたパロディです。
 
バービーランドで何の疑いもなく完璧な毎日を過ごしていたバービー。
しかしある日突然、死について考えはじめる。
ほかのバービーたちにそう言うと皆が凍りつき、もう口に出せそうにもない。
 
心に留めておこうと思ったのに、シャワーの水が冷たすぎたり、
口臭を感じたり、ワッフルを焦がしたり、移動に失敗したり。
極めつきは自分のかかとが地面に着いたこと。
ハイヒールを履いているときはもちろん、脱いでいるときもかかとは浮いているもののはずなのに。
 
かかとが地面に着いたことを打ち明けると、みんなゲロゲロと卒倒しかける。
それはもういつも開脚している変てこバービーに相談するしかない。
 
変てこバービーはかつて絶世の美女だったが、持ち主にめちゃくちゃに扱われすぎて、
今は見目恐ろしいオバさんになり、修理屋として働いているらしい。
こわごわ変てこバービーのもとを訪れたバービーは、
自分が人間界とバービーランドの裂け目を開いてしまったと知らされる。
 
裂け目を閉じるには、バービー自身が人間界に行って、
自分に干渉している持ち主を探し出すしかないと言う。
このままでは体のセルライトが増える一方だと変てこバービーに脅され、
バービーは意を決して車に乗り、バービーランドを出発。
するといつのまにかケンもついてきていて……。
 
バービー人形にまるで縁のなかった私は、こんなにいろいろあったのかと驚くばかり。
大統領に医者に作家、物理学者、弁護士判事マーメイド
マタニティのバービーもいたのに、やりすぎと言われてすぐに廃盤になったとか。
ほかにも廃盤になったバービーには唖然とさせられます。
そんなバービーの歴史もわかるから、単純に楽しい。
 
マーゴット・ロビー以外にバービー役が似合いそうな女優は思い浮かびません。
ケン役のライアン・ゴズリングもよかったと思います。
って、本作に登場するのはバービーとケンという名前の人ばっかりなんですけどね(笑)。
 
そんななか、私が度肝を抜かれたのはアメリカ・フェレーラ
当初、バービーに干渉していた持ち主は、女子高生サーシャだと思われていました。
ところが実は干渉していたのはサーシャの母親グロリアのほう。
そのグロリア役を演じるのが彼女なのですが、めちゃめちゃイイ。
演技もさることながら、ドスを利かせたときの声の枯れ具合が絶妙でシビレます。
 
バービーが干渉者を探すときに目を閉じてイメージを追う。
グロリアが頭に思い描く娘との思い出を追想したとき、バービーの頬を涙が伝う。
「胸が痛むけど、素敵」。切なさを知るこのシーンがとても好きです。
 
久々に見たウィル・フェレルは、やっぱりウィル・フェレルでした。
『高慢と偏見』TV版(1995)や『ゴッドファーザー』(1972)の話なども出てくるので、
映画好きの人はより楽しいかと思います。
バービーが自分のことを「醜くなった」と泣くシーンでは、
「マーゴット・ロビーが言うと説得力なし」というナレーターの声が入るのも笑ったなぁ。
 
あ、せっかくハシゴしたのに、吹替版のことを何も書いていませんでした。
私にとっては字幕版の圧勝です。声を担当した方々、ごめんなさい。
そもそも吹替版の序盤に「手コキ」なんて台詞が出てきたり、
終盤では「あまりに」が「アナルに」に聞こえたことになっていたり、少々お下品でございます(笑)。
全体的にはそんなことはありませんけれど。
それを抜きにしても、男性陣はまぁ良いとして、女性陣の声のパワーというのかな、
字幕版で本人が発している声のほうが強いです。
 
ところで両方観てもオチの意味だけは私にはよくわからず。
あれはお股がツルペタかどうか調べに行くってことですか。

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『僕と幽霊が家族になった件』

『僕と幽霊が家族になった件』(原題:關於我和鬼變成家人的那件事)
監督:チェン・ウェイハオ
出演:グレッグ・ハン,リン・ボーホン,ワン・ジン,ツァイ・チェンナン,
   トゥオ・ツォンホァ,マー・ニエンシエン,アーロン他
 
2023年の台湾作品。2月に本国で公開されて爆発的にヒットしたそうです。
それが日本でも公開されることになり、絶対観たいと思っていました。
しかし上映館は全国で4館だけ。東京の2館と福岡、そして大阪。
シネマート心斎橋でも上映があるものの、上映期間は8月上旬の1週間だけで時間が合わず。
だけど韓国作品はかかっても、台湾作品は塚口であまりかからないよなぁなどと思っていたら。
 
台湾在住の友人からこれオススメだよとのメッセージが。
Netflixで配信が始まっているというではないですか。知らなんだ。
友人は「台湾独特のユーモアが伝わるかどうか」と心配してくれていたけれど、
台湾映画も大好きだし、何の心配もしていなかったわけですが、
観たら想像のはるかに上を行く。笑った笑った、泣いた泣いた。
 
ちなみに台湾は2019年5月に東アジアで初めて同性婚を認めた国で、
それが本作の背景となっているそうです。
 
正港署勤務の刑事ミンハン(グレッグ・ハン)は手柄を取るために日々猛進しているが空回り。
それどころか美人刑事ズーチン(ワン・ジン)に毎度最後を持って行かれてしまって悶々。
 
ある日の捜査中、公園で封筒を見つけたミンハン。
拾い上げて中を覗いていると、周囲にいた女性たちが歓声をあげて近づいてくる。
封筒の中身は故人マオマオことバンユー(リン・ボーホン)の髪の毛と写真で、
それを拾った者はマオマオの冥婚相手に選ばれし者なのだと言う。
 
冥婚の相手というだけでもありえないのに、マオマオは男ではないか。
ノンケの自分が死んだゲイの男の花嫁になるだなんてまっぴらごめん。
マオマオの祖母に拒絶の意思を見せると、彼女は不敵に笑い、
冥婚を断れば不幸に見舞われる、気が変わればおいでと言う。
 
誰がそんな話を信じるものかと思ったが、実際それ以降、踏んだり蹴ったり。
交番に左遷になるわ、事故に遭うわ、これ以上なにか起きてはたまらない。
致し方なく冥婚を受け入れたミンハンは、マオマオの親族に囲まれて挙式する。
ただひとり、マオマオの父親だけは馬鹿げたことに他人を巻き込むなと怒るが、
親族の女性陣は「男が好きで何が悪い。認めてやれ」と一笑に付す。
 
気の重たいまま帰宅したミンハンが渋々マオマオの遺影に線香をあげ、
風呂に入っていると、なんと目の前にマオマオが現れて……。
 
マオマオは自分の願いを叶えることができれば成仏すると言います。
その願いに最初から大笑い。ひとつめが「地球温暖化を止める」ですからね。デカすぎる願いだよ。
ホッキョクグマを救うにはどうすればいいか考えるミンハン。そして砂浜のゴミ拾いなんかも始めます。
ふたつめは野良犬のシャオマオの飼い主を見つけることで、ミンハンが飼うことに。
なぜかミンハン以外の人には見えないマオマオの姿が、シャオマオには見えるんです。
みっつめは婆ちゃんを訪ねる。これは叶えやすいことですが、実はマオマオの目的は別にもある。
自分のスマホから男の裸体や絡みが映るエロ写真や動画を削除するため。
まずはマオマオの父親の手からスマホをもぎとって、気づかれぬうちに削除せねばなりません。
マオマオと一緒にいれば幸運が舞い込んでくると信じて協力するミンハン。
 
マオマオは交通事故で亡くなっていて、犯人は捕まっていません。
正港署はなぜか付近の監視カメラの映像がないと言い、事件を調べようとしません。
マオマオと父親の間にはゲイであることをめぐって確執があり
そのせいでマオマオは死んでしまったとも言えるのですが、
父親は何を思っているのか、捜査をミンハンに託すと決めます。
 
あ〜、あまりに好きだったので、ネタバレしまくりの書きすぎやろと思うぐらい書いてしまった。(^^;
全編に渡って、本当によく笑いました。そして泣きました。面白い、楽しい、切ない。
コメディで、バイオレンスでサスペンス。そして、愛に満ち満ちています。
 
笑いのセンスが同じだ、特に関西人と、と思って爆笑したのは、「バンバン!」のとこ。
関西人は、銃で撃つ真似をされたら、バタンと倒れるふりをするのがお約束。
それは台湾でも同じらしく、犬のシャオマオまでバタンと倒れてバカウケ。
終盤にはその「バンバン!」のせいで泣かされるシーンもあります。あんな涙のバンバン、困る(泣)。
 
あれだけゲイを嫌っていたミンハンが、「餌不要でコスパがいい。今世は俺が養ってやる」というシーンも泣きましたね。
 
大好きでした。未見の方、オススメします。
この世界に感謝。

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3回目の『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』は吹替版を。

毎年恒例、職場の節電対策で全館停電の日がやってまいりました。
夜は飲み会の予定だったので、その時間まで映画を観ることに。
3本ハシゴはできそうで、1本目2本目はすんなり決まったものの、
3本目に観るのにちょうどいい時間帯の上映作品がない。
 
どこかでお茶でも飲みながら本を読むか、それとも飲み会の前にひとりで1杯飲むか。
でももし眠くなったらどうしよう。まさか店では寝られない。
劇場だったら、つまらなけりゃ寝たってええやんかと思ったのでした。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』の吹替版を観る機会を逸していたからちょうどいい。
TOHOシネマズ梅田のシアター4ほど歪じゃないけど、まぁまぁ歪なシアター6にて。
 
吹替版を担当する声優は、まず、イーサン・ハントに森川智之
この人、トム・クルーズの声もそうだけど、“クレしん”の野原ひろしの声も担当しているのですよね。
両者を同じ声優が担当しているなんて、なんか凄くないですか。
“ファンタスティック・ビースト”シリーズではジュード・ロウ演じるダンブルドア校長の声も。
ほかにもユアン・マクレガーの声はこの人と決まっているそうで。へ~っ。
 
グレース役のヘイリー・アトウェルの声は園崎未恵が担当。
ということは、『プーと大人になった僕』の吹替版は、イーサンとグレースの声優コンビだったということですね。
 
イーサンの良きチームメイトふたり、ルーサーの声は手塚秀彰、ベンジーの声は根本泰彦
美しきイルサの声は甲斐田裕子、そしてホワイト・ウィドウことアラナの声は広瀬アリスが担当しています。
 
広瀬アリス以外の声優さんたちのプロフィールを見てみたら、ベテランばっかり。
若い人はいなくて、男女どちらもアラフィフからアラ古稀じゃあないですか。
トム・クルーズに年齢を合わせたのかしらと思うぐらい(笑)。
 
さてさて、3回目の鑑賞で、かつ日本語で聴くとなると、なんとなくさらにわかってきたような気がします。
とはいうものの、「アレ」がまだまだ理解しきれず。
そもそも「アレ」がそんなに何でもわかるなら、イーサンたちの居場所なんて簡単にわかるでしょうし、
キーを盗もうとせずともシュッと入手できそうですけどね。違う?
 
ところで今回初めて気づいたのが、パリスが死んではいないということ。
字幕版で2回観たのに「まだ息がある」という台詞に気づかず、てっきり彼女は死んだと思っていました。
そうしたら、死んでいないことがわかって嬉しい。いやいや、生きていてくれてよかった。
次ぐらいには彼女もIMFのメンバーになっいたりして。ない!?
 
俳優も声優もみんな、応援したくなります。

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