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『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の19本目@なんば)

『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(原題:A Most Violent Year)
監督:J・C・チャンダー
出演:オスカー・アイザック,ジェシカ・チャステイン,デヴィッド・オイェロウォ,
   アレッサンドロ・ニヴォラ,アルバート・ブルックス他

原題は“A Most Violent Year”、つまりは「もっとも暴力的な年」。
ニューヨークで犯罪がもっとも多く発生したのが1981年なのだそうです。

ニューヨークでオイル業界に新規参入を果たした移民のアベルは、
不正や暴力がはびこるこの業界で、クリーンなビジネスを貫く姿勢を見せる。
それがいい方向に動き、業績を着実に伸ばしてきた。

1981年、アベルはさらなる事業拡大のため、川沿いの広大な土地の購入を決意。
頭金として全財産近くを投入しなければならないが、
ギャング一族に生まれた妻のアナが金の工面をするというのを断り、
必ず自分自身でなんとかすると誓う。
この土地を購入することによって、業界最大手の会社となるはず。

しかし、彼の会社の成長をやっかむ者の仕業か、
積み荷のオイルがタンクローリーごと強奪される事件が後を絶たない。
運転手が酷く殴りつけられることも多く、従業員が怯えている。
運転手組合の幹部は、全運転手に銃を持たせるようにとアベルに訴えるが、
無許可で銃を携帯させることなどアベルの信条に反する。

強奪事件だけでも頭が痛いのに、捜査当局からは脱税の嫌疑をかけられる。
そのせいで長年のつきあいだった銀行から融資を断られ、前途多難どころかお先真っ暗。
不安を隠せず、会社の会計を預かるアナとの仲もぎくしゃくしてきて……。

実話が基なのかと思っていましたが、フィクションらしく。
男気あふれる、地味ながら見応えのある作品です。

会社の顧問弁護士役アルバート・ブルックスにちょっと和まされ、
昔はものすごい色男だと思っていたアレッサンドロ・ニヴォラ
今でも色っぽくはあるけれどやっぱり年を取ったなぁと残念。

移民が不正に手を染めずにのし上がっていくことの大変さ。
だけど最後までそれを貫くことは難しく、綺麗事では済まされないのでした。
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