『アイ・アム・ナンバー4』(原題:I Am Number Four)
監督:D・J・カルーソー
出演:アレックス・ペティファー,ティモシー・オリファント,テリーサ・パーマー,
ダイアナ・アグロン,カラン・マッコーリフ,ジェイク・アベル他
映画をハシゴするのに時間的に最良だったというだけで選んだ1本。
これがバカバカしいんですが、意外におもしろくて。
同監督の『ディスタービア』(2007)も1本でいろんな味わいを楽しめる作品でしたが、
本作はSF、アクション、ホラー、サスペンスと来て、
さらには学園青春ドラマとラブロマンスの要素まで。どんだけてんこ盛りやねん。
原作は人気SFシリーズなのだそうです。
人間とそっくりの姿の宇宙人が住むロリアン星。
しかし、いつしかモガドリアンと呼ばれる極悪宇宙人に侵略され、
殺戮が繰り返された結果、生き残ったロリアン星人はほんのわずか。
地球に産み落とされた末裔9名は、それぞれの守護者の庇護のもと、
モガドリアンから逃れて生きてきた。
やがて、モガドリアンが地球に上陸し、9名全員を殺しにかかるのだが……。
という、はちゃめちゃな設定です。
ロリアン星人には人間のような名前はなく、
ナンバー1からナンバー9まで番号を振られています。
モガドリアンは律儀にナンバー順に殺して行くのです。
で、本作の主役はナンバー4。
ひっそりと暮らすのが鉄則なのに、何しろコイツはイケメンのスポーツ男子。
冒頭、モテモテの彼が一番人気の女性と夜の海でイチャついていたら、
体に異変が起きて、その瞬間、彼はナンバー3が殺されたことを知ります。
こんなシーンがネットにアップされたものだから、
モガドリアンに見つかってまうやんと、引っ越しを余儀なくされます。
父親代わりの守護者ヘンリーとともに、オハイオ州へと移り住んだナンバー4は、
ジョン・スミスと名乗って地元の高校へ。
美人同級生サラとジョンがいい仲になると、
学校を仕切るアメフト部のマークがあの手この手で嫌がらせ。
また、昔、父親を宇宙人にさらわれたと主張して
頭オカシイ扱いされている科学オタクのサムが良い味を出しています。
犬好きにはたまらん(猫好きの私も泣いた)エピソードも盛り込まれ、
個人的に笑いのツボだったのは、その泣かせる犬と格闘中、
足を滑らせてずっこけるモンスター。
まぁよくもこんなに詰め込めたものだと可笑しくて。
ラスト30分という頃にナンバー6(♀)が登場して、圧巻の闘いぶり。
名前を問われたナンバー6が“ジェーン・ドゥ”と答えるのも楽し。
これについては小ネタ「名なしのゴンベ」をご覧ください。
続編、あるんやろなぁ。
要らんけど、あったら観に行ってしまいそう。
—–