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『私が恋した泥棒』

『私が恋した泥棒』(原題:Monchora)
監督:サンディープ・レイ
出演:アビル・チャテルジー,シャーシュワト・チャテルジー,ライマ・セーン,
   ジューン・マリア,パラン・バネルジー他

シネ・リーブル梅田で3本ハシゴの3本目。
『クハナ!』『TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)』→本作。

「インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン 2016」にて上映されたベンガル語の作品。
レディースデーでもこれは割引なしの1,800円也。
どうしても観たかったわけではないのですが、
このところ邦画つづきだったので、久々にインド映画に行ってみました。

それにしてもフェスティバル上映作品のデータのいい加減なこと。
本作の上映時間は95分なのに135分と表記されているし、
主人公の役名は演じた俳優の名前になっているし(ヒロインの役名は合っている)、超テキトー。(^^;

通常なら予告編が流れる時間帯は、Air Indiaとインド料理店のCMとインド観光案内。
じゅうぶんにフェスティバルっぽい。

さて本編。
主人公の役名がディなんたらだったのは覚えていたのですが、確信なく。
海外の映画データベースでちゃんと調べ直しましたからね(笑)。

インドの西ベンガル州コルカタの屋敷に暮らす女性ナンダ。
両親を早くに亡くし、家族は祖父パランと兄マヌー。
お手伝いさんは長く仕えてくれている気心の知れた老人。

ナンダは美貌の持ち主で、適齢期にさしかかっているがこれといった相手はいない。
一方のマヌーはどうしようもないボンクラで、
現在入れあげている女性リリーに手玉に取られていることに気づいていない。

この屋敷の家宝は大きなルビー。
玉座に載せて鍵のかかった部屋におさめ、パランが神を崇めるがごとく拝んでいる。
近ごろ近隣で泥棒事件が多発している模様で、
気が気でないパランは鍵を枕もとにしまい込んで毎晩就寝。

ある夜、屋敷に泥棒が入る。
門限を過ぎてこっそり帰宅したマヌーと、玄関の施錠を解いてやったお手伝いさんが、
泥棒の姿を目撃して悲鳴をあげる。パランとナンダも起こされて大騒ぎ。
ところがまだその辺にいるはずの泥棒がどこにもいない。
盗みは未遂に終わったらしく、なくなったのはキッチンにあったカツレツだけ。
一同はそれぞれ床に就く。

自室に引き上げたナンダは、クローゼットの中に隠れていた泥棒を発見。
後生だから警察には通報しないでくれというその男ディバコルの話を聞き、
ナンダは逃がしてやることに。
そればかりか、パランが求人中の秘書の職をディバコルに与えたいと思い、
翌朝まともな格好でパランに面会に来るようにと金を渡す。

命拾いしたディバコルは心を入れ替え、真面目にパランの仕事に当たる。
パランはまさか彼が泥棒だとは知るよしもなく、好青年ぶりにベタ惚れ。
ナンダもディバコルに惹かれていくのだが……。

ひと昔前のミステリー映画を観ているようで、
茶番といえば茶番なのですけれども、なんともいえない楽しさ。
ものすごいハッピーエンドなのも良いところ。

一時は、踊ってばかりのボリウッド、しばらく要らんと思っていましたが、
これは1シーンも踊るところなし。
そうなるとさびしい気がしてしまうのですから、人間って勝手です(笑)。
踊らないボリウッドが増えましたね。
次は多少なりとも踊るヤツを観てみたい。
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