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『ライド・オン』〈吹替版〉

『ライド・オン』(原題:龍馬精神)
監督:ラリー・ヤン
出演:ジャッキー・チェン,リウ・ハオツン,グオ・チーリン,ユー・ロングァン,ユー・アイレイ,ジョイ・ヨン,
   アンディ・オン,シー・ヤンネン,ラン・ユェティン,シャオ・シェンヤン,レイ・ロイ,ウー・ジン他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『映画 からかい上手の高木さん』の次に。
21時半も過ぎてからの回でしたが、ジャッキー・チェンはやはり人気。
絶対字幕版を観たかったのに、上映している劇場も回数も少なすぎる。致し方なく吹替版を鑑賞。
 
引く手あまたのスタントマンだったルオ・ジーロンは、撮影中に負った怪我のせいで第一線から退く。
今は愛馬のチートゥと広場に出かけて小銭を稼ぐのみで、借金取りに追いかけられることもしょっちゅう。
 
ある日、旧知の会社のワン社長が亡くなったことから、その債務トラブルに巻き込まれる。
チートゥはワン社長が私費で得た馬だったから、会社の資産ではない。
それゆえワンから譲り受けたチートゥはルオのものであるはずなのに、会社側はチートゥの所有権を主張。
チートゥを手放したくないルオは困り果てる。
 
そんなルオに友人たちは一人娘のシャオバオに頼ることを提案。
スタントの仕事で各地を飛び回っていたルオは、妻子と共に過ごすことができなかったせいで離婚。
父親に棄てられたと感じていたシャオバオと疎遠になり、妻が亡くなった今は連絡も取れず。
シャオバオは弁護士を目指してロースクールに通う身で、相談すれば力になってくれるに違いないと友人たちは言うのだ。
 
恥を忍んでシャオバオのもとを訪ねたところ、予想通りつれない態度。
自分はまだ弁護士ではないから何もできないし、そもそもアナタと私は何の関係もないとまで言われる。
肩を落として帰るルオだったが、後からこっそり父親の様子を見に来たシャオバオは、やはり放っておけなくなる。
 
シャオバオは自分の恋人で新米弁護士のナイホァにこの件を相談。
訴訟沙汰となったルオを援護しつつ、エキストラで人気者となったチートゥのことも守るのだが……。
 
シャオバオ役のリウ・ハオツンがめちゃめちゃ可愛い。
世の中のお父さん方、特に娘と円満な関係が築けていない人はこれを観て泣くしかありません(笑)。
 
チートゥがまた愛らしすぎる。
私は特に馬が好きなわけではないけれど、ルオがチートゥを引き取ることになった経緯も含めて、
こんな馬だったらそりゃもう手放したくなくなるでしょう。
シャオバオにも泣かされるけど、そうだった、私が泣かされたのはチートゥのほうでした。
 
ジャッキー・チェンのこれまでのスタントシーンも挟み込まれています。
すべてのスタントマンに贈る賛歌。
 
これ、エンドロールのNGシーンまで吹替なんですよね。
やっぱり字幕版が観たい。

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『映画 からかい上手の高木さん』

『映画 からかい上手の高木さん』
監督:今泉力哉
出演:永野芽郁,高橋文哉,鈴木仁,平祐奈,前田旺志郎,志田彩良,白鳥玉季,齋藤潤,江口洋介他
 
封切り日だった先週金曜日、舞台挨拶中継付きの回をイオンシネマ茨木にて鑑賞しました。
舞台挨拶にさほど興味があったわけではないのですが、
終業後に行けばちょうどいい時間のうえに割増料金なし。
イオンシネマならば1,100円で観られるのですから、めっちゃお得感があります。
 
舞台挨拶登壇者は、永野芽郁高橋文哉白鳥玉季齋藤潤江口洋介、そして今泉力哉監督。
何が良かったって、誰も「演じさせていただきました」とか「やらさせていただきました」とか言わなかったこと。
舞台挨拶を観に行くと、揃いも揃って「誰某の役を演じさせていただきました」と言うときがあって、
そこに「さ入れ」まであったりすると、それだけでイライラしますから。
 
アニメの『劇場版 からかい上手の高木さん』(2022)はロードショー時に観ました。
いつものごとく、原作を読んだこともなければTVアニメ版も観たことがなく、
何これと思いつつ観に行ったら結構な客入りで、人気があるんだわと驚いた覚えがあります。
 
原作では中学3年生、男子の西片(にしかた)とその同級生女子の高木さん。
お互い想いを寄せ合っているようだけど、高木さんはいつも西片をからかってばかり。
そんなふたりの10年後、25歳の今を描いているのが本作です。
 
小豆島中学校。同校出身の西片(高橋文哉)は島を出ることなく、ここで体育教師として奮闘。
当時の担任教師だった田辺(江口洋介)は、今は教頭となっている。
 
中学卒業後に両親の都合でパリへ行ってしまった高木さん。
在学当時は周囲からつきあっていると思われるほど親しかった西片と高木さんだが、
西片にしてみれば高木さんにはからかわれてばかり。
しかし当時のことは色褪せることなく、かけがえのない想い出として西片の心に残っている。
 
そんな高木さんがこのたび教育実習生として帰郷。
指導を担当するように田辺から言われた西片は相変わらず高木さんにからかわれて……。
 
白鳥玉季は西片担任のクラスの優等生女子・大関役。
彼女が想いを寄せる同級生で、絵が得意な不登校男子・町田を齋藤潤が演じています。
齋藤くんはメガネを外すとあの『カラオケ行こ!』の聡実くんだとは一瞬わからない。
っちゅうのか、ちょっと大人になったのかな。人づきあいを拒む男子役が似合っています。
顔色が若干悪いのが気になるけれど、色気すら感じる男子になっている。
 
エンドロールまで含めて、私はちょっとあざとさを感じてしまう。
好きという想いをからかって表現するって、相手には全然通じていないのだし。
ま、そういう鈍いところが西片の魅力でもあるのですが。
永野芽郁は可愛くて好きだけど、本作を観て喜ぶのはやっぱり女性よりも男性じゃないでしょうかね。
 
江口洋介は毎度オイシイ。
本作でいちばん心に残ったのも田辺先生の言葉。
初恋というものは往々にして叶わない。
だけど、誰かのことを想うだけで胸がいっぱいになる。
人を好きになるというのは素敵なこと、ってね。

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『響け!情熱のムリダンガム』

『響け!情熱のムリダンガム』(原題:Sarvam Thaala Mayam)
監督:ラージーヴ・メーナン
出演:G・V・プラカーシュ・クマール,ネドゥムディ・ヴェヌ,アパルナー・バーラムラリ,ヴィニート他
 
日本初公開は2022年10月となっています。
関西で初上映されたのがいつかは知りませんが、どこかで上映情報を見かけるたびに気になっていました。
このたび塚口サンサン劇場に戻ってきて1週間のみの限定上映。
最終日だったこの間の木曜日、滑り込みで観てきました。
今日6月2日はTOHOシネマズなんばでドリパスレコメンド上映があるそうです。
 
青年ピーター・ジョンソンの父親はムリダンガムを製作する職人。
ムリダンガムとは、南インド伝統音楽(カルナータカ音楽)に使用される打楽器
 
音楽が大好きなピーターではあるものの、父親が作るムリダンガムに特に興味を持ったことはないし、
息子に高収入の職業を望む両親は、ピーターに会計士になってほしいと思っている。
そんな親の思いをよそに、ピーターが気になるのはタミル語映画界のスーパースター・ヴィジャイのことだけ。
 
ところがある日、父親の顧客でインド随一のムリダンガム奏者ヴェンブ・アイヤルから連絡があり、
弟子のマニが不注意でムリダンガムを落としたため、別のムリダンガムを演奏会場に届けるよう言われる。
父親に代わって会場に走ったピーターは、ヴェンブの演奏に魅入られ、自分も習いたいと考える。
 
すぐさまヴェンブのもとを訪ねて弟子入りを志願するが、追い返されるピーター。
それでもあきらめきれずに連日懇願しに行ったところ、ようやくヴェンブに受け入れられて……。
 
カーストの国です。
楽器を作る職人は楽器を作るのみで、奏者には絶対になれない。
変な話ですよねぇ。良い楽器を作る人は良い奏者になれるかもしれのに。
 
屋台のチャイを飲むシーンでは、プラスチックのコップかガラスのコップどちらを出すかで
きっちり差別されていることに衝撃をおぼえます。
みんな平等の世界なんて、この先もずっと来ないでしょうね。
 
音楽で対決するテレビ番組の裏側なんかも見えて、どこまでも権力主義。
こういうのはどこの国でもあるものなんですか。あるだろうなぁ。
冒頭ではヴェンブが嫌な人なのかと思っていたのに、嫌な奴なのはそっちのほうか。
 
ピーター役のG・V・プラカーシュ・クマールはいつも口が半開きで賢そうには見えません。失礼。(^^;
だけどこの人の親戚はインド映画音楽界の巨匠であり、クマール本人も作曲家として活躍。
『ただ空高く舞え』の音楽も彼が担当していると知ってビックリ。
 
すごく良い作品だけど、主演俳優がタイプじゃないと、そこまでは乗れません。
クマールを見ているよりもやっぱりヴィジャイのほうがいいなぁ。
でも音楽の映画は大好きだし、ムリダンガムの演奏を思いっきり聴くこともできてよかったです。

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2024年5月に読んだ本まとめ

2024年5月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1288ページ
ナイス数:490ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly/2024/5
■黒仏 警視庁異能処理班ミカヅチ (講談社タイガ)
今から今月ちぃとも本が読めていないことについて言い訳をします(笑)。先月母が亡くなり、父は施設に入所中のため、実家を退去すべく片付けています。賃貸マンションにも関わらず、父の蔵書は約5千冊。んなもん整理をしはじめたら、本を読んでいる時間はありません。それでもこれはどうしても読みたくて。仏壇をどうするかなども考えたから、仏像の話はタイムリー。しかしこの仏像はおぞましすぎる。人の命が永遠であればと思ったこともあるけれど、命は限りあるからこそのもの。たとえ呪物だって寿命はある。結束力を増したミカヅチ班が嬉しい。
読了日:05月11日 著者:内藤 了
https://bookmeter.com/books/21867089
■アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録 (文春文庫 き 49-1)
この1カ月ほとんど本を読めていないことの言い訳を先日しました。でも5冊は計上したいよねと薄い本を求めて書店に寄ったら、劇場に行く度に予告編を目にする映画の原作ノンフィクションが平積みされている。お手頃な厚さにも惹かれて購入しました。心臓疾患を抱えて生まれてきた娘のために筒井さんがチャレンジしたことは、正直なところ、専門的すぎてさっぱりわかりません。だからこそ、文系学部出身の彼が人工心臓をつくるために学んだという事実に驚く。外科医を質問攻めにしてついには医療機器を開発するまでに至る。救った命があるのですね。
読了日:05月16日 著者:清武 英利
https://bookmeter.com/books/21826790
■お梅は呪いたい(祥伝社文庫ふ12-2) (祥伝社文庫 ふ 12-2)
本作を読んでいる途中で公開中の映画『キラー・ナマケモノ』を観たら、お梅とナマケモノのアルファがかぶって見えて笑ってしまいました。テレビやスマホに興味を示すところなど。だけどアルファよりもお梅のほうがずっと愛らしい。五百年前は武将一族を呪い殺すほどの力を発揮し、ようやくこの世に復活できたのに空回り。人を呪い殺そうとすればするほどその人が幸せになってしまうという、呪殺マシーン形無しの展開に読んでいるこちらも幸せになります。焦るお梅が可愛い。野良猫に追いかけられて逃げ惑うシーンなんかはアニメ化してほしいような。
読了日:05月25日 著者:藤崎 翔
https://bookmeter.com/books/21812180
■侠飯8 やみつき人情屋台篇 (文春文庫 ふ 35-9)
大好きなシリーズの続編が知らぬ間に出ているじゃあないか。いったい何作目まで読んだのか思い出せず、本屋で第7作を手に取ってしばし悩む。早く読みたくて買いかけたけれど、ダブって買うことが最近ありがちだから思いとどまる。正解。未読なのは第8作以降でした。今回柳刃&火野コンビと出会うのは底辺ユーチューバーの浩司。閲覧数を稼ぐために激旨屋台に撮影許可を求めてみれば……。まるでイメージが違うのに、終盤、私の頭の中では藤井風の『満ちてゆく』が流れていました。人は如何に見返りを求めているものか。与え、差し出せば、満ちる。
読了日:05月28日 著者:福澤 徹三
https://bookmeter.com/books/19892854
■侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇 (文春文庫 ふ 35-13)
同じ著者の本は続けて読まないようにしていますが、知らぬ間に2冊出ていることに気づいてしまったら居ても立っても居られず。間を空けて読むと誰だったか思い出せない登場人物もすぐにわかるから、続けて読むのはアリですね。振り返れば、第1作を読んだときはそれほどは柳刃に魅力を感じていなかったような。今はもうゾッコン。なぜだか当初から柳刃の声は私の頭の中でジェイソン・ステイサム。彼が日本語を話しているところなど聞いたことがないのに変だな(笑)。内容はいつもと同じと言えば同じ。でも好きだ。見返りを求めない人間でありたい。
読了日:05月31日 著者:福澤 徹三
https://bookmeter.com/books/21511945

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『ボブ・マーリー:ONE LOVE』

『ボブ・マーリー:ONE LOVE』(原題:Bob Marley: One Love)
監督:レイナルド・マーカス・グリーン
出演:キングズリー・ベン=アディル,ラシャーナ・リンチ,ジェームズ・ノートン,トシン・コール,
   ウミ・マイヤーズ,アンソニー・ウェルシュ,サンドラ・オークリー,マイケル・ガンドルフィーニ他
 
実家が綺麗さっぱり片付き、まだ母の死去に伴う事務手続きは若干残っているというものの、
そろそろの闘病が始まる前の日常が戻ってきそうです。
 
この日は母の口座凍結のために梅田の銀行へ。
弟のときは、どこの銀行に口座を持っているのか全然わからず司法書士の方におまかせしましたが、
母の場合はそれがわかっています。
戸籍謄本などを取り寄せたらその手数料のほうが高くなるぐらいしか預金残高がないけれど(笑)、
私もいつ死ぬとも限らないのに口座を放置したままというのもなぁと思い。
 
母の口座の凍結手続きに行くのは2行(こう)目でしたが、同じ案件でもその手続きにかかる時間が違いすぎる。
先日行ったひとつめの銀行では1時間半ほどかかったため、今回もそのつもりで出かけたら、なんと15分かからずに終了。
相続の代表者も、父と娘が遺っている場合、1行目では配偶者が優先と言われたのに、
2行目では「ご家族の間で話し合っていただければ、代表者はどなたでもかまいません」とのこと。
むしろちゃんと連絡がついて話ができる人が代表者であるほうがいいということなんですね。
そのほうが理に適っていると思いませんか。
 
で、銀行での用事はすぐに済んだので、ゆっくり北新地まで歩いてまずスタバへ。
それからこちらのお店でひとりランチ、ビールとワインをガバガバ飲んで酔っぱらった後、性懲りもなく映画へ
 
ええ、寝ましたとも。爆睡。(^^;
ただまぁ、ほかの作品よりも本作のほうが寝ても大丈夫だからと選んでいましたから、こうなるのは想定済み。
 
ボブ・マーリージャマイカが生んだ世界的スーパースター。彼の伝記映画です。
父親は軍人でたいそう裕福な白人、母親がジャマイカ人。
鑑賞後に調べたら、父親が61歳で母親は16歳だったというのですから、こりゃもう犯罪だと思ってしまいましたが。
 
こんな年齢では、父親が逝くのも早い。母親と共に残されたボブはスラム街で育ったそうです。
そのせいかおかげか、毎日音楽に浸る日々。
“ラスタファリ”という、労働者階級や農民の間に根付く宗教的思想に傾倒しつつ、
早くから作曲も始めていた彼は、オーディションなどを経て音楽家として活動するように。
 
もう序盤から睡魔に襲われていましたので、どんなふうに本作が進んだのか定かではありません。
ただ、音楽に平和への願いを込め、銃撃されようが何をされようが音楽をやめなかった人。
 
爪にがんを発症し、たった36歳でこの世を去っています。
ずっと「自由」を信じていた彼の音楽は、レゲエを知らない人でも耳にしたことがあるはず。
タイム誌が「20世紀最高の音楽アルバム」に選んだ『エクソダス』を私は通しで聴いたことがないのです。
聴いてみなくちゃと思っています。
 
さて、映画も終わって少々酔いがさめた頃、甲子園へ向かう。

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