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『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』

『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』
監督:米林宏昌,百瀬義行,山下明彦
声の出演:木村文乃,鈴木梨央,尾野真千子,篠原湊大,坂口健太郎,
     オダギリジョー,田中泯他

TOHOシネマズ西宮で4本ハシゴの3本目。

スタジオジブリの制作部解散のさいにジブリを退社した西村義明氏が、
米林宏昌監督の作品をつくるために設立したというスタジオポノック。
スタジオポノックが長編第1弾として発表したのは『メアリと魔女の花』(2017)でした。
今度はオムニバス短編アニメーション作品3本を『ちいさな英雄』と銘打って公開。

1本目、『カニーニとカニーノ』(監督:米林宏昌)。
川底に暮らすカニの兄妹カニーニとカニーノはいつも父親と一緒。
ところがある日、大きな魚に父親を吹き飛ばされ、途方に暮れる。
母親は出産のために不在。兄妹は父親を探して冒険の旅へ。

2本目、『サムライエッグ』(監督:百瀬義行)。
東京・府中市に生まれ育つシュンは、野球好きの明るい少年。
しかし、生まれつき極度の卵アレルギーを持っている。
どれだけ気をつけようとも避けられないときがあり、何度も死にそうな目に。

3本目、『透明人間』(監督:山下明彦)。
都会の片隅に暮らす透明人間。
服を着用して単車で出かけ、勤務先に向かったりコンビニで買い物したりするのに、
誰の視線も彼の前を素通りして、存在に気づいてもらえない。
あるとき、彼に気づいた盲導犬と盲目の男性から声をかけられる。

1本目は普通にお子様向きかと。かわいいです。

2本目は子ども向きの絵で食物アレルギーを取り上げています。
こんな作品を観るのはおそらく初めて。
笑ったのは、結婚して大阪から東京へ行ったとおぼしき母親の台詞。
「いいじゃん」と言うシュンに、「あんた、じゃんって何。キッショー」(笑)。
関西弁堪能な尾野真千子が母親の声を担当しています。
ちょっと気になったのは、「がんばって卵アレルギーを治す」ということ。
アレルギーって治そうとして治せるものなのですか。

3本目がダントツの面白さ。
どうして出勤するのに消火器を携えているのかと思ったら、そういうことでしたか。
ほとんど台詞はないけれど、オダギリジョーがその声を担当。
盲目の男の声は田中泯。よかった。
見えなくても気づいてくれる人はいる、透明人間にもできることはある。
そんな気がしました。

お酒をいっぱい飲んだ翌晩にまたお酒をいっぱい飲む予定で、
両日映画を4本観るというのはかなりツライ。
そんななか、これは短編だったから、ちょっと息抜きができました。
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