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『ほえる犬は噛まない』

『ほえる犬は噛まない』(英題:Barking Dogs Never Bite)
監督:ポン・ジュノ
出演:ペ・ドゥナ,イ・ソンジェ,コ・スヒ他

純愛ドラマが大好きな韓国の人たちの間では
評判イマイチだった変なコメディ。

大学の非常勤講師ユンジュは世渡り下手。
教授昇進の機会も逃し、妊娠中の妻の収入に頼る毎日。
妻はそんな夫を見下している。

団地ではペットを飼うことは禁止されている。
しかし、暗黙の了解を得ているのが現状。
鳴き声にイライラが募るユンジュは、
犬を見つけて地下室の物置に監禁する。

翌日、団地内の張り紙に目をやると、
「愛犬が行方不明。声帯手術を施しているため、吠えない」の文字が。
犬違いだったことに気づいたユンジュは
慌てて地下室に走るが、なぜか犬は消えていた。

後日、他のうるさい犬を発見したユンジュは
犬を捕獲、マンションの屋上から放り投げる。
その現場を向かいの建物から目撃したのが、管理事務所に勤めるヒョンナム。
犯人追跡を試みるが、あと一歩のところで取り逃がす。

犬を処分してほくそ笑むユンジュだったが、
ある日、妻が犬を連れて帰宅する。
夫の意見などおかまいなしの妻は、犬を飼うことに決めたと言い放つ。

妻の言いつけで犬と散歩に出かけるが、ユンジュは犬を見失う。
開き直り気味の夫に対し、
「あれがどんな犬だかわかっているの!?」と号泣する妻。
妻の説明を聞いて愕然としたユンジュは
犬を見つけるため、雨のなかを歩き始める。

そんなユンジュの姿を見たヒョンナム。
彼が犬殺しの犯人だと気づかないヒョンナムは、
ユンジュを放っておけずに犬探しを手伝うことに。

団地の住人がスゴい。
犬を殺しては鍋料理を作る管理人。
その管理人の料理を狙う謎の男。
強盗を捕まえて有名になるのが夢だったヒョンナムは天然ボケ。
その悪友チャンミはプロレスラー並みの体型で、頼り甲斐抜群。

原題は『フランダースの犬』なのであります。
邦題は英語タイトル“Barking Dogs Never Bite”を直訳したもの。
「臆病者は自分を強く見せようとして怒鳴るが、
そんな奴に限って実は怖くない」という諺。

ジャズ、ロック、ヘヴィメタ調にアレンジされた「フランダースの犬」がかっこいい。
でも、犬好きにはお薦めできません。泣いちゃうかも。
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