リッターシュピールって何のお祭りなのか、
ネットで検索しても引っかかってこないのでわかりません。
ただ、約1週間、ホルプの住民が飲んだくれる祭りであることは確か。
遠方からも集まっている様子で、
ホルプの町なかを流れるネッカー川(ライン川の支流)の河川敷には
たくさんのテントが張られています。
リッターシュピールのときにだけ出されるという地ビールは
苦みが強めでとてもおいしい。
ソーセージはもちろんのこと、プレッツェルやポテト、
それにシュペッツェレと呼ばれるドイツ南部特有のパスタなど、
屋台が数え切れないぐらい出ています。
おもしろいのは通常営業している店が少ないこと。
こんなに客の多いときに店を閉めるなんて普通は考えないと思うのですが、
営業しているのはトルコ人だったり、中国人だったり、移民の店ばかり。
ドイツ人は飲んだくれるほうに徹しています。
リッターシュピールの期間中設置されている簡易トイレの前に
左の小脇にビールの入った壺、右手にはビールジョッキを持ったお兄ちゃんが。
気さくに話しかけてくるけれど、どうもトイレに行きたそう。
ダンナが「両手がふさがっていて用を足せるのか?」と聞いたところ、
英語のまるで通じないホルプですから、何を言われたのかわからない様子。
両手を指さして「持ってましょうか」と尋ねたところ、
取られるとでも思ったのか一瞬不安な顔。んなもん盗まんっちゅうの。
「信じなはれ!」と言ったら嬉しそうにビールを手渡し、トイレへ。
すっきりした顔で出てきたあとは、満面の笑みを浮かべ、
また壺を大事そうに抱えて立ち去ってゆきました。
打ち上げ花火を眺め、町を練り歩く鼓笛隊の音楽を聴きながら、
しこたま地ビールを飲んで、「王様」に戻ります。
宿はどこもチェックイン時に玄関と部屋の鍵、
両方を渡してくれますから、いつでも自由に出入り可能です。
3日目。「おはよう」の挨拶は覚えたので、
マレーネさんに「グーテンモルゲン」。
これも食べるかと聞いてくれているようですが、
それが何やら見当もつきません。
そしたら、マレーネさんが「これ!」と見せてくれたのが卵。
お願いしたら半熟卵を持ってきてくれました。
日曜日は特別バージョンなのか、クロワッサンも登場。
いずれにしても旨いです。ドイツの朝ごはん、大好き。
今日はAちゃん&Gさんに終日つきあってもらう予定。
車でおふたりを迎えにあがります。
—–