『僕のワンダフル・ライフ』(原題:A Dog’s Purpose)
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:ブリット・ロバートソン,K・J・アパ,ジョン・オーティス,ペギー・リプトン,
デニス・クエイド,ブライス・ガイザー,ジュリエット・ライランス他
声の出演:ジョシュ・ギャッド
前述の『ドリーム』を観た翌日の土曜日、北新地で晩ごはんの前に1本だけ。
大阪ステーションしてしシネマにて、夕方の回を。
犬よりも猫派の私なのですが、このところ犬づいています。
先月読んだ本の中にロバート・クレイスの『容疑者』と『約束』があり、
そこに警察犬のジャーマンシェパードが登場します。
これがもう泣かされて泣かされて。犬好きじゃなくてもたまらん話。
ミステリーとしても面白く、その余韻がまだ冷め切らないころに本作。
野良犬に生まれたゴールデンレトリーバーの子犬。
夏の暑い日、動物保護施設に収容されるが、開いた扉から逃げ出す。
運悪く、犬を売って儲けようとたくらむ男たちに捕まってしまう。
男たちが車を離れる間、後部座席に放置され、室温がぐんぐんと上昇。
苦しんでいるところを通りがかりの8歳の少年イーサンに発見され、
イーサンの母親エリザベスが車の窓を割って子犬を救出。
犬を飼いたいというイーサンに父親ジムはいい顔をしないが、
責任を持って面倒を見るからという条件でなんとかOKが出る。
大喜びのイーサンは、子犬にベイリーと名づけて可愛がる。
イーサンとベイリーはいつも一緒に過ごし、強い絆で結ばれてゆく。
高校生になったイーサンは、将来を有望視されるアメフト選手。
ある日、共に出かけた遊園地で、射的をする美少女ハンナにイーサンは一目惚れ。
イーサンの表情からそれを察知したベイリーは、ハンナのもとへ一目散に駆け出す。
おかげでふたりはたちまち恋人同士に。
ずっと一緒にいるはずだったのに、やがてベイリーに寿命が訪れる。
心残りを抱えたままこの世を去ったベイリーだったが、
目が覚めると雌のジャーマンシェパードに生まれ変わっていて……。
転生を繰り返し、さまざまな飼い主と巡り会うベイリー。
そのたびにエピソードが盛り込まれます。
良い飼い主ばかりではないからつらくなるときもあるけれど、
泣かされるのは警察犬のジャーマンシェパード、エリーのところ。
『容疑者』を読了していたせいかおかげか、
警察犬についてちょっとは知識が増えているから、
本を思い出してそういうことかと泣かされるシーン多数。
犬はボスを喜ばせることと守ることしか考えていない、まさにそれ。
ラストももちろん泣きました。
ベイリーら生まれ変わる犬の声を担当するのはジョシュ・ギャッド。
私は字幕版を観ましたが、吹替版の上映しかない劇場も多数。
ちょっと吹替版も観てみたい気がしています。
今月の「映画の日」の一番人気は本作だったみたい。
すごくよかった。
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(1985)から30年以上が経過。
ラッセ・ハルストレム監督も70歳を過ぎました。
いつまでもこんな温かい作品を撮ってください。
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