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『We Live in Time この時を生きて』

『We Live in Time この時を生きて』(原題:We Live in Time)
監督:ジョン・クローリー
出演:アンドリュー・ガーフィールド,フローレンス・ピュー,グレイス・デラニー,リー・ブレイスウェイト,イーファ・ハインズ,アダム・ジェームズ,ダグラス・ホッジ,エイミー・モーガン,ニーヴ・キューザック他
キノシネマ心斎橋にて4本ハシゴの4本目。

監督は『ダブリン上等!』(2003)や『ブルックリン』(2015)のジョン・クローリー。アンドリュー・ガーフィールドがあまりタイプではないのでスルーしようかと思っていた作品ですが、フローレンス・ピュー一流シェフの役だと聞いたら観に行かずにはいられません。時間が前後して描かれるので、最初はちょっと戸惑いましたが、すぐに慣れました。

妻から離婚を言い渡されて沈んでいたトビアスは、ふらふらと歩いていたところを車にはねられる。病院で目覚めると、目の前には見知らぬ女性の心配顔。彼女こそ自分をはねた張本人。彼女はアルムート。新進気鋭のシェフで、まもなく自分の店をオープンするらしい。お詫びにごちそうしたいと言われたトビアスは、彼女の料理に心が癒やされるのを感じる。

こうして交際を開始したふたりだったが、あるときアルムートが体調を崩して病院へ。すると、卵巣癌を患っていることがわかる。子宮を全摘出するほうが再発などの可能性が低いとの説明を医師から受けるが、卵巣をひとつ残すことを選択。化学療法を受けて癌は寛解し、不妊治療の末、娘を授かる。

しかし数年後、アルムートは癌を再発。治療を再開するかどうかの選択を迫られるなか、世界的なコンクールにイギリス代表として出ないかというオファーが舞い込む。治療に専念してほしいと言うトビアスに応えたかに見えたアルムートだったが、ひそかに話を受けていて……。

癌の話になればやはりのことを思い出します。望みがわずかだったとしても前向きに化学療法や手術を受ける姿を思い出すと悲しさしかありません。でも愚痴ひとつ言わなかったよなぁ。楽しいことだけ考えるようにしていると言っていたものです。

そしてもうひとつ思い出すのが『急に具合が悪くなる』という本のこと。治ったら、どこそこへ行こう。治ったら、何々をしよう。治らないから。だったら今、やりたいことをして、行きたいところへ行く。それでよくないですか。

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