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『映画 からかい上手の高木さん』

『映画 からかい上手の高木さん』
監督:今泉力哉
出演:永野芽郁,高橋文哉,鈴木仁,平祐奈,前田旺志郎,志田彩良,白鳥玉季,齋藤潤,江口洋介他
 
封切り日だった先週金曜日、舞台挨拶中継付きの回をイオンシネマ茨木にて鑑賞しました。
舞台挨拶にさほど興味があったわけではないのですが、
終業後に行けばちょうどいい時間のうえに割増料金なし。
イオンシネマならば1,100円で観られるのですから、めっちゃお得感があります。
 
舞台挨拶登壇者は、永野芽郁高橋文哉白鳥玉季齋藤潤江口洋介、そして今泉力哉監督。
何が良かったって、誰も「演じさせていただきました」とか「やらさせていただきました」とか言わなかったこと。
舞台挨拶を観に行くと、揃いも揃って「誰某の役を演じさせていただきました」と言うときがあって、
そこに「さ入れ」まであったりすると、それだけでイライラしますから。
 
アニメの『劇場版 からかい上手の高木さん』(2022)はロードショー時に観ました。
いつものごとく、原作を読んだこともなければTVアニメ版も観たことがなく、
何これと思いつつ観に行ったら結構な客入りで、人気があるんだわと驚いた覚えがあります。
 
原作では中学3年生、男子の西片(にしかた)とその同級生女子の高木さん。
お互い想いを寄せ合っているようだけど、高木さんはいつも西片をからかってばかり。
そんなふたりの10年後、25歳の今を描いているのが本作です。
 
小豆島中学校。同校出身の西片(高橋文哉)は島を出ることなく、ここで体育教師として奮闘。
当時の担任教師だった田辺(江口洋介)は、今は教頭となっている。
 
中学卒業後に両親の都合でパリへ行ってしまった高木さん。
在学当時は周囲からつきあっていると思われるほど親しかった西片と高木さんだが、
西片にしてみれば高木さんにはからかわれてばかり。
しかし当時のことは色褪せることなく、かけがえのない想い出として西片の心に残っている。
 
そんな高木さんがこのたび教育実習生として帰郷。
指導を担当するように田辺から言われた西片は相変わらず高木さんにからかわれて……。
 
白鳥玉季は西片担任のクラスの優等生女子・大関役。
彼女が想いを寄せる同級生で、絵が得意な不登校男子・町田を齋藤潤が演じています。
齋藤くんはメガネを外すとあの『カラオケ行こ!』の聡実くんだとは一瞬わからない。
っちゅうのか、ちょっと大人になったのかな。人づきあいを拒む男子役が似合っています。
顔色が若干悪いのが気になるけれど、色気すら感じる男子になっている。
 
エンドロールまで含めて、私はちょっとあざとさを感じてしまう。
好きという想いをからかって表現するって、相手には全然通じていないのだし。
ま、そういう鈍いところが西片の魅力でもあるのですが。
永野芽郁は可愛くて好きだけど、本作を観て喜ぶのはやっぱり女性よりも男性じゃないでしょうかね。
 
江口洋介は毎度オイシイ。
本作でいちばん心に残ったのも田辺先生の言葉。
初恋というものは往々にして叶わない。
だけど、誰かのことを想うだけで胸がいっぱいになる。
人を好きになるというのは素敵なこと、ってね。

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