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『唄う六人の女』

『唄う六人の女』
監督:石橋義正
出演:竹野内豊,山田孝之,水川あさみ,アオイヤマダ,服部樹咲,萩原みのり,
   桃果,武田玲奈,大西信満,津田寛治,白川和子,竹中直人他
 
日本シリーズ第4戦を生観戦する日、気合いを入れて丸一日休みを取りました。
近頃体調があまりよくない母に朝電話したら、「今日は大丈夫」とのこと。
とりあえず安心して、TOHOシネマズ西宮へ車を走らせる。
 
実は本作は『SISU/シス 不死身の男』の前に観るつもりで予約していました。
ところが仕事帰りにイオンシネマ茨木に向かいつつ母に電話を入れたら、
かかりつけの病院で診察を受けていると言うではないですか。
「ひとりで帰れるから大丈夫よ~」と言う母を制し、「迎えに行くから待っててや」。
予約済みの鑑賞料金はもったいないけど、母に何かあれば私が後悔する。
本作のことはあきらめて母を迎えに行ったのでした。
病院から帰って母が落ち着いたのを確認して、21:15からの本作『SISU』だけ観て帰ったのでした。
 
そういえば、の闘病中もこういうことが何度かあったなぁ。
『ハケンアニメ』の途中で病院から電話があってシアターからしばし抜け出たり、
『劇場版 おいしい給食 卒業』は入場直前に病院から「戻ってきてください」と連絡があったり。
 
そんなわけで、本作の鑑賞はリベンジです。
石橋義正監督のオリジナル脚本で、劇画としてコミカライズされているそうな。
プロデューサーとして関わっている人がやたら多く、中にははじめしゃちょーのなんかのお名前も。
そして「六人の女」が着用している着物は、嵯峨美術大学の教員がデザインを担当されている模様。
 
フォトグラファーの萱島森一郎(竹野内豊)のもとへ、父親の山際茂(大西信満)が死亡したとの連絡が入る。
萱島が4歳のときに両親は離婚。それ以後、父親とはまったく連絡を取っていない。
相当の変わり者だった父親は近所づきあいもなく、山奥の一軒家で孤独死したらしい。
その家や土地はひとり息子の萱島に遺されたから、萱島が片付けに行くしかない。
 
地元の不動産屋・松根(竹中直人)を介して宇和島凌(山田孝之)に家と土地を売却することにした萱島。
宇和島は東京の開発業者の下請け業者で、付近一帯の買い取りを進めていたが、
山際だけはどうしても土地を手放そうとしなかったらしい。
山奥での生活にも、父親の思いにも、まったく興味のない萱島はすぐに判をつく。
 
同棲中の恋人・咲洲かすみ(武田玲奈)が待つ部屋へ日帰りするはずだったが、
隣人・杉田(白川和子)の話を聞いて父親の遺品を片付けるうち、どうしても気になることが出てくる。
父親が撮った写真に映る場所はいったいどこなのか。
宇和島の車に乗せてもらい、山の中を走っていた折、突然現れた着物姿の美女。
気を取られていると、目の前には落石の塊があり、萱島と宇和島はそこへ激突。
 
目が覚めると森の中。屋敷の一室に監禁されていて……。
 
最初は気味の悪い話だなぁと思いました。
なにしろ水川あさみ演じる一人目の女性は道端で拾った蝉の死骸をバリバリとかじっているのですから。
目覚めた後に出される汁物にも虫が入っているし、口のまわりを血だらけにして獣にかじりつく女性も二人。
映像的に見たくないグロさもあります。
 
しかし、萱島の父親が何を考えて何を探していたのかがわかる頃から面白い。
明らかに人間ではない彼女たちは森の精なのか何なのか、観終わってもわからないけれど、
人間の都合だけで山や森を破壊してはいけないのだと思わされます。
 
竹野内豊は相変わらずイケメン。しかし脱ぐと思いのほか貧相で、これもまた良いところなのかも。
顔がこれで体も鍛え上げていたら、世の中の男性の夢を潰してしまいそうな気が(笑)。
完璧じゃないからこそ、同性にも人気があるのではないかしら。
 
一方の宇和島役の山田孝之は、どうしようもないゲス野郎。人でなし。
本作を観たら嫌いになりそうなぐらい嫌な奴です。
六人の女はいずれもひと言も発しない。面白いですねぇ。
 
父親の思いが解き明かされ、息子に伝わるとき。
最後はちょっと切ないけれど、親子そろって森を守り、それは萱島の子どもにも伝わるはず。

—–

本日のブログはお休みします(笑)(笑)(笑)。

今日のブログはお休みします(笑)。と書いたのは、阪神タイガースがリーグ優勝を果たした翌朝でした。
あのときは、劇場に通えなかったせいで映画ネタが尽きたからだったのですが、
今日はかろうじてまだUPしていない映画の記事があります。
でもそれがあまりに今日にふさわしいとは思えない作品なので、明日UPします。
昨日UPした作品なら、まだ「おおっ!」って感じなのですけれど。
 
1985年に日本シリーズ優勝を果たしたときは学生でした。
当時はパソコンもスマホもないような時代で、チケットを取るには電話かけまくり、
あるいは販売場所へ直接行って何時間も並ばなくてはならない。
女子が夜中に並ぶのは一応危険だからと、男子が並んで取ってくれました。
並んだ男子の中のひとりはそのせいで風邪をひき、当日甲子園に来られなかった。ごめんね。(;_;)
 
2003年と2005年にリーグ優勝を果たすも、日本シリーズでは散る。
2003年は当時のダイエーに3勝4敗でしたが、2005年なんてロッテにひとつも勝てずに終わりましたからね。
私が持っていた第5戦以降のチケットは幻となったという、苦笑いするしかない思い出があります。
 
年間予約席をずっと買い続けてきたおかげで、クライマックスシリーズも日本シリーズも席を確保できました。
毎年結構な枚数を買い取ってくれている先輩夫婦2組に1試合ずつ譲ったので、私が生観戦したのは各1試合。
CSは全勝だったからもちろん勝ち試合。日本シリーズはサヨナラ勝ちした第4戦を生観戦していました。
 
まさか第7戦までもつれるとは思わず(当然、阪神が負けて終わると思っていた(笑))、
第6戦の日には劇団☆新感線の『天號星』の昼公演を観に行ったあと、六甲へ食事に。
ご一緒したのがまさにCSと日本シリーズのチケットをお分けした夫婦だったから、
全員「外食している場合やない」と内心思っていたはずなのに、予約の段階ではまだ何も決まっていないもの、
それを口に出すのは縁起が悪いような気がして言えませんでした。
 
「外でごはん食べてる場合やないで」などと言っていたら、負けてしまった第6戦。
終わったな、第7戦はオリックスがまちがいなく勝つだろうと思いつつも、
暗黒時代の阪神を知るものはいろいろと無駄な縁起を担ごうとする。
前日までよう切らんかった爪を切ってみたり、一日だけ酒断をしてみたり、靴下を決めたほうから履いてみたり(笑)。
 
静かに勝利の喜びを噛み締めております。
オリックスファンの人にもありがとう。お疲れさまでした!
 
今日からまた映画を観に行くよ〜。(^o^)

—–

『SISU/シス 不死身の男』

『SISU/シス 不死身の男』(原題:Sisu)
監督:ヤルマリ・ヘランダー
出演:ヨルマ・トンミラ,アクセル・ヘニー,ジャック・ドゥーラン,
   ミモサ・ヴィッラモ,オンニ・トンミラ他
 
仕事帰りにイオンシネマ茨木で映画を2本予約していましたが、
母に電話したらかかりつけの病院にいると言う。
「ちょっと診てもらうつもりが長くなっちゃって。
大丈夫、ひとりで帰れるから」と言うけれど、何かあれば私が後悔するでしょう。
1本はあきらめて病院へと向かいました。
 
やはり母の癌は進行しているようで、肩やら腰やらが最近痛いらしい。
母自身は「運動不足だからかなぁ」と言っていますが、たぶんそうじゃない。
癌は急に具合が悪くなる。悲しさを押し隠しながら母と笑顔で会話。
病院から連れ帰り、食事もとって大丈夫なのを確認してから劇場へ。
 
フィンランド作品。監督はヘルシンキ出身のヤルマリ・ヘランダー。
予告編を観たときから、面白そうだと思っていました。大当たり。
 
1944年、第二次世界大戦末期のフィンランド。
ナチスのせいで焦土と化した祖国を巡る老人アアタミ・コルピ。
ツルハシ片手に金脈を探し、金塊を掘り当てる旅を続けている。
 
ある日、ブルーノ・ヘルドルフ中尉率いるナチスの戦車隊と遭遇。
老人から金塊を略奪するつもりでコルピを追ってくるのだが……。
 
実はコルピはフィンランド随一の特殊部隊隊員
ロシアとの戦争で家族を失い、復讐の鬼となった彼は暴れまくったらしい。
フィンランド軍も彼に手を焼いて野放し状態にしたところ、
たったひとりでロシア兵をザッと300人は殺したというのです。
伝説の男として噂が広がり、彼には誰も戦いを挑まないのに、阿呆が手を出してしまう。
 
不死身と言われるけれど、不死身なんかじゃない。
ただ、彼はあきらめません。体がつぎはぎだらけになろうとも絶対死なない。
台詞はひとつもない爺さんの戦い方の格好いいことといったら。
 
「シス」は翻訳不可能なフィンランド語とされているそうで、ホンマですか!?
すべての希望が失われたときにあらわれる不屈の精神を指すのですと。
地雷を踏んでも死なん、撃たれてももちろん死なん、首吊られても死なん。
ラストのヘルドルフとの一騎打ちなんてどれだけワクワクしたことか。
 
ヨレヨレの爺さんがめちゃがんばる、そして強いって楽しいなぁ。
『ジョン・ウィック』のスタジオが贈る」という触れ込み。確かにそんな感じ。
北欧ムービー、侮れず。

—–

『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』

『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』
監督:菊地健雄
出演:辰巳雄大,浜中文一,小西桜子,筒井真理子,足立智充他
 
寄席に行く前になんばパークスシネマにて2本ハシゴの2本目。
 
ノーマークでした。時間がちょうどよかったから選んだだけ。
出演者の中に筒井真理子の名前を見つけなければ、
某宗教団体の作品と思ってしまうような匂いを感じて避けたと思います。
観てみたら意外と面白かったのですが、なんとなく宗教臭が。なんで?
 
その筒井真理子と小西桜子はわかるけど、ダブル主演のふたりのことは知りません。
辰巳雄大は“ふぉ~ゆ~”というアイドルグループのメンバーで、
浜中文一は舞台やドラマで俳優として活躍している人なのだそうな。
これは舞台×漫画×映画で物語が展開するプロジェクトの映画版で、舞台版は平安時代
漫画版は平安時代から大正時代、映画版は物語の終局となる現代を描いているとのこと。
 
平安時代、草介(辰巳雄大)と光蔭(浜中文一)は人魚の子孫とわ(小西桜子)と日々楽しく過ごしていたが、
あるとき、ふたりが瀕死の状態に陥り、とわは自らの命を彼らに差し出す。
その結果、とわは死に、草介と光蔭は不老不死の身体となる。
 
平安時代から約千年の時を経た今、長い眠りから覚めた草介は、すべての記憶を失っていた
光蔭は草介の世話をしつつ、草介が自分たちの秘密に気づくことを恐れている。
というのも、とわが輪廻転生を繰り返して100年に1度30日間だけ別人となってこの世に現れるから。
とわを死なせてしまったことを後悔する草介が、もしその30日の間に記憶を取り戻せば、
とわに命を返すと言い出しかねないのだ。草介のいない孤独に光蔭は耐えられない。
 
そして恐れていたとおり、とわと草介が再会してしまう。

草介が自分の夢を書き起こして劇団に持ち込んだところ、草介の脚本と主演で舞台が決まり、

そのオーディションにやってきた舞(小西桜子の一人二役)こそがとわの化身で……。
 
筒井真理子の役どころは草介のカウンセラー。
カウンセラーとして生きているけれど、草介と光蔭を見守り続けてきた神のような存在。
すべてわかったうえで草介に真実を明かすべきかどうか迷っています。
彼女も不老不死だと思っていたら、あ、そう、首を絞められたら死ぬのね。(^^;
 
手をかざして怪我を治すシーンなどに宗教臭を感じてしまうのかもしれません。
死なないという以外には空を飛べるとか姿を消せるとかいうわけでもなし、
どうやってお金を稼いでいるのかしらと思わなくもない。
患者の秘密を金で売る医者と看護師もどうかと思い、いろいろとわずかな違和感。
たまにホラーばりのシーンも出てくるんですもの、そこは目を伏せました。
 
いちばんビビったのは足立智充演じるストーカー
粘着度が高くて本気で怖かった。
彼がいったい何をしたかったのかも謎なんですけど。
 
これホントに宗教団体の映画じゃないのかしらとずっと疑いつつ観ていたせいで、
エンドロールにたどり着くまで安心できませんでした。
そうじゃなかったのでごめんなさい。これからは観る前にちゃんと調べて安心します。

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『愛にイナズマ』

『愛にイナズマ』
監督:石井裕也
出演:松岡茉優,窪田正孝,池松壮亮,若葉竜也,仲野太賀,趣里,高良健吾,MEGUMI,
   三浦貴大,芹澤興人,笠原秀幸,北村有起哉,中野英雄,益岡徹,佐藤浩市他
声の出演:鶴見辰吾
 
日本シリーズ第2戦の日、出かけている場合じゃないよと思うけど、
寄席のチケットを予約しているし、どうせ京セラドームのチケットは取れなかったし、
なんとなく負けそうな気もするから、予定どおり落語を聴きに行くことに。
このところ毎月定例化している、落語の前に映画
なんばパークスシネマにて2本、その1本目。
 
石井裕也監督のことは『川の底からこんにちは』(2009)以来大好きです。
確かそれで私は満島ひかりのことも知りました。
映画がご縁で結婚したふたりは5年後に別れちゃいましたけど。
ほんで!? 石井監督ってば、またしても女優と再婚してはるやん。一回りも下の。
今から5年前に再婚した奥さんは相楽樹だそうです。
 
私生活はさておき、石井監督のオリジナル脚本による本作、やっぱり好きでした。
 
毎日どんなときもカメラを携えて歩く26歳の折村花子(松岡茉優)。
自らのへっぽこ家族を描いた脚本がプロデューサー・原(MEGUMI)の目にとまり、
ようやく念願の映画監督デビューの日が近づいてきた。
 
新人監督の花子に助監督として帯同することになったのはベテランの荒川(三浦貴大)。
荒川は花子のやり方にいちいち文句を付け、原もそれに同意。
思うように事を進められず、金も入らないから家賃を滞納して困る花子。
 
そんな折、バーで出会ったのが、食肉流通工場に勤める舘正夫(窪田正孝)。
偶然にも花子が監督する映画のオーディションを受けたのが正夫と同居する落合(仲野太賀)で、
正夫はもともと花子の名前を知っていたことから意気投合。
まったく空気の読めない正夫だが、花子にとっては逆にそれが落ち着く。
 
やがて原と荒川によって花子は監督を降ろされ、落合も仕事を失って首を吊る。
企画だけを奪われたうえにギャラもまったく貰えなかった花子は激しい怒りに駆られ、
正夫を連れて10年以上連絡を取っていなかった父親・治(佐藤浩市)のもとへと向かう。
 
実は治は末期の胃癌に冒されており、子どもたちにそれを知らせようとしていたところ。
長男・誠一(池松壮亮)、次男・雄二(若葉竜也)が一堂に会し、
花子は正夫の協力のもと、家族を被写体にカメラを回しはじめるのだが……。
 
幼い頃に出て行った母親について、真実を何も知らされていなかった子どもたち。
母が去った後、自宅で暴れるようになった父のことも本当は何も知らなかった。
父親の余命わずかになってからようやくわかったこと。
 
こんな感じだとお涙頂戴になりがちですが、全然そんなことはない。
ふきだしたシーンがいくつもあって、さすが石井監督だと思う。
 
特筆すべきは正夫役の窪田正孝。親友の落合以外とはろくにしゃべれない。
人と目を合わせることができず、おどおどしているふうなのに、信念は強い。
こんな役の彼は初めて見ました。
彼が治を抱きしめるシーンは『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)を思い出す。
 
池松壮亮、若葉竜也もすごくイイ。
池松くんはこの間観たばかりの『白鍵と黒鍵の間に』よりずっと良いから。
カッコいいぞ、長男!
バーのマスター役の芹澤興人にも笑わされたなぁ。いつもいい俳優さん。
 
「全然そんなことはない」と書いたけど、ちゃんと泣きました。
笑った、泣いた、切なかった。大好き。がんばれ。

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