山頂は過酷なほどの傾斜の果て。
こんなにぜぇぜぇ言いながら歩いたの、六甲縦走以来。
Gさんが「素晴らしいだろ?」と見せてくれた景色は、
ホントは日本人ならあまり珍しくもありません。
Gさんに日本の山や湖を見てもらいたいと思う一方、
故郷にこんなに誇りを持っているドイツ人を素敵だなぁと思いました。
午後中歩いたらやっぱりビールが必要。
「六甲のソーセージ屋さんのレバーペーストが
めちゃめちゃおいしいねん」とAちゃんに話したことがあり、
彼女が見つけてくれたのはレバーヴルスト(レバーペースト)の旨い店。
住宅街の一軒家風のその店の庭先の席へ。また外や!
どうせ付け合わせのポテトとシュペッツェレが凄いから、
レバーヴルストメインで注文。
ビール以外にもドイツワインを3種類。
リースリング、ミューラートゥルガウ、シュヴァルツリースリング。
いっぱい歩いてよかったと思えるひととき。
レバーヴルストは日本でもよく売られているソーセージ状か
ココット皿にでも入って出てくるペーストかと想像していたら、
小振りのフライパンで温められて登場。
ペーストというより見た目はシャバシャバのカレー。
塩は強めですがパンに塗るとめちゃ旨い!
これまた嫌がらせのように付いてきたパンも
あっというまにたいらげてしまいました。
疲れたけど、あり得ないハイキングまで体験したうえに
念願のレバーヴルストにもありついて最後はご機嫌。
しかも4人で食べて飲んで、
ハマってしまったレバーヴルストの缶詰を4個も買って、
計5,000円也。安い、安すぎる。
Gさんとは今日でお別れ、Aちゃんには後日会う約束をして
また「王様」へと戻ります。
シャワーを浴びようと思ったら、浴室の電気が球切れ。
まぁ、いいや、このままでも入れるからと、
マレーネさんに救済は求めずにそのまま使用。
4日目。今日の朝食はトマト付き。
しかも丸ごと置かれています。
これはこのままかぶりつくのか、ナイフで切るのか。
とりあえず切って食べましたが、
誰かドイツのトマトの食べ方、教えてください。
食事中、「王様」の玄関でしょっちゅう見かけていた猫が乱入。
私は大の猫好きなので、構わずにはいられません。
足元にゴロゴロしに来た猫と遊びつつ、
マレーネさんにこの猫の名前を聞きます。
「ナーメ(NAME)?」と尋ねたら「ケリー」だとマレーネさん(たぶん)。
独語で唯一成り立った会話じゃないでしょか。
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