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『ララピポ』

『ララピポ』
監督:宮野雅之
出演:成宮寛貴,村上知子,中村ゆり,吉村崇,皆川猿時,濱田マリ他

『夜のピクニック』(2006)や『パコと魔法の絵本』(2008)の助監督が、
直木賞作家の奥田英朗の同名小説を基にした本作で監督デビュー。
内容からすると当然の(またしても)R-15指定です。

風俗専門のスカウトマン、健治。
口八丁手八丁で、街行く女性を次々にスカウト。
セクキャバ、ファッションヘルス、AVへと送り込み、
そのたびに自室に連れ込むことにも成功する色男。

その階下に住む一流大卒のフリーライター、博。
女性とはおろか、最近は人と話したことがない。
話し相手は自分の下半身だけ。
その下半身から、ひとりでヤリ過ぎだと咎められる日々。

そんな博に飲み屋で声をかけたのが、
ロリータファッションのデブ女性、小百合。
久しぶりの女性との会話に博は浮かれ、気がつけばベッドの上。

カラオケボックスの店員、光一。
隠れオタクの彼は、夜な夜なヒーローのコスプレで町を徘徊し、
破廉恥な欲望を世間から抹殺することを誓うが、
隣家の色っぽい女性を見るとすぐに興奮してしまう。

健治にスカウトされた百貨店勤務のOL、トモコ。
裸同然の服を着ることは恥ずかしくもなんともないが、
人と話すのがとにかく苦手。
接客下手にはうってつけの仕事だと言われ、AV女優に。

欲求不満を募らせる主婦、良枝。
生活に疲れ果てた彼女に、熟女もののAVに出演しないかという話が。
快諾した彼女の付き人となったのは健治で……。

こんな6人の群像劇。
期待度が高すぎてイマイチでしたが、軽く楽しむにはもってこい。
ネタバレしすぎのサイトが多いので、
ご覧になるならこれ以上は知らないままでどうぞ。

濱田マリ演じる良枝がゴミ屋敷に住み、
淫乱熟女になった理由が明かされるくだりなどは
現代社会の問題が浮き彫りにされるようで、思わず唸る瞬間。

また、森三中の村上知子演じる小百合が逸品。
デブでブスだと見下す人びとを屁とも思わず、
欠点を利点に変えてしっかり稼ぎ、
声優になる夢も叶えようとしています。
もっともたくましい生き方をしていたのが彼女でした。

隣家の女性にインリン・オブ・ジョイトイ、
カラオケ店の客に蛭子能収、ほかに林家ぺー&パー子も。
コメンテーターの勝谷誠彦の登場には意表を突かれてニンマリ。
そんな配役も楽しい作品だけど、
R指定じゃ、地上波での放映は無理!
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