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『劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく! Re:』

『劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく! Re:』
監督:斎藤圭一郎
声の出演:青山吉能,鈴代紗弓,水野朔,長谷川育美,内田真礼,千本木彩花他
 
イオンシネマ茨木にて、前述の『新・三茶のポルターガイスト』の次に。
 
原作ははまじあきの同名4コマ漫画で、
4コマ漫画雑誌『まんがタイムきららMAX』に2018年から連載中とのこと。
かねてから気になっていたアニメです。
原作に手を出す時間をつくるのはちょっと無理だけど、劇場版だけなら観に行ける。
劇場版は前後編の2部作として製作され、本作はその前編。
 
予習復習なし、登場人物の名前と声優を確認するために鑑賞後にウィキを見ただけなので、
以下、私の認識に誤りがあればお許しください。
 
後藤ひとりは幼い頃から極度の人見知りでコミュ障を自認。
ギターを練習して上手くなれば、友だちができてバンドも組めるだろう。
その一心からギターを始めてかなりの腕前になった。
顔出しはせずにギターヒーローという名前でSNSに動画を投稿し、
いまやフォロワーは数万人、知る人ぞ知る存在になっている。
しかし結局、中学卒業までに友だちはひとりもできず。
 
高校デビューを果たすべく、ギターを背負って鞄には缶バッジ、机の上に音楽雑誌を広げる。
それでも誰ひとりとして声をかけてくれず、意気消沈して公園に佇んでいたところ、
ひとりのその姿を見るなり、他校の女子、伊地知虹夏が駆け寄ってくる。
 
虹夏はひとりより1歳上のドラマーで、同級生でベーシストの山田リョウとバンドを組んでいる。
ライブハウスで演奏予定の今日になって、ボーカルギター担当のメンバーが逃げたらしい。
1日だけギターのサポートメンバーとして参加してくれないかと言うのだ。
 
夢に見たバンド。
だけど自分は一度も人前で演奏したこともなければ、誰かと一緒に演奏したこともない。
戸惑うひとりだったが、無理やりライブハウスまで連れて行かれて……。
 
なんとも楽しいアニメで、ウキウキしました。
ひとりの葛藤が可笑しくて、たまに笑ってしまう。
 
いじめられているわけではないけれど、異様な緊張感を漂わせるひとりに学校では誰も話しかけません。
小中通してあだ名で呼ばれた経験のないひとりに、リョウが付けたあだ名は「ぼっち」。
結構グサッと来るあだ名かもしれないのに、ひとりはそれが嬉しくてたまりません。
 
ひとりとは真逆の明るさで人気者の同校生、喜多郁代が実は逃げ出したメンバーで、
リョウに憧れてギターを弾けると偽っていたことがわかります。
ひとりが参加しているバンドが、自分が逃げ出したバンドだなんて知らないから、
ひとりにギターを教えてもらおうといそいそついて行って慌てるという展開です。
 
ひとりの飼い犬の名前がジミヘンなのも楽しいし、
パック酒を手放さないお姉ちゃんとか酒乱っぽくて怖いけど(笑)、優しい。
それほど登場シーンは多くないひとりの家族も面白いです。
後編も楽しみ。
 
ただ、自販機で飲み物を買ってくれるのはいいけれど、
本人に希望を聞きもせずに買って「コーラでいい?」と手渡すのを見て、
「え、そこはコーラなの?」と驚く。
さらにその後、自分用に買うのはレモネードなのね。これって普通ですか。(^^;

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『新・三茶のポルターガイスト』

『新・三茶のポルターガイスト』
監督:豊島圭介
ナレーション:東出昌大
 
観るつもりはほぼなかったのですが、上映スケジュールを見るとこれしかない。
もうホラー苦手とも言えない、後で思い出してゾッとせずに済む鑑賞要領も習得しましたから(笑)、
とりあえず押さえておこうかと思い直してイオンシネマ茨木へGO。
 
豊島圭介監督による『三茶のポルターガイスト』(2023)の続編。
と言われても私は未見なので、どういう作品か全然知らず。
冒頭、東出昌大のナレーションで各国の心霊スポットの名前が挙げられます。
ウィンチェスターハウスは私も知っていますが、ロンドン塔、人形島、ポヴェリア島などは知りませんでした。
幽霊屋敷と呼ばれるものは世界各地に存在しているのですね。
本作に登場する心霊スポットは、いまやそれらに匹敵するほど有名らしい。
 
芸能事務所“ヨコザワ・プロダクション”は三軒茶屋に稽古場“ヨコザワ・アクターズ・スタジオ”を併設。
幼い頃から自身の霊感の強さを認識していた横澤丈二氏。
三茶のビルに稽古場を設けてみたら、すぐに心霊現象に見舞われるようになったそうで。
 
役者たちの全身を映す鏡から水が溢れ出てきたり、積まれた物の隙間から手が出てきたり。
透けた人間の形をしたようなものが上から垂れ下がってきたり。
心霊現象を再現すべく集まり、手に名前まで付けて呼びかける皆々さん。
 
これらを直視すると私の睡眠に影響が出そうなので、当然ほぼ目を伏せながらの鑑賞でした。
でもね、前知識なく観ていたものですから、これはモキュメンタリーだと思っていたのです。
え、違うの!? マジでドキュメンタリーなのですか。
スルスルと出てくる艶めかしくすらある手の動きに失笑していたのに、笑うとこちゃうの!?
 
専門家の方々を呼んできて科学的に解明しようと試みても無理で、
結局は「何なんでしょうね」と終わります。
ドキュメンタリーならそこで終わないでよと思ったりもするけれど、
何だかわからないのだからこれ以上続けようもないか。
何だかわからないのだからこれ以上永遠に続けるのもありだし、まだ続編可能でしょうね。
 
これは次があっても観ません。だって私はほとんど直視できないから(笑)。

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『朽ちないサクラ』

『朽ちないサクラ』
監督:原廣利
出演:杉咲花,萩原利久,森田想,坂東巳之助,駿河太郎,遠藤雄弥,
   和田聰宏,篠原悠伸,藤田朋子,豊原功補,安田顕他
 
TOHOシネマズ西宮にて、前述の『数分間のエールを』の次に。
 
原作は柚月裕子の同名ベストセラー小説。まだ読んでいません。こりゃ絶対読みたいやつですね。
監督はなんと『帰ってきたあぶない刑事』の原廣利と知ってビックリ。
あんなのからこんなのまでお撮りになる人とは。
 
愛知県平井市に住む女子大生がストーカー被害に遭ったうえに殺害される事件が発生する。
被害者からストーカーについて届け出があったにもかかわらず、
担当の米崎県警平井中央署生活安全課が署員の慰安旅行を優先して受理を先延ばしにしていたと、地元の米崎新聞がスクープ
不満をあらわにする市民県民たちから米崎県警本部にも苦情の電話が殺到し、署員たちはその対応に追われる。
 
いったい誰が慰安旅行のことを米崎新聞にたれ込んだのかと署員らが訝しむ様子を見て、
県警本部広報課の職員・森口泉(杉咲花)は気が気ではない。
というのも、泉に気があるらしい平井中央署生活安全課の巡査・磯川俊一(萩原利久)が、
慰安旅行の土産をくれた話を親友の津村千佳(森田想)に話したことがあったから。千佳は米崎新聞の記者。
女子大生殺人事件が起きる前の話で、まさかこんなことになるとは思わずに話してしまったのだ。
 
きっと千佳は喉から手が出るほどスクープがほしかっただろう。
本人は親友を裏切るようなことはしないと憤る素振りを見せていたが、実際のところはわからない。
泉が信じられないと言うと、ならば記事の出どころを突き止めてその疑いを晴らしてみせる、
もし自分でないとはっきりしたときは謝ってほしいと言って千佳は立ち去る。
 
ところがその1週間後、今度は千佳が変死体となって発見される。
泉が信じなかったせいで千佳が死んでしまうことになったのではないか。
身の潔白を証明しようとした千佳は真相に近づいて殺されたのではないだろうか。
自責の念に駆られる泉は、俊一の協力を得て独自に調査を始めるのだが……。
 
杉咲花が良いのはもちろんのこと、彼女の上司で広報課の課長・ 富樫隆幸を演じる安田顕と、
県警本部捜査一課の課長・梶山浩介を演じる豊原功補が素晴らしい。
きつい仕事の中にあって、こんなに人間味のある上司に囲まれていたら、などと思っていました。
 
ここからは超ネタバレです。
 
いちばん怪しくない人が本当は怪しいというのはミステリーの定番なので、
もしかしたらと思ってはいたものの、それこそ信じたくはない(笑)。
えーっ、そんな展開ってありですか。
 
「サクラ」とは公安のことなのですね。
すべて公安が仕組んだことで、多くの命を救うためならば、何人かの犠牲が出るのはなんともない。
誰かに罪を着せ、真実にたどりつきそうな人間はいとも簡単に消す。
 
だから「私は警察官になる」、正せないかもしれないけれど、泉の姿が力強い。
後味は良くないけれど、面白かった。
 
正義って何でしょう。

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『数分間のエールを』

『数分間のエールを』
監督:ぽぷりか
声の出演:花江夏樹,伊瀬茉莉也,内田雄馬,和泉風花他
 
阪神戦のチケットを譲ることになっていた人が体調を崩してダウン。
私自身が代わりに行ってもよかったのですけれど、ほかに希望者が現れる。
急だったのでチケットを郵送する暇なく、当日甲子園まで出向いて手渡し。
その帰り、私はTOHOシネマズ西宮で映画を2本ハシゴ。
 
毎度のことなのですが、どういう作品なのかまったく知らず
ヨルシカのMVを手がけた映像制作チーム“Hurray!”による初の劇場アニメーションという触れ込み。
だけど私はヨルシカがなんだかすら知りません。
たいそうな人気の男女2人組バンドなのだそうで。へ~っ。
 
あまり見たことのない気がする絵です。
本物みたいな絵というわけでもなく、かといって子ども向けアニメの絵っぽくもない。
アニメの手法について説明されたところでわからないし、
好きか嫌いかを聞かれたら、嫌いじゃないけど特に好きでもない、そんな感じ。
 
男子高校生・朝屋彼方の趣味はMV(ミュージックビデオ)を制作すること。
自分がしたいことを模索していた折に、ふと好きな音楽に映像をつけてSNSに投稿したら、
思いのほかその評判がよくてのめり込んでいる。
今では軽音部の花形である先輩がMVをつくってほしいと頼んでくるほど。
 
ある雨の夜、街角で聞こえてきた女性の歌声に衝撃を受ける彼方。
この歌のMVをつくりたいと切望するが、その女性に話しかけようとしたところ、
脱兎のごとく逃げられてしまう。
 
翌朝、登校後に同級生で親友の外崎大輔に昨日の出来事を熱く語っていると、
新任教師として目の前に現れたのがまさしくその女性・織重夕ではないか。
なんとしてでも自分にMVをつくらせてほしいと夕に掛け合うのだが……。
 
今の時代にモノづくりを志す人に向けて発信するべく企画された作品らしい。
 
自分がつくったもので誰かの心を動かしたい、笑顔になってもらいたい。
そんな思いから彼方はMV制作に励んでいます。
一方の夕も歌いはじめたときの気持ちは同じ。
けれど話題になることはなく、SNSに動画をのせてもせいぜい数百人が視聴してくれるだけ。
親にも小言をいわれつづけて心が折れかけ、100曲つくって駄目だったらあきらめると決めた。
その100曲目を彼方が聴いたわけです。
 
しかし、モノづくりに前向きで明るい希望しか抱いていない彼方は、
夕の歌に込められた想いが理解できていません。
理解できていないことにも気づいていないから、夕の想いには沿わないMVができてしまう。
 
彼方よりトノこと外崎のほうが私は好きでした。
美術の才能を持ち、描いた絵を高く評価されて、絵を描きまくってはいるけれど、
自分が何をどうしたいのかはわからず、だから夕の気持ちがよくわかる。
夕の歌は始まりの歌ではなく終わりの歌だということ。
 
音楽の好みも本作とは違うし、こちらは人生半ばもとっくに過ぎた身ですから(笑)、刺さることはない。
けれど、いまもがいている若い人が観たら心に刺さるのではないかと思います。

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36回目の『トップガン マーヴェリック』

35回目『トップガン マーヴェリック』を観たときに書いたように、
今回の再上映中にもう一度観る機会をつくれたら、
109シネマズ大阪エキスポシティでIMAXレーザーGT版を鑑賞したいと思っていました。
毎日、真っ昼間の上映1回のみだから、休みを取らねば鑑賞不可。
今更わざわざ休みを取って観に行くほどではなかろうと思いつつ、取ってしまった。
 
やっぱり本作を観るなら、この劇場でこの版を観るのがいちばんいい。
さすがにもう書くことが見つからないので、
主立った俳優が出演しているオススメ映画でも挙げようかと思ったのですが、
4回目鑑賞時にすでに何人かについては書いてるやん。(^^;
 
ほかの俳優の出演作のうちオススメをおさらいして挙げておくと、
ルースター役のマイルズ・テラーは絶対『セッション』(2014)。
8月には超大作『ツイスターズ』の公開も控えていてすごく楽しみです。
 
シンプソン中将役のジョン・ハムを観るなら『ベイビー・ドライバー』(2017)。
ケイン少将役のエド・ハリスは名脇役としての出演作が多すぎて1本に絞れないけれど、
主演作の『ポロック 2人だけのアトリエ』(2000)とかどうですか。
彼はトム・クルーズとは『ザ・ファーム/法律事務所』(1993)で、
ペニー役のジェニファー・コネリーとは『ビューティフル・マインド』(2001)でも共演しています。
彼女は同作で共演したポール・ベタニーとその後結婚しました。
ジェニファー・コネリーといえば、なんといっても仰天の『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)でしょうね。
 
ま、そんなとこで。
こうして再上映されるたびに観に行ってしまうと思います。

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