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今年観た映画50音順〈た行〉

《た》
『食べて、祈って、恋をして』(原題:Eat Pray Love)
ニューヨークでジャーナリストと活躍するリズは、ある日、離婚を決意。
つきあい始めた年下男性とも長続きせず、ほとほと自分に嫌気が差す。
安定した生活を捨て、自分探しの旅へ出ることに。
まずはイタリア、そしてインド、それからインドネシア、バリ島へ。
ジュリア・ロバーツよりもハビエル・バルデム見たさで。
イタリアの旨そうな食事とあちこちの美しい景色を堪能。
サントラ収録曲、ニール・ヤングの『孤独の旅路』を聴いたら、
重松清の著書『せんせい。』を思い出しました。

《ち》
『小さな村の小さなダンサー』(原題:Mao’s Last Dancer)
2009年のオーストラリア作品。
中国出身の著名なバレエダンサー、リー・ツンシンの自伝を映画化。
山東省の貧村に生まれた少年、リー・ツンシン。
1970年代、毛沢東夫人が始めた文化政策の一端で、
バレエの才能発掘が各地でおこなわれる。
リーの村にも視察団が訪れ、バレエなど見たこともないリーが選ばれる。
北京の舞踊学校では最初は落ちこぼれで、めそめそするリーだったが、
やがてバレエの素晴らしさに目覚め、練習に打ち込むようになる。
アメリカで認められたリーに帰国命令が出たさいは、
中国人官僚が冷徹なのに対し、米国人はリーのために走り回ります。
米国人目線の映画であることは否めませんが、
芸術が政治に振り回されるさまに胸が痛みました。
故郷に帰るに帰れなかったリーが親と再会するシーンは涙なくしては見られず。

《つ》
『TSUNAMI ツナミ』(英題:Tidal Wave)
2009年の韓国作品。
高さ100mの津波に襲われたリゾート地を舞台にした群像劇。
漁師のマンシクは、幼なじみのヨニに想いを寄せているが、
同じく漁師だったヨニの父親とともに出た漁のさいに荒天に遭い、
ヨニの父親を亡くしたことに責任を感じてヨニにプロポーズできない。
一方、マンシクの弟で海洋救助隊員を務めるヒョンシクは、
救助した女性ヒミからの誘いに困惑している。
その頃、地殻異常を察知した地質学者のキム博士は、
津波を警戒すべきと訴えるが……。
まるで昼メロのベタベタ作品ですが、パニック映画としてはそれなり。
東日本大震災前の公開でした。

《て》
『デザート・フラワー』(原題:Desert Flower)
2009年のドイツ/オーストリア/フランス作品。
ソマリアの貧しい遊牧民家庭に生まれたワリス・ディリーが
世界的トップモデルとなるまでのを綴った自伝を映画化。
一夫多妻の国で13歳にして結婚を強いられたワリスは逃走。
たった一人で都会の祖母のもとへとたどり着き、
その後、ロンドンの大使館でメイドとして働くが、やがてホームレスに。
ダンサー志望のブティック店員マリリンが見かねて同居させる。
ワリスがハンバーガーショップで清掃員を務めていたところ、
一流カメラマンに見いだされ、紆余曲折有りながらもトップモデルに。
サクセスストーリーだと思って観ていたら、それだけではありません。
女子割礼、すなわち女性器切除の現実を知らされて苦しくなりました。
カメラマン役に“ハリー・ポッター”シリーズのピーター・ペティグリュー、ティモシー・スポール。
『英国王のスピーチ』ではウィンストン・チャーチルを演じた人。

《と》
『豆富小僧』
原作は京極夏彦の『豆腐小僧双六道中ふりだし 本朝妖怪盛衰録』。
これも3Dアニメですが、酔いそうな気がしてDVDにて。
江戸時代。妖怪なのに人間を怖がらせることができない豆富小僧。
彼の父親で妖怪の総大将である見越し入道からは叱られてばかり。
そんな毎日がほとほと嫌になった豆富小僧は、母親探しの旅へ。
物知りの達磨先生とともに閉じ込められたお堂から出てみると、
なんとそこは200年後の日本だった。
日本制覇を目論むタヌキが人間を操っていて……。
映画を観たあと原作を読みましたが、まったく別物。
豆腐を持った気弱な妖怪小僧が主人公ということが同じなだけ。
映画では大泉洋の死神様が気に入りました。
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