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『ハルビン』

『ハルビン』(英題:Harbin)
監督:ウ・ミンホ
出演:ヒョンビン,パク・ジョンミン,イ・ドンウク,チョ・ウジン,チョン・ヨビン,パク・フン,ユ・ジェミョン,リリー・フランキー,チョン・ウソン他

前述の『CHA EUN-WOO VR CONCERT : MEMORIES』を観てから後輩と北新地昼呑みした帰り、109シネマズ箕面にて。ヒョンビンの主演作だから早く観たくて、ふたりでワインを2本空けているのに寝ないはずはないと思いつつ。

韓国独立のために戦ったとされる実在の人物アン・ジュングンを描いた作品です。日本人俳優で唯一キャストに名前を連ねているのはリリー・フランキー。けど、こうしてキャストに挙げて書いたら、片仮名だから目立たない(笑)。監督は『KCIA 南山の部長たち』(2020)のウ・ミンホ

1908年、アン・ジュングン(ヒョンビン)率いる大韓義軍は、劣勢をはねのけて日本軍に勝利。そのとき敵将の森辰雄少佐(パク・フン)を含む生け捕りにした捕虜を周囲は殺してしまおうと言うが、アン・ジュングンは森に妻子がいることを知り、万国公法に従って戦争捕虜たちを解放することを選ぶ。しかし、解放された森は再び大韓義軍に攻め込み、結果、アン・ジュングンは多くの仲間を失う。アン・ジュングンの責任を問う者も多いなか、隠れ家へと戻った彼は、大連からハルビンへ向かう伊藤博文(リリー・フランキー)暗殺の計画を立て……。

『ババンババンバンバンパイア』で爆睡したばかりなのに、本作もやっぱり寝てしまいました。飲んだら観るな、観るなら飲むなをまた守らなかったせい。

寝てしまったくせに文句を言うのもなんですが、日本人を韓国人俳優が演じると、違和感バリバリの発音。これで日本人ですと言われてもという思いがありすぎて。特異な理由があるのならともかく、キャストはなんとかならないものなんですかね。

伊藤博文が誰に暗殺されたかは記憶になかったので、その点は面白く観ました。こんな経緯があったのですね。本作を観ると、なぜ伊藤博文がお札の人になったのか理解できません。あくまでも韓国から観た伊藤博文像ですが、日本では偉大な人という認識がなきゃお札にはなりませんよね。伊藤博文についてもう一度調べたくなる作品です。

ところで、寝ている間にチョン・ウソンが出演していたようで。見逃したのが悔しいので、もう一度観るかも。

『CHA EUN-WOO VR CONCERT : MEMORIES』

『CHA EUN-WOO VR CONCERT : MEMORIES』(英題:Cha Eun-Woo VR Concert: Memories)

日曜日、後輩と北新地でランチの約束をしていました。その前に梅田スカイビルで観たい映画があったのに、ブログの引っ越し作業に追われて落ち着かず、断念。でも11時から50分足らずの上映時間の本作なら観られるんちゃうんと、訳もわからずオンライン予約。

CHA EUN-WOOをどう読むのかも知らなかったので、せめて観る前に知っておこうと調べたら、おおっ、彼のことは『デシベル』(2021)で見ているじゃあないか。「チャウヌ」と読むのねと思いながら観に行ったのですけれど。

TOHOシネマズ梅田のシアター8に設置されたVR用のヘッドセットを初着用。こんなたいそうなものを着けなあかんのかいと最初は思いました。劇場スタッフがせわしなく動き回り、客室乗務員さながらに着用方法を説明してくれる。正しく着用すると、手首にホログラムリストバンドが表示されるらしい。リストバンドが表示されていない客のもとへスタッフが走る。そんなこんなで客みんながヘッドセットを着けるまで10分ほど要します。

始まってみたら、いや~、参った参った。楽しくて参りました。目の前にチャウヌが現れると、思わず場内から悲鳴というのか嬌声があがる。「きゃー、ち〜か〜い〜!」。マジで近い。すぐそこにイケメンが現れて私の目を見て微笑んでくれるのですから、チャウヌのことをほぼ知らなくてもニヤけるというもの。周囲に目を遣れば、窓の外を舞う雪も薄曇りの空もまるで本物のようで凄い臨場感。

大好きだった彼女にフラれて傷心のチャウヌという設定で、歌を交えながら話が進む。途中、客各々に選択肢が与えられるところが3カ所。彼と彼女の思い出の品を傘とカメラとノートの中から選んだり、彼が彼女の誕生日にプレゼントしたものをぬいぐるみとリボンと花束の中から選んだり、最後に彼が彼女を待つ場所を選んだり。一度に1つしか選べないわけですから、これは3つともどうなるのか知りたくなりますよねぇ。

鑑賞料金は4,300円ですが、こんなに幸せな気持ちにさせてもらえるなら高くないと思いました。イケメンが目の前にいる幸せ(笑)。

『ババンババンバンバンパイア』【舞台挨拶中継】

『ババンババンバンバンパイア』
監督:浜崎慎治
出演:吉沢亮,板垣李光人,原菜乃華,関口メンディー,満島真之介,堤真一,音尾琢真,映美くらら,笹野高史,眞栄田郷敦他

公開初日、全国各地の劇場で生中継される舞台挨拶付きの回を109シネマズ箕面にて。どの劇場で観ようが19:45~22:00だから、いちばん家に近いところで観ることにしたのでした。

このうえなく豪華なキャストで撮るのは『一度死んでみた』(2019)の浜崎慎治監督。原作は奥嶋ひろまさの同名人気漫画で、『別冊少年チャンピオン』に2021年11月より今なお連載中なのだそうです。

銭湯で住み込みのバイトをしている森蘭丸(吉沢亮)の正体は450歳のバンパイア。彼が何よりも好むのは「18歳童貞の血」で、銭湯の一人息子で15歳の立野李仁(板垣李光人)が18歳になるのを心待ちにしている。このピュアボーイが健やかに育つことだけを見守り続けているというのに、ある日、李仁がクラスメイトの篠塚葵(原菜乃華)に一目惚れしてしまう。葵に奪われてなるものかと、李仁の童貞喪失阻止作戦を決行することにするが、なんと蘭丸をバンパイアだと知ったうえで葵は蘭丸に恋をして……。

台詞を覚えるほど予告編を目にした者としては、予告編だけ観ていたほうが楽しかったなぁと思います。そもそも舞台挨拶中継で登壇者全員が「何々役を演じさせていただきました」と言うのにドン引きしてしまって。せめて誰かひとりぐらいは「演じました」と言ってほしかったよ(笑)。

それにしても凄まじい振り幅ですよね、本作の吉沢亮と『国宝』の吉沢亮。同時期に公開されるこの2本の撮影時期がいつ頃だったのかは知りませんが、こんなのまともなアタマでは演技できないでしょう。だからって酔っぱらって他人の部屋に侵入しちゃあいけませんけれど。(^^;

告白すると、3時間の『国宝』ではまったく睡魔に襲われなかったのに、本作ではかなり寝ちゃったんです。舞台挨拶中継の満島真之介がやかましすぎて積極的に寝ようと思ったというのもあります。ごめんね、満島くん。

眠すぎて途中で話がわからなくなったから、気が向いたらもう一度観に行きます。レビューにもなっとらん。すみません。……と書きつつ、こうしていま投稿時に口コミを眺めてみたら、爆睡したのは私だけじゃないみたい。やっぱりもう一度観るなら『国宝』だよねぇ。

『Mr.ノボカイン』

『Mr.ノボカイン』(原題:Novocaine)
監督:ダン・バーク,ロバート・オルセン
出演:ジャック・クエイド,アンバー・ミッドサンダー,レイ・ニコルソン,ジェイコブ・バタロン,ベッティ・ガブリエル,マシュー・ウォルシュ,エヴァン・ヘングスト,コンラッド・ケンプ他

イオンシネマ茨木にて、前述の『呪儀 BODY PARTS』とハシゴ。終映間際というものの割と広いシアターをあてがわれていたのに、今年5回目の“おひとりさま”でした。原題の“Novocaine”とは局所麻酔剤の名前。

30歳の独身男性ネイサン・カインはこの若さで銀行の副支店長。真面目で誠実な人柄で、遊びに行くことも皆無だから、悪い噂などひとつもなし。というのも彼は先天性の無痛症のため、知らないうちに自分が怪我をすることを恐れて仕事に行く以外は自宅に籠もっているから。

そんなネイサンの前に気になる女性が現れる。彼女は4カ月前にこの銀行に就職したシェリー。ある日、シェリーに声をかけられたさいに、驚いたネイサンの手に熱いコーヒーがかかる。火傷しても痛みを感じないネイサンは平気だと言うが、シェリーからお詫びに食事に誘われる。

ミルクシェイクしか飲もうとしないネイサンを不思議がるシェリー。ネイサンは隠しきれずに無痛症であることを明かし、固形食は無意識のうちに舌を噛み切る可能性があるから食べないのだと答える。自分がついているから大丈夫だと言ってシェリーから勧められたチェリーパイを食べてその美味しさにビックリ。

恋に落ちたネイサンだったが、クリスマスの銀行に強盗が押し入る。支店長は犯人グループに撃たれて死亡。副支店長のネイサンがやむなく金庫の暗証番号を知らせると、犯人らは金を奪ったうえにシェリーを人質に取って退散する。殴られてしばし気を失っていたネイサンは立ち上がり、警官が止めるのも聞かずに犯人たちを追いかけて……。

無痛症の人が主人公の作品といえばクォン・サンウ主演の『痛み』(2011)。『燃えよスーリヤ!!』(2018)もそうでした。どれもかなりシリアスだったから、本作のようなコメディは珍しい。というのか初めて。

痛みを感じないからって不死身なわけじゃない。大怪我をしても自分で気づかないだけなんですね。ネイサンは子どもの頃、釘を踏み抜いたのにそれに気づかず、靴が血で真っ赤になったのを見て親が慌てて病院へ連れて行き、無痛症であることがわかったらしい。以来、細心の注意を払い、鉛筆にはテニスボールで作ったカバーをかけたりなんかも。無痛症の人たちは本当にこのようにして暮らしているのだろうなぁと思いました。

行く先々で痛い目に遭わされるけれど、痛くない。拷問に遭うところなんか、めちゃくちゃ痛そうで見ているこちらの顔が歪みますが、ネイサンは痛いふりをするだけ。

ネタバレですが、シェリーを助けるために激走したのに、シェリーも実は強盗団の一味で。だけどちゃんとハッピーエンドです。オンラインゲームで繋がっていた唯一の友人ロスコーの存在も最高でした。お互いに顔を知らない間、ロスコー本人はジェイソン・モモア似だと言っていたのに、会ってみたらエーッ(笑)。この友人関係は素晴らしい。

観に行ってよかった。

『呪儀 BODY PARTS』

『呪儀 BODY PARTS』(原題:Body Parts)
監督:チェ・ウォンギョン,チョン・ビョンドク,イ・グァンジン,ジサム,キム・ジャンミ,ソ・ヒョンウ
出演:キム・チェウン,チョン・ジュンウォン,クォン・アルム,ハン・サンヒョク,カン・ジュンギュ,カン・ハンセム他

観るものがないからって、わざわざこんな怖そうなやつを観に行かんでもええやんと思いつつ、ついつい興味を惹かれて観に行ってしまった韓国ホラー。韓国のインディペンデント映画で初週第1位を記録、『呪詛』(2022)、『呪葬』(2022)に続く衝撃のアジアンホラーという触れ込みです。イオンシネマ茨木にて。

新米女性記者シギョン(キム・チェウン)は先輩男性記者ジェピル(チョン・ジュンウォン)と共にカルト教団の取材に向かう。シギョンが信者を装って儀式がおこなわれる場に潜入。貢ぎ物としてジェピルから札束を渡されるが、シギョンは教団が求める貢ぎ物が果たして金銭なのかどうか疑わしいと考えている。実際、潜入してみると、どうやら貢ぎ物は人間の体の部位らしく。信者たちはそれぞれ苦労して人間の体の部位を手に入れている模様で……。

この先、オムニバス形式になっていて、監督は6人。怖そうな作品を観るときの私の常、眼鏡を外して鑑賞したうえに、画面がかなり暗かったせいで詳細がよくわからなかったものもあるのですが、信者自身が体の一部を入手する様子を描いているというわけではないようです。

最初の話は、中古の鏡台を買った若い女性が主人公。引き出しに入っていた香水らしきものを使用したところ、その香水のにおい以外をたまらなく臭く感じるようになります。自分のにおいまで臭いと思い込み、皮膚がボロボロになるほど体を洗った挙げ句、鼻を取っちゃう。こわっ。

以下、こんな話が続きます。

幽霊が見えるせいでいじめられている男性が、嘘つき呼ばわりする知人たちに幽霊を見せようとする話。悪魔に憑かれたとしか思えない親友を救うため、それをなんとか祓おうとする女子高生たちがその様子を生配信する話。お手頃価格で部屋を手に入れた女性が「前の住人」を名乗る人から早く出て行くように言われる話。目覚めると首にワイヤーが巻き付けられていた男性が、そのワイヤーが隣の部屋の女性と繋がっていることを知る話。それなりに全部怖くて、相変わらず直視できないのに、なんで観るんでしょうね、私。(^^;

最後にはまたシギョンの潜入現場が出てきて、彼女が信者ではないことがバレてしまう。ああ、殺されてしまうんだわと思ったら、わはは、笑った。彼女も貢ぎ物を求められ、殺したいほど憎い奴を挙げろと言われます。

横暴な先輩は後輩の怒りを買わないように気をつけましょうね。