『ダイノトピア』(原題:Dinotopia)
監督:マルコ・ブランビヤ
出演:タイロン・レイツォ,ウェイントワース・ミラー,ケイティ・カー,
デヴィッド・シューリス,ジム・カーター,アリス・クリーグ他
イタリア出身監督の2002年のTV映画。
CM監督として有名な人で、
コカ・コーラ、ペプシ、ナイキ、ソニーなど、有名企業の多くが顧客だそうです。
次の3巻から構成。
第1章 地図にない島、
第2章 太陽の石、
第3章 地下世界への扉。
カールとデビッド兄弟は父親とともに
小型飛行機で遊覧を楽しむ途中、嵐に遭って海に墜落。
兄弟だけはなんとか機内から逃げ出し、海岸へたどり着く。
と、この出だしとタイトルから想像すると、
「ここは無人島で、若き兄弟が恐竜と遭遇、
闘いまくって見事生還」っちゅう話だと思うでしょ?
そしたらちがった。嬉しいぐらい。
たどり着いた島は、人間と恐竜が共存する楽園。
生まれながらのダイノトピア人に混じって、
遭難事故から生き延びた人びとが暮らしている。
悪役恐竜に襲われたときは空軍が駆けつける。
彼らは翼のある恐竜に乗って、空中から敵を撃退してくれる。
なんじゃこりゃ~?と驚く兄弟。
ダイノトピア人の女性マリオンと知り合った兄弟は
楽園の都であるウォーターフォール市へ向かう。
ここにはサンストーンと呼ばれる石があり、
楽園を聖なる力で照らし続けている。
しかし、どうやら石の力が衰え始めたらしい。
このままでは闇の勢力に包まれてしまう。
さて、どうする?
ベストセラー絵本を映画化したというだけあり、
子どもと一緒に楽しむにはもってこい。
恐竜映画としてだけではなく、
家族愛、勇気、信頼、慣習を守ることと打ち破ること、
いろんな要素がてんこ盛り。
でも、ツッコミどころが多くて大人も楽しめます。
ヒロインはちょっとオカメ風、カールはひと昔前の二枚目。
二重映しみたいなCGも笑ける。
図書館司書の恐竜ジッポのキャラはC3POみたいでお茶目。
人間が恐竜の保護者になるシステムがあって、
ダイナトピアを去ろうとするカールに向かって
赤ちゃん恐竜が「パパ~!」と絶叫するところはワロて泣ける。
恐竜語や足跡文字を教育する学校、空軍学校、恐竜の卵孵化研究所の様子などは、
ハリポタの製作陣が関わっていることも感じさせます。
ひと味もふた味もちがう恐竜映画、
夏休み中にと思ったけれど、これからやってくる秋の夜長にいかがです?
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