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『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』

『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』
監督:作田ハズム
ナレーション:本上まなみ
 
TOHOシネマズ西宮にて2本ハシゴ、その1本目。
 
余談ですが、映画を観るときは2本以上ハシゴする場合が多いです。
駐車サービスの受け方は劇場によってさまざまですが、
劇場入口あるいはインフォメーションで処理してもらうことがほとんど。
2本以上ハシゴする場合、1本ずつ処理を受けてくださいと言われる劇場と、
2本でも3本でも最初にまとめて処理してくれる劇場があります。
 
たいていの劇場は後者。109シネマズ大阪エキスポシティもイオンシネマ茨木もそう。
特にTOHOシネマズ西宮は駐車サービス時間の上限がないから、何本分でもまとめて処理してくれるのですけれど、
本作を観たときはモギリのお姉さんに意味が通じなかった模様。
 
お姉さんに2作品のチケットを目の前にハッキリくっきり提示して、
「駐車券、2本分お願いします」と言ったら、「1本分しか付けられないことになったんですよ~」。
「なったんです」ということはつい最近変更になったのかと思い、
「え、マジで!? サービスを受けるには入庫しなおさなあかんということですか!?」と聞いたら、
「あ、え、あ」と動揺するお姉さん。私の2作品のチケットを凝視して、「あ、いえ、あ、2本分お付けできます」。
 
オイッ!と思いましたけど、よくよく考えたら、サービスを受けようとした作品が本作だったからですね。
たぶん、オバハンが“すみっコぐらし”をひとりで観に来るなんてお姉さんも思わなくて、
2作品の駐車サービスを求められているのではなく、2人分の駐車サービスを求められていると思ったのでしょう。
ええ、たとえすみっコぐらしでも私はひとりで観ますとも。(^^;
 
前作の『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』(2019)を観たときは爆睡しました。
それでも今回観に行こうという気持ちになったのは、
亡くなった弟がオンラインクレーンゲームで釣り上げたキャラクターグッズにすみっコぐらしが多かったからです。
別に弟がすみっコぐらしのファンだったわけではありませんが、私にとっては思い出のキャラになりました。
 
「本物のぺんぎん」が持ってきたヌイグルミのボタンが森の中で外れて飛んで行ってしまったらしい。
紛失したボタンを探しに出かけたすみっコたちは、森の外れに古い工場を見つける。
それは今は稼働していないおもちゃの工場だった。
 
工場内に足を踏み入れたすみっコたちは興味津々。
足を滑らせた「しろくま」が誤って機械のボタンを押した結果、生産ラインが動き出す。
そこへ現れたのは「くま工場長」。怒るどころか大喜び。
すみっコたちにおもちゃを作ってみるように勧め、翌日からみんな社員として働きはじめるのだが……。
 
くま工場長のもと、最初こそ和気藹々と仕事が進められますが、
やがて生産数にこだわってすみっコたちを工場内に軟禁状態にして働かせます。
どんな話やねん、ブラック企業怖いがなと笑ってしまいました。
 
くま工場長が工場を稼働しつづけようとするのには悲しい理由があり、
そもそもくま工場長はくまですらなかったというオチはちょっぴり切ない。
この辺りは子どもには少し難しいかもしれず、大人向き。
 
しかしすみっコのキャラクターって面白いですよねぇ。考えた人、偉い。
前作を観たときは全然ワケがわかりませんでしたけれども、
油っぽいから残される「とんかつ」の端っことか、「えびふらい」のしっぽとか。
本物のぺんぎんに対して「ぺんぎん?」もいる。殻を担いだナメクジは「ニセツムリ」。
ミルクティーの底に残された「たぴおか」とか「ざっそう」とか。
 
スルーされがちで不憫なものあれこれをちゃんと見ようという気持ちになります。
トンカツのいちばん端っこも海老フライのしっぽも、私は余すことなく食べますよん。

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『カンダハル 突破せよ』

『カンダハル 突破せよ』(原題:Kandahar)
監督:リック・ローマン・ウォー
出演:ジェラルド・バトラー,ナヴィド・ネガーバン,アリ・ファザール,バハドル・フォラディ,バシリス・コウカラニ,
   ニーナ・トゥーサント=ホワイト,コーリイ・ジョンソン,トム・リース・ハリーズ,トラヴィス・フィメル他
 
なんばパークスシネマにて、2本ハシゴの2本目。前述の『火の鳥 エデンの花』の後に。
 
この人の出演作を観ると、必ず書いてしまう「弁護士で俳優」のジェラルド・バトラー
リック・ローマン・ウォー監督とタッグを組むのは『エンド・オブ・ステイツ』(2019)、
『グリーンランド 地球最後の2日間』(2020)に続いて3作目になるそうです。
どうでもいいけどこの邦題、まるで『ハンターキラー 潜航せよ』(2018)みたいじゃあないか。(^^;
 
イランにて核開発阻止のために極秘潜入活動をおこなう工作員トム。
スイスの通信請負業者を装い、相棒のオリバーと共に地下に広がる原子炉の爆破に成功。
ところがこの爆破を計画したCIAから機密情報が漏洩。
実行犯であるトムとオリバーの正体と顔写真までニュースで流れ、命を狙われるはめに。
 
すでにその場を離れていたトムは無事だったが、オリバーはすぐに殺害されてしまった模様。
依頼を受けていた次の任務は中止となるが、とにかく直ちに逃げなければならない。
次の任務のために同行していた通訳の老人モーは、トムが何者かを知らされていなかったため、
原子炉を爆破したと聞いて、彼と一緒にいる自分も同様に追われる身となったことを理解する。
 
バレれば工作員は見捨てられる運命ではあるものの、
640キロ先のカンダハルまで辿りつくことができれば、CIAが用意した飛行機に搭乗させてもらえる。
モーを連れてなんとか逃げ切ろうとするのだが……。
 
シビアなテーマとはいえ娯楽作品ですから、難しいことは考えなくて許されそう。
でもいろいろとややこしいなぁ、あの辺りの国の事情や各国諜報機関のあれこれ。
 
そもそもジェラルド・バトラー演じるトムはCIAに所属しているのではなくてフリーランスっぽい。
フリーの工作員なんているのかどうか知りませんけど、
のちのちの台詞には「MI6から借りている」とありましたから、MI6の人なのかしら。
 
狙うほうもいろんな国のいろんな組織がいるんですよね。
イラン精鋭集団コッズ部隊、パキスタン軍統合情報局、イスラム過激派組織ISISなどなど。
ISISのふりをしたアフガニスタンの傭兵軍団とか。あ、間違っていたらすみません。
 
こういうのって、主人公の味方のはずが黒幕だったという展開が多いから、
トムに仕事を依頼するローマンなんて怪しそうだと思っていたら、めちゃめちゃいい奴じゃないですか。
ジョン・マルコヴィッチにちょっと似ていませんか、ローマン役のトラヴィス・フィメル
トムとモーを助けるために身を挺する彼には泣かされました。
 
この世界では、寝返ることを繰り返す者が金を稼いでトップに立つ。
原子炉を爆破したところで、同じものがまた建てられるだけ。
楽しんで観ていると良心がしくしくと痛むようなエンターテインメント作品です。

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『火の鳥 エデンの花』

『火の鳥 エデンの花』
監督:西見祥示郎
声の出演:宮沢りえ,窪塚洋介,吉田帆乃華,イッセー尾形,浅沼晋太郎,木村良平他
 
日本シリーズが終わって数日が経ち、すっかり映画モードになっています。
仕事帰りに車で大阪市内へ向かうと、御堂筋のライトアップが綺麗。
人工的ではありますが、キラキラのライトをくぐり抜けて走るとテンションが上がる。
なんばパークスシネマにて、2本ハシゴの1本目。
 
手塚治虫が漫画家として活動を開始した頃から晩年に渡ってライフワークとして手がけていたのが『火の鳥』。
シリーズのうち、1971年12月初出の『望郷編』をSTUDIO4℃が初のアニメ映画化。
STUDIO4℃とは、スタジオジブリマッドハウスに在籍した方々が設立した映像制作集団なのだそうです。
 
地球から逃げ出したカップルのロミとジョージは、辺境の惑星エデンに降り立つ。
果たしてここは人間が生きてゆける環境なのか、AIロボットのシバと共に探索する。
やがてロミは身ごもり、男児を出産。一人息子にカインと名付ける。
家族のためにも安心して生活できる環境を整えようと水源を探していたジョージは、
ようやく溢れ出す水を発見したとき、その水に飲み込まれて死んでしまう。
 
カインと二人きりになったロミは、自分の死後のカインのことが心配でならない。
冷凍睡眠で13年の眠りに就くことに決めて、その間のカインの世話をシバに頼む。
 
ところが、13年経ってもロミは眠ったまま。13年のはずが誤って1300年になっていたことがわかる。
ロミが目覚めるのを心待ちにしていたカインはシバに八つ当たり。
修理不能なまでにシバは壊れ、ひとりで生きていくしかなくなったカイン。
 
1300年が経ち、やっと目覚めたロミ。
そこにはカインの子孫、つまり自分の子孫である新人類によって巨大な町“エデン17”が築かれていた。
すべてのもととなるロミは神の扱いを受けて暮らすが、寿命が近づくにつれ、望郷の想いが募る。
それを知った少年コムは、ロミをなんとしてでも地球に連れて行きたいと思うのだが……。
 
カインがシバをぶっ壊したときは、こいつ、キレすぎやろ、なんちゅうことするねんと思いました(笑)。
ロミもシバもいない状況の中では何ひとつできず、頼りないことこのうえないカイン。
そこに手を差し伸べるのが火の鳥。子孫を残すために姿を変え、カインの前に現れます。
 
その後カインがどのように生きたかはまったく描かれないところが面白い。
ロミの姿でカインの前に現れて子孫を残そうと言うのはどうなんだと思いましたし、
ロミの失意につけ込んで母親の姿をした裸の女性が現れるのもかなり気持ち悪いけど。(^^;
 
念力で飛行船を飛ばすコムが頼りになって可愛い。
目は見えなくともすべてを察知、どんなものにでも成り代われる、不思議な人類。
純粋な心しか持ち合わせない彼らに「欲」を売りつける悪人役の声がイッセー尾形でハマリすぎ。
 
『火の鳥』を知らなかった人も楽しめるアニメだと思います。
これが半世紀前に描かれた作品だというのが凄い。

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『ツイスター 地球史上最大の怪物』

『ツイスター 地球史上最大の怪物』(原題:Firenado)
監督:リース・フレイク=ウォーターフィールド,スコット・ジェフリー
出演:シアン・オルトマン,ダニエル・ゴッドフリー,ニコラ・ライト,トビーウィン=デイヴィーズ,
   デレク・ミラー,ジェイミー・ロバートソン,マシュー・マルセリス,クリント・ゴードン他
 
これだけ配信であれこれ観られるようになったというのに、
まだTSUTAYA DISCASの定額レンタルを契約しつづけています。
本作はうっかり予約リストから外し忘れていたせいで届いてしまった2023年のアメリカ作品。
絶対B級、下手するとC級でしょう。期待せずに鑑賞を開始。
もちろん日本では劇場未公開です。ひとりも知っている役者がおらんもん。
 
気象研究者のアナは、師であり父親のような存在でもあるデヴリンの助手を務めているが、
時に暴走機関車のように走り出すデヴリンのもとではお茶汲みぐらいしかできない。
もっと自分の研究を進めたいと思い、辞職の決意を固める。
 
そんな折、レベル最上級の5を示す竜巻が発生。
デヴリンは自ら開発した竜巻制御器を片手に嬉々として現場へ向かう。
同行するのはデヴリンの長年のパートナー、ヘレナとアナ、そしてもうひとりの助手グレッグ。
 
アナが止めるも、竜巻の中心めがけて乗り込んだグレッグは死亡。
この竜巻は火を伴っているらしく、さすがのデヴリンも逃げようと言う。
しかし竜巻の進路上にある民家には危険を知らせたい。
竜巻から逃げつつ、各家を回って住民に避難を勧めるアナたち。
 
政治家などの金持ちから表に出せない金を預かって洗浄している会計士ピアスは、
その金のことを知って強盗を企む三人組に狙われている。
 
ピアスの邸宅はちょうど竜巻の進路上にあり、
声をかけにやってきたアナたちと強盗団が鉢合わせしてしまい……。
 
冒頭は『ツイスター』(1996)のパクリもいいところで笑えます。
その後もやっぱりB級の展開が続くし、二番煎じどころか五番煎じ(そんなに茶は出ないでしょうが(笑))で、
何もかもどこかで観た気しかしません。
だけど、最初からこんなもんだと思っているから腹も立たない、退屈もしない。
 
ただ、こういうディザスターパニックものは大画面で観たいですね。
テレビの小さな画面では迫力に欠けすぎる。
火をはらんだ竜巻が迫り来る様子は、大画面でこそ生きるものでしょう。
 
アナ(それなり以上に美人)とピアス(まぁまぁイケメン)がくっつくのかと思ったら、
おーい、ピアスはそのままいなくなってしまうんかい!
意外なオチに笑ったがな。
 
こんなもんだと思って観ましょう。
この中の役者の誰か、今後メジャー作品に出るようにならないかな~。

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『ゴジラ-1.0』

『ゴジラ-1.0』
監督:山崎貴
出演:神木隆之介,浜辺美波,山田裕貴,青木崇高,吉岡秀隆,安藤サクラ,佐々木蔵之介他
 
まだ日本シリーズが決着していない段階でした。
3勝2敗で大手をかけた状態で、試合が組まれていない日だったから、心穏やかだったのですよねぇ。
そして第6戦、第7戦へともつれ込み、その間は私の劇場通いもストップ。
今シーズンのプロ野球の全行程が終わって初めて観たのがこれでした。
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
会員割引のある日だったので、109シネマズ箕面のScreenXで鑑賞することも検討しましたが、
とりあえず通常上映を観て面白ければ再鑑賞しようかなと思い。
 
「映画は儲かってなんぼ」と公言していらっしゃる山崎貴監督。
↑こういう書き方は語弊がありますかね(笑)。
こんな言い方じゃなかったかもしれないけれど、こんなことをおっしゃっていたはず。
確かに、客が入ってなんぼというところはあるから、これはこれで良いと思います。
そんな山崎監督が脚本とVFXまでも自身で担当し、“ゴジラ”70周年記念として贈る作品。
 
さんざん予告編を目にしていたのに、時代設定が戦後まもなくだとは知らず、
上映開始直後に「そうだったの~!?」と驚く。
そうですか、『ゴジラ』(1954)の前日譚ということなのですね。なるほど。
 
戦闘機乗りの敷島浩一(神木隆之介)は特攻を命じられて戦地へと向かうが怖じ気づき、
搭乗機の不具合を理由に、修理を依頼すべく大戸島の守備隊基地に寄る。
整備兵の橘宗作(青木崇高)に胸中を見透かされても、死ぬのは怖い、飛びたくない。
 
その夜、海辺にたくさんの深海魚が打ち上げられているのを見て胸騒ぎをおぼえる。
深海魚が浮かぶ日には、ゴジラと呼ばれる怪物が出没すると島民たちが話していたから。
その噂のとおり、突如として海から姿を現した謎の巨大生物。
 
橘は、敷島が乗ってきた零戦に装着されている銃砲で撃つように言うが、
敷島は手の震えを止められず、ゴジラに向かって砲撃することが叶わない。
そうしている間に整備兵たちは次々と命を落とし、生き残ったのはわずか。
橘の怒声に何も言い返すことができないまま、敷島は東京へと帰る。
 
両親は戦禍に見舞われて亡くなっていた。
子どもを喪った隣人の太田澄子(安藤サクラ)からは、ぬけぬけと帰ってきたことを責められる。
やるせない気持ちでいたところ、盗みを働いて逃げる途中の女性から赤ん坊を押しつけられる。
彼女は大石典子(浜辺美波)。死ぬ間際の他人からこの赤ん坊を任されたのだと言う。
追い出すわけにもいかず、典子と赤ん坊の明子3人で暮らしはじめた敷島。
 
ある日、破格の賃金がもらえる仕事の話が舞い込む。それは、米軍が海中に残した機雷の撤去作業。
特別仕様の船と聞いていたのに、現場には貧相な木造の船しかない。
しかしこれこそが機雷の撤去には向いていると胸を張る艇長の秋津清治(佐々木蔵之介)。
元技術士官の野田健治(吉岡秀隆)、小僧扱いされている乗組員の水島四郎(山田裕貴)と共に、海へと出る敷島。
 
ところがあのゴジラが東京へ向かっているとの情報が入り……。
 
迫力はあります。面白かったとも思います。
だけど私には如何せん、たいしてゴジラ愛がない。零戦にも詳しくない。
だから、ほーっ、凄いねとVFXに驚く以外には没入できないのです。
 
本作だけ観ると、ゴジラがなぜ誕生したのかもわからないから、ゴジラの悲哀も無し。
ただ突然現れた巨大生物が人を殺し、東京をぶっ壊す。
つまり、私が何にでも必須だと思っている切なさがここにはないわけで。
 
さまざまなゴジラ映画をいくつかは観て、背景を知ってからのほうがいいかもしれません。
それなりに背景を知っているにも関わらず、切なくないと言ってしまう者もここにいますけれども。(^^;
 
いちばんビックリしたのは一瞬だけ映る橋爪功ですかね。ノークレジットの友情出演か。
でも見間違いようなく、彼でした。銀座で逃げ惑う人のうちのひとりです。
口をあんぐり開けてゴジラに驚く彼の顔、どうぞご覧ください。
 
そして最後、「生きとったんかい!」とツッコミ入れた人も多いはず(笑)。

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