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『MEG ザ・モンスターズ2』

『MEG ザ・モンスターズ2』(原題:Meg 2: The Trench)
監督:ベン・ウィートリー
出演:ジェイソン・ステイサム,ウー・ジン,ソフィア・ツァイ,ペイジ・ケネディ,セルヒオ・ペリス=メンチェータ,
   スカイラー・サミュエルズ,シエンナ・ギロリー,クリフ・カーティス,フェリックス・メイヤー他
 
公開初日に109シネマズ箕面のScreenXにてレイトショーを鑑賞しました。
 
前作も中国資本臭(すみません)がプンプンしていることになんとなく違和感がありました。
どういえばいいのかなぁ、中国人が多く出演しているのが嫌なわけではなくて、
「ハリウッド映画に中国が莫大な金を突っ込んで作らせてあげているんですよ」という威圧的なものを感じるんです。
でも私はジェイソン・ステイサムが好きだから、彼が見られたらそれでいいです(笑)。
 
原作はアメリカ人作家スティーヴ・オルテンのベストセラー小説で、原題は“The Trench”。
映画の原題の副題にもそれがちゃんと入っています。
絶滅したはずの巨大なサメ、“MEG(メグ)”ことメガロドンが人間を襲う、それだけの話です。
 
ジェイソン・ステイサムの役どころは潜水レスキューのプロ、ジョナス・テイラー。
海洋研究所“マナ・ワン”の所長ジウミン・チャンにその腕を買われ、マリアナ海溝深部の調査に協力することに。
 
女性投資家のヒラリー・ドリスコルは、マナ・ワンに投資していると見せかけて、
深海に眠るレアアースをひそかに掘り出していました。
ジウミンやジョナスをはじめとするマナ・ワンの面々にその事実がバレそうになったものだから、
ヒラリーはマナ・ワンのスタッフたちを残らず殺すように手下に命じます。
 
このヒラリーがとんでもなくいけ好かないオバハンで、はよ死ね!と思いながら観ていました。
当然、ヒラリーに雇われたスパイもマナ・ワンに潜り込んでいて、
こいつが善人のふりをしながら同僚たちを裏切っているのが腹が立つ。美人だから余計にムカつく(笑)。
 
圧壊のシーンでは、タイタニック号ツアーの潜水艇タイタンの事故を想像し、
現実にこんなことが起きていたのかと思うとかなり怖い。
 
映画の出来はというと、はっきり言って全然ダメ。
前作は中国臭がしつつも、メグがおりゃおりゃ〜と出てきて楽しかったけど、
本作ではメグの陰が薄れるほど、巨大なタコおばけが出てきたり、恐竜もどきが出てきたり。
サメの映画というよりは、単なるパニック映画になっています。
いや、まぁ、海洋パニックものということで、別に何が出てこようがええのか。
 
これらのワケわからんデカい生物がしゅるしゅるとやってきてビーチを襲い、
リゾート客を救うためにジョナスたちが奮闘するのでした。
 
ハリウッドと中国のギャグも噛み合わず、笑うというよりは失笑が漏れる。
ScreenXで観る醍醐味にも欠け、苦笑いしながら帰ってきました。
こんなに文句言いつつも、続編がさらに作られるならば観に行ってしまいそうです。
 
ところでハイチと名づけられたメグは結局しつけられているのですかね。
巨大ザメを手なずけるのは可能?

—–

『遥かな時代の階段を』【4Kデジタルリマスター版】

『遥かな時代の階段を』
監督:林海象
出演:永瀬正敏,南原清隆,佐野史郎,杉本哲太,大嶺美香,塚本晋也,松田圭司,
   麿赤兒,梶原善,宍戸錠,岡田英次,鰐淵晴子,白川和子、坂本スミ子他
 
109シネマズ箕面にて。
 
林海象監督による“私立探偵 濱マイク”シリーズ3部作が製作されたのは、1993年から1996年のことでした。
その4Kデジタルリマスター版が先日来公開されているのですが、第1作『我が人生最悪の時』はスルーしました。
観るものがないとぼやくぐらいならスルーすべきではなかったと後悔しています。
 
そして今、やっぱり観るものがなくなって、第2作は飛ばさずに観ることにしたのですけれど、
この作品も、後にTVドラマ化された作品も、1本も観たことがありません。
永瀬正敏の代表作だというのに、ずっとスルーしていてごめんなさい。果たして話について行けるのでしょうか。
 
原作はアメリカ人小説家ミッキー・スピレインのハードボイルド探偵小説“マイク・ハマー”シリーズ。
「濱マイク」とは上手く名づけたもので。
私立探偵の濱マイクは、横浜の黄金町に実在した映画館「横浜日劇」の2階に事務所を構え、
妹とふたりで暮らしているという設定なのだそうです。
横浜日劇といえば、1953年に開館した地元密着型の映画館ですが、2005年に閉館してしまいました。
解体作業も進み、現在跡地にはライオンズマンションが建っているとか。
 
濱マイク(永瀬正敏)は、まだ幼かった頃に自分と妹の茜(大嶺美香)を捨てた母親リリー(鰐淵晴子)が、
ストリップ小屋“黄金劇場”のステージに上がっていることを友人たちから知らされる。
茜には母親は死んだと話していたマイクは、余計なことをしないようにとリリーに釘を刺す。
 
一方、伊勢佐木署の刑事・中山(麿赤兒)は、川の利権のことでやきもきしていた。
戦後の闇市の時代からずっと、なぜか川の利権は“白い男”(岡田英次)に握られており、
警察もヤクザも暗黙の了解のうち、“白い男”には手出しをせずに来ている。
“白い男”が川沿いのスナック“幸子”のママ(白川和子)に仕事をさせていることを知った中山は、
その証拠を掴むよう、半ば脅し気味にマイクに依頼するのだが……。
 
永瀬正敏が若くてカッコイイ。ほかのキャストも今なお活躍中の人が多く、楽しい。
佐野史郎演じるヤクザの組長が選挙に出るというのには笑ってしまう。しかも当選ってか(笑)。
組長がアカンと言っているのに“白い男”に手を出す組員に塚本晋也と松田圭司。
“白い男”の側近役は杉本哲太。マイクの頼りになる友人に南原清隆梶原善、宍戸錠など。
宍戸錠と岡田英次は残念ながらもうこの世にはいませんけどねぇ。
 
マイクを“白い男”のところへ案内するのは坂本スミ子演じる実在の老娼婦メリーさん。
『ヨコハマメリー』(2005)を観たときは衝撃を受けましたから、
それに比べると本作のメリーさんはずいぶん綺麗で普通です。
 
ところどころ、林海象っぽい。“白い男”のアジトへの道中などはまさにそう。
面白かったので、第3作も劇場で観たいと思っています。第1作も観ればよかったなぁ。
TVドラマシリーズは配信で観られるようですが、劇場版も観られないのかな。
 
エンドロールで助監督の欄に行定勲監督の名前を見つけて、おおっ!
『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004)の大ヒット以降、押しも押されもせぬメジャー級監督だけど、
この前日に観たばかりの『リボルバー・リリー』がヒドすぎて。(^^;

—–

『リボルバー・リリー』

『リボルバー・リリー』
監督:行定勲
出演:綾瀬はるか,羽村仁成,長谷川博己, シシド・カフカ,古川琴音,清水尋也,ジェシー,
   佐藤二朗,吹越満,板尾創路,橋爪功,石橋蓮司,阿部サダヲ,野村萬斎,豊川悦司他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
どういう話だか全然知らなくて、TVドラマの劇場版なのかなと思っていました。違うんですね。
長浦京の同名ベストセラー小説を行定勲監督が映画化した作品とのこと。
原作者の名前も私は初めて聞きまして、何も知らずすみません。(–;
 
舞台は1924(大正13)年の東京。
明治期に各国の要人を何十人も暗殺した伝説の殺し屋・小曾根百合(綾瀬はるか)。
今は東京の花街玉の井の銘酒屋で女将として慎ましやかに生きている。
 
ところがある日、郊外にある細見家という屋敷で使用人全員が殺される事件が起きる。
犯人は百合のよく知る筒井国松(石橋蓮司)であるとの報道で、
しかも国松はその事件を起こした直後に自決したというではないか。
国松がそんなことをするわけがないと、現地をひそかに訪れる百合。
と同時に、花街の顧問を務める弁護士・岩見良明(長谷川博己)に細見家の情報収集を依頼する。
 
すると、屋敷の主は投資家の細見欣也という男であり、
国家予算の10分の1にも当たる莫大な陸軍資金を彼が持ち逃げしたために、
陸軍が血眼になって欣也の行方を捜していたことがわかる。
 
現地から命からがら逃げてきた欣也の息子・細見慎太(羽村仁成)と出会った百合は、
欣也が慎太に「玉の井の小曾根百合を訪ねるように」と言われたと聞かされる。
自分とは面識のないはずの欣也がなぜ息子にそんなことを言い残したのか。
 
てな感じの物語でございます。
 
殺し屋だって服装にこだわれ。そう指導されてきた百合の格好を見るだけでも楽しい。
楽しいんですが、それだけの作品という気がします。(^^;
 
豪華キャストで、それぞれは魅力があります。
長谷川博己演じる岩見弁護士はものすごく頼りになるし、
陸軍、海軍それぞれの上官を板尾創路阿部サダヲ
テーラーの職人役の野村萬斎がシブい。わずかな出番しかないのに存在感抜群。
また、銘酒屋のスタッフで百合を強力に援護する奈加にシシド・カフカと、
さすがに「本当は17歳」というのはキツい(笑)琴子役の古川琴音もカッコイイ。
 
なのになぜこんなにもつまんのか。
いろいろと無理がありすぎるんです。
リリーなんて速攻で殺せるでしょうに、これで生き延びるって、ありえない。
そりゃまぁ、主役が簡単に殺されたら話にならないわけだけど、
ムリムリムリムリの連続で。呆気にとられるしかありません。
 
全部架空の話っぽいところ、阿部サダヲ演じる役だけが実在の山本五十六
彼はそれぐらい戦史のなかでキーパーソンだということなのですか。
 
戦いでは何も生まれない。平和な世の中を望み、そこに金を使おうとした欣也。
陸軍と海軍は金を取り合うけれど、海軍にすべてを委ねることにした百合は、
山本五十六にも銃を向け、金の使い道を問います。
納得できる答えがあったから、百合は慎太を山本に預けるのでした。
山本五十六についてはもうちょっと知りたくなる作品です。
 
それにしても結局オイシイとこどりなのは豊川悦司
そして最後に一瞬鈴木亮平が出てきて目を疑いました。得した気分。(^O^)
んー、見どころはそれぐらいか。

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『高野豆腐店の春』

『高野豆腐店の春』
監督:三原光尋
出演:藤竜也,麻生久美子,中村久美,徳井優,山田雅人,日向丈,竹内都子,
   菅原大吉,桂やまと,黒河内りく,小林且弥,赤間麻里子,宮坂ひろし他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『ブギーマン』の次に。
 
「こうやどうふてんのはる」だと思い込んでいました。
へ~、藤竜也が高野豆腐つくる話か。ご当地ムービー的なやつねって。
それにしても「春」って、夏に春の話ですか、と思ったら、
「春」は麻生久美子演じる娘の名前でした。嗚呼、何もかも勘違い(笑)。
 
広島県尾道市で豆腐店を営む高野辰雄(藤竜也)。
妻には早くに先立たれ、出戻りの一人娘・春(麻生久美子)が店を手伝ってくれている。
 
心臓に持病を持つ辰雄は、早めに手術を受けるほうがいいと主治医から言われた途端、
春のことが心配になり、腐れ縁の仲間たちに相談。
町で評判のべっぴんさんの春とならいくらでも一緒になりたい人がいるだろうと、
彼らは選りすぐりのお見合い相手を辰雄に紹介する。
 
春に直接話を持って行ったところで嫌がるのは目に見えているし、
まずは辰雄が相手と会って○×を見極めたい。
辰雄が気に入ったのは、イタリア料理店オーナーシェフ・村上ショーン(小林且弥)。
ふたりが偶然会ったように装う場を設けようとする辰雄と仲間たち。
 
そんな折、辰雄は病院で同じく心臓疾患を抱える女性患者・中野ふみえ(中村久美)と知り合う。
彼女と交わす会話が楽しくて、年甲斐もなくウキウキする辰雄。
 
春と村上の仲がどうなっているのか春本人に聞けずにいたところ、
春から紹介したい人がいると言われて辰雄はドギマギ。
てっきり村上だと思っていたのに、春が挙げた名前は全然ちがう人。
駅前のスーパーで豆腐売り場を担当する西田道夫(桂やまと)。
正真正銘イケメンの村上に比べ、西田はチンチクリンとしか言いようがなく……。
 
若手俳優はほとんど出演していないので、若かりし頃の藤竜也を知っている層、
わりと高年層の方々にお薦めしたい作品です。
 
豆腐店が出てくる作品はこれまでにも観たことがある気がしますが、
こんなふうに豆腐について蘊蓄が語られる作品は初めてかもしれません。
父親の作る豆腐が世界で一番と信じる娘が語る語る(笑)。
 
辰雄の仲間たちには、徳井優とその妻役に竹内都子
山田雅人日向丈菅原大吉といった面々が、良い友だちを演じています。

みんなめっちゃ口が軽いけど(笑)。
 
春だけど夏の話だと思ったら、被爆者の話でもありました。
戦争が終わってから何十年経とうが、被爆した事実は消えないし、
代々子孫にもいつかそれが体に出るのではと心配がつきまとう。
つらいことだったけど不幸せでおったらあかん。そうですね。
 
辰雄とふみえの会話から、辰雄の家族について明かされる事実。
それを踏まえて、終盤の辰雄と春のやりとりには涙せずにはいられません。
 
娘のいるお父ちゃんたち、観に行ってください。みんな泣いちゃうよ。
良い作品でした。

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『ブギーマン』

『ブギーマン』(原題:The Boogeyman)
監督:ロブ・サヴェッジ
出演:ソフィー・サッチャー,クリス・メッシーナ,ヴィヴィアン・ライラ・ブレア,
   デヴィッド・ダストマルチャン,マリン・アイルランド,マディソン・フー,リサゲイ・ハミルトン他
 
イオンシネマ茨木にて、予告編の上映開始時刻が17:15。これは私の終業時刻と同じなんです。
本編の上映開始に間に合うはずもないんですが、仕事帰りに2本ハシゴしようというときに、
こんなホラー作品がその日の〆だなんて嫌じゃないですか。
ダッシュで帰らせてもらい、本編開始10分後に入場しました。
 
原作はスティーヴン・キングが1973年に発表した短編小説『子取り鬼』。
『ブギーマン』って聞いたことのあるタイトルだから、リメイクかと思って調べてみました。
だって、以前はホラー作品というだけで避けていたので、全然知らないんですもの。
 
で、『ハロウィン II』(1981)がもともとは『ブギーマン』という邦題で劇場公開されています。
でも本作はそのリメイクというわけではない。
また、サム・ライミ監督も2005年に同名で撮っていますが、そのリメイクでもない。
“ブギーマン”とは、子どもを狙う怪物で、世界各国に存在する民間伝承なのですね。
 
見逃した最初の10分間に何があったかわかりませんが、あまり影響はなかったと思われます。(^^;
 
両親と長女と次女4人家族だったハーパー家。
しかし母親が事故に遭って急逝し、深い悲しみに暮れる毎日が続いている。
さて、私が観たのはこの後から。
 
ある日、セラピストの父親ウィル・ハーパーのもとへやってきた男性レスター・ビリングスは、
悲しみの淵にいるウィルならばわかってくれるはずだと言って、荒唐無稽な話を始める。
レスターには3人の子どもがいたが、末っ子を乳幼児突然死症候群で失ったあと、
家に怪物がいると上2人が言い出し、それを信じずにいたら、2人とも相次いで死んでしまったと。
明らかに様子がおかしいレスターに恐れをなし、ウィルは席を外して警察に通報する。
 
その間、ハーパー家の長女で女子高生のセイディは、物音と争うような声を聞き、
亡き母が使っていた部屋に足を踏み入れてみると、
なんとクローゼットでレスターが首を吊って死んでいた。
 
レスターは自らの子どもを殺害したのではと疑いがかけられていたらしく、
それを苦に自殺したのだろうというのが警察の見解だが、
この事件以来、ハーパー家の次女でまだ幼いソーヤーが「家に怪物がいる」と言うように。
 
最初はソーヤーの妄想だと思っていたセイディも、次々と起こる異変に信じざるを得なくなり、
レスターの妻リタの話を聴くためにビリングス家へと向かう。
荒れ果ててまるで廃屋と化したその家の中には銃を構えたリタがいて……。
 
いや~、怖かった。
おそらく90分のうち、7割ぐらいの時間は目を閉じている、あるいは薄目状態だったと思います(笑)。
とにかく私、クローゼットが怖いんですよ、『クローゼット』(2020)を観て以来。
自分が衣装持ちじゃなくて良かった、誰かが隠れられるようなクローゼットが家になくて良かったと思う。
 
子どもの心に隙間があるのを察知して、その家に入り込むブギーマン。
天井に不気味なシミを発見したら、それがブギーマンに居座られているしるしです。
自分も悲しいのはわかるけど、子どもに向き合わない親に任せていられないとばかりに、
ブギーマン退治に挑むセイディが頼もしいし、ブギーマンを寄せつけない方法を考えるソーヤーのなんと可愛いこと。
 
ラストの地下室の対決シーンで、母親の存在がかいま感じられたところは泣きました。
怖いけどいい話だったのに、そんな終わり方しないでよ。まだおるんかいっ!(^O^;

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