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途中で挫折しかけた映画

「途中で挫折した映画」について書いてから1カ月半。
こんな短期間にまたしても挫折しそう作品に出会ってしまうとは。
しかしこれは我慢して最後まで観ました。(T_T)

TSUTAYA DISCASで見つけたレンタル新作の『できる子の証明』。
ジャケットには地味な女の子のカメラ目線でない笑顔。
内容については「不幸な女たちが繰り広げる青春コメディ」との説明。
そもそもタイトルがおもしろそう。借りてみよということで。

再生開始した瞬間に、“青春H”シリーズと判明。
このシリーズ、数本は観たことがありますが、どれもイマイチどころかイマサン。
またやってしまった、失敗したかもと思いつつ、観はじめました。

この先、エロが苦手な方は読んでいるだけで嫌になると思われます。ご注意を。

幸薄そうな顔をした26歳の女性サチ。
同棲中の彼氏は、とにかく彼女に潮を吹かせたい。
有名AV男優のレクチャーDVDを見ては日々研究を重ねているが、
サチはどうしても潮を吹かない。サチは申し訳なく思う。

劇団に所属している彼氏はろくに働きもせず、金がない。
コンビニでアルバイトをしているサチに、タバコを盗ってこいと言う。
それを店主に見つかって、サチは襲われそうに。

この時点で、デブデブの店主がズボンを下げる姿にギョエッ。(–;

逃げ出したサチが家に帰ると、彼氏が劇団員の女性と絡みの真っ最中。
浮気された立場なのに、怒りもせずにおどおどするだけのサチ。
その態度を浮気相手から逆ギレされ、彼氏と彼女に夕食までつくることに。

せめてもの仕返しにと、傷んだ食材を放り込んだ鍋をつくるが、
なぜか彼氏と彼女は平気、サチだけが腹をこわす。

この傷んだ食材を使用するシーンが気持ち悪くてゲロゲロ。(T_T)

サチは家を飛び出し、タクシーをつかまえる。
自殺を決意して、人のいないところまで乗せて行ってほしいと頼むが、
運転手は「お客さん、お金持ってるの?」、サチは「体で払います」。

森の中で用を足しているところをストリップ劇場の主に写メされたあと、
橋の欄干を乗り越えようとするサチを救ったのが中年ストリッパーの藤子。
不幸な者同士、前向きに生きていこうとするのだが……。

てな感じなのですが、とにかくう○こネタが多い。
もうどうしてそこまでそのネタで引っ張ろうとするのか、意味不明。

で、ラストはどうなるのかというと、
お金のない彼氏が、またしてもサチに金を出させようと、サチを探しに。
ストリップ劇場にいたサチを連れ帰ろうとしたところ、
バス停でサチが「潮を吹かせて。いまならできそうな気がする」。
その場でみごと潮吹きに成功、晴れ晴れとした表情のサチは彼氏に別れを告げて終了。

つまりは「潮吹きできる子の証明」なんすかね。
ちなみにサチ(だけ)はいっさい脱ぎません。

原田裕司監督曰く、
「どうしようもない人達が、どうしようもない事ばかりやっている映画です」。
そうなんです、“青春H”シリーズってこんなのばっかり。
それでももう少し共感できる作品はいくつかあったはずなのですけれども。

「観賞後はほんのり癒される感じになると思います」と監督は続けます。
まったくならへんっちゅうの。
どいつもこいつもどうしようもなさすぎて、ゲロゲロ感しか残りません。
ただ、痛々しい裸体を披露する藤子が、体を張った芸を見せるシーンだけは、
中年ストリッパーの頑張りを感じました。

もう絶対借りへんもん、このシリーズ。
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