『チェイス!』(原題:Dhoom: 3)
監督:ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ
出演:アーミル・カーン,カトリーナ・カイフ,アビシェーク・バッチャン,
ウダイ・チョープラ,タブレット・ベセル,アンドリュー・ビックネル他
この間の日曜日、ムビチケを買っていた本作を観ることに。
へ~、これをTOHOシネマズ梅田で上映するのかと意外な気がしましたが、
そういえば『バルフィ!人生に唄えば』もTOHOシネマズ梅田でした。
もしやこれも同じシアター4なのではと思ったら、やっぱり。
座席の配置がこんなだとは知らずに端っこ付近を買う人が毎回いるようで、
上映開始になるとそろそろと空いている中央寄りの席に寄る人も毎度何人か。
原題は“Dhoom: 3”で、インドの大人気シリーズ“Dhoom”の第3弾だとか。
第1弾も第2弾も未見で、日本で観られるのかどうかも知りませんが、
この第3弾だけで十分に成立していて、単体で観ることになんら問題はありません。
主演は『きっと、うまくいく』(2009)のアーミル・カーン。
韓流スターも真っ青の、すんごい体で出ています(笑)。
サーヒルの父親は、シカゴで大インド・サーカスの劇場を持ち、団長を務めていたが、
新しい出し物が金になるとは銀行から認められず、劇場閉鎖に追い込まれる。
すがる幼いサーヒルに目もくれず、冷ややかに立ち去ろうとする銀行家の目の前で父親は自殺。
父親を死に追いやったシカゴ・ウエスタン銀行。
必ずあの銀行を潰してやるとサーヒルは心に誓い、大人になる。
金を稼いで劇場を買い戻し、今や押しも押されもせぬ大人気のエンターテイナー。
華やかな出し物を取りそろえたサーカスは連日大入り満員。
実はサーヒルはシカゴ・ウエスタン銀行の支店を狙い、強盗を働いていた。
セキュリティシステムをすり抜けて金庫を破り、地上に紙幣をばらまきながら、
BMWのバイクを駆って逃走、そのテクニックにシカゴ警察はお手上げ状態。
現場に残されたメッセージから、犯人をインド系と確信した警察は、
インドNo.1の辣腕と言われるムンバイ警察の刑事、ジャイとアリに協力を依頼。
さっそくジャイとアリがシカゴへやってくるのだが……。
サーヒル役のアーミル・カーンがバイクで逃走し、
それを追跡するのはものすごい数の警察側のバイクやパトカー。
アーミル・カーンの体に韓流スター真っ青なら、
このバイク&カーアクションもハリウッド顔負け。
いったいどんだけ金かかっとるねんというぐらい、ぶっ飛びぶっ壊れ。
これだけでも迫力満点でおもしろいうえに、
サーカスにはインド美人がわんさか並び、そのあでやかさに目が釘付け。
歌と踊りのシーンの多さとしては、『マダム・イン・ニューヨーク』<本作<『バルフィ!人生に唄えば』ですが、
本作の曲は非常に耳に残ります。
終映後に入ったお手洗いで、同回を観た年輩の女性が口ずさんでいて、私も思わず笑顔に。
予想できるトリックは、わりと早いうちに明らかになります。
ちょっと切ないラストも、その後に盛り込まれた歌と踊りで、まるでなかったかのよう(笑)。
ハッピーエンディングじゃなかったのに、なぜかハッピーそのものに。
ま、いっか、それでも。いや、こいつはきっと生きている。
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