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『マダム・ウェブ』

『マダム・ウェブ』(原題:Madame Web)
監督:S・J・クラークソン
出演:ダコタ・ジョンソン,シドニー・スウィーニー,イザベラ・メルセド,セレスト・オコナー,
   タハール・ラヒム,マイク・エップス,エマ・ロバーツ,アダム・スコット他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『マッチング』の次にレイトショーを鑑賞しました。
 
ダコタ・ジョンソンドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの娘で、
祖母は『鳥』(1963)の主演女優ティッピー・ヘドレンという、由緒正しき(?)家系の生まれ。
なのに彼女を一躍有名にしたのは“フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ”シリーズで、
原作はマミー・ポルノ(主婦が書いたエロ小説)だったから、脱ぎまくってたいそう話題になりました。
そんな彼女がスーパーヒーローを演じることになるとは。
 
“マダム・ウェブ”はマーベル・コミックのスーパーヒーロー。
予知能力を持っています。
 
キャシーことカサンドラ・ウェブは、ニューヨークで働く優秀な救急救命士
30年前、科学者だった母親コンスタンスは妊娠中の身でペルーのアマゾンへ。
蜘蛛の研究をしている途中に命を落としたが、キャシーはこの世に生を受けた。
 
ある日、事故現場で人を助けた拍子に川に落ちたキャシーは、心停止から復活。
ところがそれ以降、未来を予知する能力が出現する。
 
不思議な現象に戸惑いながら列車に乗ると、後から別々に乗ってきた少女3人が、
見知らぬ男に殺害される未来が目の前に現れる。
少女たちを助けなければと思ったキャシーは、訳のわからぬ表情の3人を降車させる。
すると、蜘蛛のごとく這う男が彼女たちを追いかけてくる。
 
彼はエゼキエル・シムズ。
30年前にコンスタンスの護衛として雇われていながら、彼女の研究を横取りした男だった。
その蜘蛛は万能薬の力を持つが、悪用すればとんでもないことになる。
コンスタンスに不意打ちをかけて蜘蛛を盗むことに成功したものの、
誰だかわからぬ少女3人に自分が殺される予知夢を毎日見るため、
その未来を変えるべく少女たちを探し出して先に殺してしまおうとしていたのだ。
 
なぜ彼に狙われているのかわからないまま、キャシーは少女たち、
ジュリア、アーニャ、マティの3人をなんとか救おうとするのだが……。
 
恐ろしいエゼキエルに扮するのはタハール・ラヒム
アーニャ役は配信で観た『インスタント・ファミリー 本当の家族見つけました』(2018)の長女役が印象に残っているイザベラ・メルセド。
三者三様、タイプの違う少女たちは憎たらしくも可愛い。
 
巨乳がもてはやされるなか(笑)、ダコタ・ジョンソンはどちらかといえば貧乳の部類だと思いますが、
“フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ”のイメージのせいか色気を感じます。
女性ウケもしそうな美人で、サラブレッドであるところを見せつけてくれている。
彼女の同僚ベン役のアダム・スコットも優しさに溢れていていいなぁ。
彼の義妹役のエマ・ロバーツは、ジュリア・ロバーツの姪っ子とのこと。彼女も美人!
 
原作を知らないので今後どんなことになるのか想像もつきませんが、
マダム・ウェブと少女たち3人で“マーベルズ”のようになってゆくのかな。
まだなんとも言えん。でも導入部としては面白くて、今後に期待大。

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『マッチング』

『マッチング』
監督:内田英治
出演:土屋太鳳,佐久間大介,金子ノブアキ,真飛聖,後藤剛範,
   片山萌美,永瀬莉子,円井わん,片岡礼子,杉本哲太,斉藤由貴他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
『ミッドナイトスワン』(2020)で高く評価された内田英治監督ですが、私はどうも苦手かもしれません。
先々月末に『サイレントラブ』を観てからはその思いが強い。
特にシリアスなやつが駄目。『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』(2022)などは嫌いじゃなかったのですけれど。
本作は今までの同監督作品の中でいちばん嫌な話。
 
ウェディングプランナーの唯島輪花(土屋太鳳)はカップルの幸せをサポートするのが務め。
しかし自身の恋愛には奥手すぎて、男性との交際経験もないに等しい。
見かねた同僚・伊藤尚美(片山萌美)からマッチングアプリを勧められ、
輪花の結婚をなんとなくは期待している様子の父親・芳樹(杉本哲太)のためにもと、ついに登録する。
 
すぐに反応があった男性陣のプロフィールを確認した尚美は、永山吐夢(佐久間大介)を選んで勝手に返信。
吐夢と会わざるを得なくなった輪花。
 
ところが、待ち合わせの水族館に現れた吐夢は黒ずくめの服に長靴を履き、異様な雰囲気。
話の内容も支離滅裂で、輪花は理由をつけて即座に逃げ出すが、
以降も次の約束を求める吐夢からしつこく連絡があり、無視しているとついに家まで押しかけてくる。
 
恐怖を感じてマッチングアプリ運営会社のシステム担当者・影山剛(金子ノブアキ)に相談すると、
吐夢は過去にもいろいろとトラブルを起こしている利用者だという。
 
一方、世間ではマッチングアプリで出会って結婚したカップルが殺害される事件が起きており、
輪花が担当した新郎新婦が連続して惨殺されたことを受け、
刑事の西山茜(真飛聖)と堀井健太(後藤剛範)が事情を聴きにやってくる。
ふたりは吐夢のことも調べているようなのだが……。
 
原作も内田監督自身によるもので、オリジナル脚本を書けるって凄いなぁとは常々思っています。
だけど、どの人物も異様で、私には魅力的に映りません。
 
以下、ネタバレです。ご覧になる予定の方は読まないでください。
 
輪花がまだ幼い頃に母親が家を出て行ったのはなぜかと思ったら、
父親が浮気していたせいだとわかります。
しかも相手の女性は『危険な情事』(1987)ばりにアブナイ女性で、
実はその女性に母親は連れ去られていたのですよねぇ。
 
輪花が再会する母親役には片岡礼子。廃人さながらで怖い。
また、彼女を連れ去った父親の浮気相手・節子役には斉藤由貴。ゾッとします。
節子の息子が剛で、母親に代わって唯島父子に復讐していたのかと思いきや。
 
剛も人殺しだけど、節子に捨てられた吐夢が一連の事件の犯人で、まだ殺し続けるというオチで。
そうとは知らずに吐夢って善人なんだ~と交際を始める輪花なのでした。
いやいやいや、こんなオチ、怖すぎるでしょ。
 
内田監督は結構スプラッタも好きなのかも。
最近観たホラーより上だと思うほどグロいシーンがわりといっぱいあります。
真相を知りたくて、最後まで飽きずには観ましたが、こういう嫌な話は好きになれません。
嫌な話でもお気に入りの作品というのはまぁまぁあるんですけどねぇ。うーむ。

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『ソウルメイト』

『ソウルメイト』(英題:Soulmate)
監督:ミン・ヨングン
出演:キム・ダミ,チョン・ソニ,ピョン・ウソク,チャン・ヘジン,パク・チュンソン,
   カン・マルグム,ナム・ユンス,ヒョン・ボンシク,キム・スヒョン,リュ・チアン他
 
仕事帰りにしんどいなぁと思いながらなんばパークスシネマまで車を飛ばしたのは、
前述の『キンキーブーツ』を観たかったということもあるのですが、最初に決めたのは本作でした。
レイトショーでこれを観たいがために前に『キンキーブーツ』を入れただけ。
 
『少年の君』(2019)のデレク・ツァン監督がそれよりも前に撮っていたのが『ソウルメイト/七月と安生』(2016)。
これがまた凄く良くて、私はこの監督に魂を射貫かれっぱなし。
その『ソウルメイト』の韓国リメイク版が上映されると数週間前に知り、これは絶対に観たいと思いました。
 
彼女はちっとも可愛いとは思えないのですが、映画の中では美人扱いされていますよね。
この顔は美人なんですか。誰か教えて。
でね、全然美人だとは私は思えないのですけれど、見ているうちになんか馴染むんです。
不思議な魅力のある女優だなぁと思います。
まぶたがバリバリ一重のところにも親近感が湧きますが(笑)。
 
韓国・済州島
コ・ハウンがかよっていた小学校にある日やってきた転校生アン・ミソ。
徹底的に無愛想なミソは、席に着く間もなく教室を飛び出してしまう。
ミソが放置した鞄を持ち帰ったハウンは、ミソを見つけて鞄を渡す。
そのままふたり一緒にハウンの家へ。ハウンの両親はミソをもてなす。
 
男運の悪い母親のせいで転校を繰り返していたミソが初めて打ち解けたのがハウン。
またどこかに引っ越すのだと母親が言い出した折、
済州島に残りたいというミソをハウン一家が引き取り、そのまま一緒に育つ。
 
物語はミソとハウンの出会いから別れまでが綴られていますが、
冒頭では鉛筆のみで描かれたミソの肖像画を前にして、
美術館の学芸員がこれは大賞を受賞した絵であることを告げ、
匿名で応募された絵のため、画家が誰なのかわからない、
モデルになっているあなたには誰が描いたかわかるのではないかと尋ねるシーンから始まります。
 
ハウンの恋人ジヌのことをミソも好きになってこじれたという見方もあるかと思いますが、
ミソはジヌのことなんてなんとも思っていなかったように感じます。
ミソが誰よりも守りたかったのはハウンだし、ハウンだってそうだった。
 
オリジナルでは匿名で書かれた小説を映画化したいという話だったところ、
このリメイク版では小説ではなくて絵に変更されています。
ミソの肖像画が画面いっぱいに映し出されるシーンでは、
『大河への道』(2022)で地図が広がるシーンを思い出して圧倒されました。
胸いっぱいに切なさが広がります。
 
平日の帰宅が午前0時近くなるのはきついのですけれど、良い映画を観ると心が洗われる。

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『キンキーブーツ』をライブ音響上映にて。

『キンキーブーツ』(原題:Kinky Boots: The Musical)
監督:ブレット・サリヴァン
出演:マット・ヘンリー,キリアン・ドネリー,ナタリー・マックイーン,ショーン・ニーダム,
   コーデリア・ファーンワース,アントニー・リード他
 
大好きな映画『キンキーブーツ』(2005)がミュージカル化されたのは2012年。
初演はシカゴで、翌年ブロードウェイで。全米、韓国、トロントなどの舞台でも演じられ、
2015年のロンドンのウエスト・エンド公演を映像化したのが本作のようです。たぶん。
 
以前からライブ音響上映のラインナップに含まれているのを知っていたけれど、
ずっと見そびれていたため、今回は何が何でも観ようとなんばパークスシネマへ。
鑑賞料金が3,500円もするんですけどねぇ、この機会に観なきゃ後悔しそうで。
 
これが実話に基づいているというのは何度聞いても驚くこと。
こんな話が転がっていたら、映画化するしかないでしょうと思う。
 
ノーサンプトンで何代にもわたって紳士靴を製造する靴工場の息子チャーリー。
三代目である父親は息子が継ぐことを望んでいましたが、息子は恋人ニコラとロンドンへ。
都会で華やかな新生活を送るはずが、父親が急逝。チャーリーは一旦故郷に戻ります。
 
工場が長らく業績不振に陥っていたとは知らず、返品の嵐を見てビックリ。
ニコラはとっとと工場を畳んで土地を売ってしまえと言いますが、
チャーリーはなんとか工場を建て直したいと考えます。
 
紳士靴はもう流行らない。ならばどうすべきか。
街でドラァグクイーンのローラに出会ったチャーリーは、
ローラとその仲間たちがジミーチュウやプラダのスティレットヒールの靴を履きたいのに、
そんなヒールの靴は男性の体重を支えきれないのだとぼやくのを聞きます。
そうだ、ニッチを突くのだ、紳士靴じゃなくて、女装したい男性が履く靴をつくろう。
 
そんなお話です。
音楽担当はシンディ・ローパー
彼女はミュージカルの音楽を本作で初めて手がけたそうですが、素晴らしい。
そして俳優たちの演技、歌、ダンス、どれをとっても凄い。
特に驚くのは、あんなピンヒールを履いて男性たちが踊ること。
私なんてあんなのを履いたら速攻転んで捻挫で済めばよいほう、骨折しますね。
 
3,500円出して観た価値はあったと思います。
ライブ音響上映でまたかかったら観に行くかもしれません。
 
なお、日本で上演されたさいにローラ役を務めたのは三浦春馬でした。
彼がもうこの世にいないのはどうにも寂しいですね。

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『犯罪都市 NO WAY OUT』

『犯罪都市 NO WAY OUT』(原題:The Roundup: No Way Out)
監督:イ・サンヨン
出演:マ・ドンソク,イ・ジュニョク,青木崇高,國村隼,キム・ミンジェ,イ・ボムス,
   イ・ジフン,キム・ドゴン,ホン・ジュニョン,アン・セホ,コ・ギュピル他
 
109シネマズ箕面にて。
前週末に封切りになった作品はいろいろあって、どれを先に観るか迷いましたが、
やっぱりマ・ドンソクを先送りにするわけには行きません。
 
“犯罪都市”シリーズも第3弾。とにかく痛快で楽しい。笑えます。
 
前作から7年経過したという設定。
刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は凶悪犯一掃の実績を買われて異動。
現在はソウル地方警察庁広域捜査隊で副チーム長を務めている。
 
ある日、麻薬を服用していたとおぼしき女性が転落死。
最近ちまたには新種の合成麻薬“ハイパー”が出回っているらしく、
ソクトはその流通経路について捜査を開始する。
 
どうやらハイパーはもともと日本の暴力団“一条組”が製造した麻薬で、
それを韓国に運び込んで一条組の韓国支部で密売していたが、
横流ししている者がいるということがわかる。黒幕はいったい誰なのか。
 
横流しを手引きして麻薬ビジネスそのものを横取りしようとしているのは、九龍警察署の麻薬捜査チーム。
チーム長のチュ・ソンチョル(イ・ジュニョク)はエリート捜査官として知られながら、
その実体はどっぷりと汚職に手を染め、部下たちもソンチョルに忠実に従っていた。
 
やがて、ハイパーの横流しが一条組の会長(國村隼)の知るところとなり、
激怒した会長は一条組きっての殺し屋リキ(青木崇高)を韓国に派遣。
一条組の韓国支部長のトモ(アン・セホ)は、これはまずいことになると、
ソンチョルにハイパーを横流しすることをやめる。
 
ハイパー20kgを中国マフィアに売ることが決まっていたソンチョルは、ハイパーを持って逃げたトモを追う。
トモを追うのはリキも同じ。
双方を一気に捕まえようと、ソクトたちは策を練るのだが……。
 
好きだな~、このシリーズ。
前作は相手が怖すぎてビビりましたが、本作は程よい感じ。
だけど、どんなに強い相手であろうがソクトは負けない。強い。めちゃくちゃスッキリ。
 
ソクトのチームはどのシリーズでも楽しい。
イ・ボムス演じるチーム長も可笑しいし、キム・ミンジェらが演じる部下や、
ソクトにいいように使われるヤクザ(その実、情報屋)役のコ・ギュピルは気の毒すぎて笑ってしまう。
 
第4弾も韓国では数ヶ月後に公開予定。早く日本にも来ないかな~。
マ・ドンソク、最高や!

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