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ホルプ滞在記〈その9〉

ハゲは想定内だったけれど(ごめんなさい)、
まさかドイツでハイキングすることになろうとは。
それがこの3日目でした。

Gさんのナビゲーション、ダンナの運転で黒い森へ。
緑の匂いがいっぱいなので、エアコンは付けずに窓全開。
小1時間走った町のレストランで早速昼食。
太陽に恋い焦がれるのがドイツ人。Gさんも例外ではなく、
半ばドイツ人化しているAちゃんも迷うことなくテラス席へ。
「ドイツの日射しは日本とちがうから日焼けしても大丈夫だよ」と言うGさん。
絶対ウソや、そんなん。

それはさておき、ここではいかにもなドイツ料理。
ド迫力の皮付き豚のロースト、ハクセンを注文。
Gさんのお薦めに従い、鹿肉のローストも。
甘いベリー系のソースが合っていてとても美味。
いずれの料理にも嫌がらせのように付いてくるポテト。
でも文句なくおいしい。

昨日屋台で見かけたシュペッツェレも付け合わせに。
これは卵が練り込まれたショートパスタの一種で、
この辺りのレストランでは、やはり嫌がらせのように
ボールに山盛り、ソースが絡められて出てきます。
繊細さはかけらもありませんが、
ドスコイおふくろの味とでも言いましょうか、
妙に郷愁を感じてしまいそうな味です。

食事を終えて少しドライブ、草原の隅に車を止めます。
そこから始まる魔のハイキング。
どこまでも青い空と緑の草原と木々。
360度同じ景色というのは海とのちがいはあれど
まるで『オープン・ウォーター』(2004)。
途中、現れた総合運動場でフィールドアスレチック。
なぜかドイツまで来てタイヤでワイヤーを滑り下りる私。

一旦住宅街へ下りてお茶をすることに。
またもやオープンカフェ。
当然のようにアルコールをいただく。
ここではビールではなくて、ゼクト(ドイツのスパークリングワイン)を。

もうさすがに歩くことはないやろと思っていたら、
「まだ見せたい山の景色と湖があるんだけど、どっちがいい?」。
「う~ん、湖かなぁ」と答えて湖へ。
さぞかし美しい湖を想像する私たちの前に広がったのは、
茨木市の松沢池(ローカルすぎる)よりも小さく濁った湖。
海が近くにない彼らにとって、ここは須磨。
相当数の人びとが遊泳やビーチバレーもどきを楽しんでいます。
カルチャーショックを受けていると、
Gさんはさらに元気に「じゃあ、山へも行こう」。
どっちがええって聞いたのに、結局両方行くんかい!
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