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『三日葬/サミルチャン』

『三日葬/サミルチャン』(英題:Devils Stay)
監督:ヒョン・ムンソプ
出演:パク・シニャン,イ・ミンギ,イ・レ,パク・ミンジョン,ウォン・ミウォン他

キノシネマ心斎橋にて3本ハシゴの2本目。怖いくせしてなんでまたこんなもんを観に行くのか(笑)。監督はこれが長編デビューとなるヒョン・ムンソプ。脚本も彼が担当しています。

高名な心臓外科医チャ・スンド(パク・シニャン)は、生まれつき心臓に疾患のある愛娘ソミ(イ・レ)の心臓移植手術を自ら執刀する。手術は成功したはずが、術後にソミが不可解な行動を取るようになる。悪魔憑きとしか思えず、スンドは祓魔師のパン神父(イ・ミンギ)に悪魔祓いを依頼する。一時的に正気を取り戻したソミだったが、すぐにまた正気を失ったかと思うと息絶えてしまう。

葬儀は通常3日間。葬儀屋は当日すべてを終わらせる略式を勧めるが、スンドもほかの親族たちも略式に反対。3日間にわたる葬儀を始めることに。しかしスンドはソミがまだ生きているような気がして仕方がない。パン神父が言うには、ソミには複数の悪魔が取り憑いていると。移植した心臓はどのように入手したものなのかを明らかにしなければソミを救うことはできないと言い……。

遺体を安置する保冷庫が壊れたり、やっと保冷庫に入れたと思ったら急に扉が開いて遺体が出てきたり。何度か飛び上がりそうになりましたが、怖そうなところはほとんど目を閉じているか薄く目を開けているかの状態で観たので、えげつないシーンは直視せずに済みました。

パン神父自身もかつて悪魔に憑かれたことがあり、そういう人が祓魔師になるのは異例なのだそうです。そりゃそうですよね。自分が誰かの悪魔を祓おうとしたら、フラッシュバックが起きる。だからこそほかの人に憑いた悪魔をなんとか祓いたいと思うのかもしれませんけれど。

悪魔崇拝、怖いです。こういう人たちって、悪魔に何を求めているのですか。悪魔が復活すれば世の中がよくなるとでも!? これは絶対嫌なオチのやつだと思いながら観ていましたが、そうはならず。でもソミから本当に悪魔がいなくなったのかどうかは信用できません。

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(原題:九龍城寨之圍城)
監督:ソイ・チェン
出演:ルイス・クー,サモ・ハン,リッチー・レン,レイモンド・ラム,フィリップ・ン,テレンス・ラウ,ケニー・ウォン,トニー・ウー,ジャーマン・チャン他

名古屋から来阪した先輩夫妻と前日はNGK→甲子園。この日はマンゲキ→昼呑みして解散。私はそのあとキノシネマ心斎橋にて映画を3本ハシゴ。その1本目が本作。「観るなら飲むな、飲んだら観るな」の掟をまたまた破ってしまったわけですが、これは面白くて一瞬たりとも睡魔に襲われず。

九龍城砦といえば19世紀末に香港・九龍地区に存在した城塞で、当時の清朝は英国から圧力をかけられるも城塞を手放さず。迷路のような造りに違法建築バリバリの500棟もの建屋が並ぶこの地区は戦後に巨大なスラム街と化す。ここに逃げ込めば警察も探すのが無理だからあきらめる。1993年に取り壊しが始まるまではずっとそんな場所だったのだそうです。

1980年代の香港。密入国したチャン・ロッグワン(レイモンド・ラム)は地下格闘技に参加して勝利を収め、金を受け取る。その金で身分証を手に入れるはずが、黒社会の大ボス(サモ・ハン)にまんまと騙される。金がなければどうすることもできず、大ボスのもとにあった袋をひとつ掴んで逃走。追っ手をかわして九龍城砦へと逃げ込む。かっさらってきた袋を開けてみると、金ではなくドラッグ。とにかくここで売りさばこうとしたところ、今度は九龍城砦を仕切るロン・ギュンホン(ルイス・クー)にのされてしまう。

殺されるかと思いきや、チャンが盗んできたドラッグをロンは大ボスのもとへ詫びの金を付けて返しに行ったばかりか、しばらくここにいてもいいと言う。人を疑うことしかできなくなっていたチャンだが、九龍城砦で仕事を与えられ、やがて住民に受け入れられるようになる。特に、ロンの手下のソンヤッ(テレンス・ラウ)、医者のセイジャ(ジャーマン・チャン)、別のボスの手下でありながらロンを命の恩人と慕うサップイーシウ(トニー・ウー)の3人は、ロンを弟のごとく可愛がり、ようやくチャンも笑顔になれる日が来るのだが……。

めちゃめちゃ面白かったです。キノシネマ心斎橋の前身シネマート心斎橋でも香港作品はよく上映されていましたよね。香港映画ファンがこぞって観に来るのか、割と良い客の入り。

ウォリアーズ4人のカッコイイことと言ったら。彼らを仕切るロンも俠気に溢れていて、この情の深さを見せられると思わず涙ぐみそうに。九龍城砦自体にも興味が湧きます。こんな迷路を最大活用した面白くてたまらんエンターテインメント作品なのでした。

4回目の『F1/エフワン』はシアタス心斎橋のグランシアターで。

名古屋在住の先輩夫婦とNGK甲子園のハシゴをすることに。夫婦ともにお笑いファンではあるけれど、旦那さんが阪神ファンであるのに対して奥さんのほうは野球にまるで興味なし。そこをNGKで釣った感じです(笑)。昨年も同じ計画を立てていましたが、観戦日に大型台風直撃の可能性があり、それでも電車が動いていさえすれば来阪することになっていました。しかし陸も空もほぼすべての交通機関が運休を決めていたから来阪の術がなくなる。なにしろこの日は吉本興業がチケットの払い戻しに応じるほどの台風予報でしたから。結局台風はその晩にそれて、甲子園もNGKもマンゲキも別のメンバーをそろえて行ったのですけれど。今回は去年の雪辱戦。で、13:00開演のNGKの前に、もしかしたら私は映画を1本観られるんじゃあないかとミナミの劇場の上映スケジュールを調べたら、ありましたがな、いちばん観たいやつが。

すでに3回観ている『F1/エフワン』。IMAXレーザーGT版でまず観て、2回目はScreenX、3回目は4DX2Dで吹替版を。あとはシアタス心斎橋のグランシアターで観られたら思い残すことはない。でも本作のみならずどの上映作品も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』に追いやられて、グランシアターで上映される隙なんてないよなぁと思っていました。『トップガン マーヴェリック』『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』『RRR』のように、『F1/エフワン』もここで観たいと切望していたらそれが叶いそう。8:35からの上映だけど。朝ですよ、朝(笑)。

オンラインの予約開始が3日前の21:00で、この時間は『JO1 THE MOVIE『未完成』Bon Voyage』を鑑賞中。上映終了の22:00まで待っていたらわずか9席のグランシアターは完売になってしまうかもしれないと、21:00に一旦退席。シアター外の通路で無事にチケットを確保し、安心して席に戻ってJO1の続きを鑑賞したのでした。

4回目の『F1/エフワン』も最高。吹替版で観たほうがジョシュアのヘラヘラ甘ちゃんの利かん坊ぶりはイライラしますね(笑)。考えてみたら、ブラッド・ピットハビエル・バルデムの共演が見られるなんて、なんと素晴らしいことなのでしょう。デイトナのチームでソニーを名残惜しそうに見送るチップ役のシェー・ウィガムも好きだし、本作で初めて知ったドッジ役のアブダル・サリス、ヒュー役のウィル・メリック、ジョディ役のキャリー・クックもよかったですね。サムソン・カヨ演じるジョシュアのいとこキャッシュマンだけは信用でけんけど。ソニーのモデル(年齢的なことではなくて、レース中に事故に遭った様子から着想を得た)と言われている実在のドライバー、マーティン・ドネリーにも思いを馳せる。

そうそう、なんぼ朝早くてもソフトドリンクかアルコールかと問われてアルコールを選択しないということは私にはありえません。コエドビールとホットドッグの朝ごはん。あ、ホットドッグは4,000円の鑑賞料金には含まれません。ビールとおつまみは含まれます。(^^)

『BTS MAP OF THE SOUL ON:E』【応援上映】

『BTS MAP OF THE SOUL ON:E』(英題:BTS Map of the Soul ON:E)

109シネマズ大阪エキスポシティにて。

HYBE所属の人気グループのライブ映像を期間限定で上映する映画祭“HYBE CINE FEST IN ASIA”。6月末にムビチケが発売されたときにすかさず購入したのは第3弾のBTS。期間中、週1のペースで特別上映される『HYBE CINEMA NORAEBANG』のムビチケも同時に購入しました。第1弾はTOMORROW X TOGETHERをパスした後に第2弾のENHYPENのことがどうにも気になって観に行ったら、サトテル似だと思っていたニキが松村北斗に見えてきて(笑)ファンになる。そしてやってきた待望の第3弾。

この催し物は毎回応援上映であるにもかかわらず、手拍子も声援も飛び交いません。そんなに客もいないからか、みんな恥ずかしいんでしょうね。きっと客が少なくても誰かがノリノリで声をあげればみんなついていくと思うのですけれど。だからってK-POP自体のファン歴が浅い私が先陣は切れません(笑)。それでもこの第3弾は今までと比べて明らかに客が多く、やっぱりBTSだぁと思いました。アミボム持参の人も多くて、それなりに応援しているふうだけど控えめなことには変わりなし。

とはいうものの、私を含めてひとりで来ている客も多くて、それぞれに楽しんでいる姿が窺えます。『MAP OF THE SOUL:PERSONA』と『MAP OF THE SOUL:7』の収録曲を披露してくれる80分足らず。何度でも観たくなります。

『事故物件ゾク 恐い間取り』【前夜祭舞台挨拶ライブビューイング】

『事故物件ゾク 恐い間取り』
監督:中田秀夫
出演:渡辺翔太,畑芽育,山田真歩,じろう,加藤諒,金田昇,諏訪太朗,佐伯日菜子,ますだおかだ,なすなかにし,河邑ミク,大島てる,田中俊行,亀本ゆず,笹原妃菜,櫂作真帆,森直子,笹原妃栞,正名僕蔵,滝藤賢一,吉田鋼太郎他

封切り日の前日に舞台挨拶のライブビューイングと先行上映があったので、109シネマズ大阪エキスポシティへ。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』に押されて、本作以外に未見の作品がないんだもの。

事故物件住みます芸人を名乗る松原タニシによるノンフィクション『事故物件怪談 恐い間取り』がベストセラーを記録。中田秀夫監督が亀梨和也を起用して映画化したのが『事故物件 恐い間取り』(2020)。観ていないんですよねぇ、私。5年前はすでにうんと怖そうなホラー映画にも手を出していたはずですが、どうしてこれはスルーしたのでしょう。それより前に『残穢 住んではいけない部屋』(2015)なんかは観ているくせに。中田監督は『リング』(1998)のイメージが強すぎて怖いから敬遠したような気がします。

本編の前に舞台挨拶。中田監督と原作者の松原タニシ、演者からは渡辺翔太と畑芽育吉田鋼太郎が登壇。翔太くんが登場したさいに黄色い声援が飛ばなかったことに対して、「僕、Snow Manですよ!」と言っていたのが可笑しかったですね。それぞれ作品内容に合わせた衣装で登壇したとのことでしたが、芽育ちゃんのメイクはいつになく大人びていて、いつもの彼女のほうが可愛らしくて好きだなぁと思うのでした。翔太くんは「田舎から出てきた垢抜けない男の役」が難しかったらしく、「垢抜けない人間が垢抜けて行くことはできるけれど、もともと僕みたいな垢抜けた人間が逆方向に行くのは無理」だとか。イケメンを抑えようとしているところが演技にも出てしまうそうです(笑)。最近観た舞台挨拶のなかでは格段に楽しかった。

さて、本編。

九州在住の桑田ヤヒロ(渡辺翔太)は長らく勤めている会社の社長(滝藤賢一)から後継者として考えていると言われた折、自分が昔からタレントになりたかったこと、今どうしてもそれにチャレンジしたいことを伝えて退職する。何を馬鹿なという顔をした社長ではあったが、東京に行くならばこの人を頼れと言って1枚の名刺を差し出してくれた。名刺に名前のある藤吉清(吉田鋼太郎)を訪ねてタレント志望だと話すと、事故物件住みますタレントとして活動するように命じられる。

不動産屋の営業マン(じろう)から事故物件をいろいろ見せられ、とりあえず選んだのは自殺者が出た部屋で、まともなクリーニングも入っていないから家賃3万円を切る安さ。ここで一日中カメラを回し続けることを始める。するとしばしば怪奇現象に見舞われるようになるが、これもタレントになるためなら仕方がない。そうこうしているうちにエキストラの仕事が入り、その先で女優だという春原花鈴(畑芽育)と出会ってイイ感じに。ところが、ヤヒロの部屋にやってきた花鈴は異変を察知して……。

2軒目は幽霊が出ると噂の鄙びた旅館でのロケ。主人を演じる正名僕蔵を見て『死に損なった男』を思い出して笑う。まさに彼は幽霊の役を演じていたわけですから。3軒目はやはり幽霊が出入りするらしいシェアハウス。ルームメイト役は加藤諒と金田昇で、後者が霊に取り憑かれます。4軒目の花鈴とヤヒロが暮らす家で花鈴の秘密が明らかに。

映像と音で怖がらせる。ホラーを観るときの私は怖くて目を瞑っている時間も多いですが、中田監督のホラーは目を閉じていても耳から入る情報だけで十分怖い。でも良いホラーだったかと聞かれたら、うーむ。最後もちょっと切なくて良い終わり方だと思いきや、嫌な感じで終わるし。あっ、そう、結局それで終わるのねと残念な気持ちに。ホラーも切ないのがいいのになぁ。