映画(番外編:映画と邦題・字幕・台詞)– category –
-
日本語が正しくない。〈『グランド・イリュージョン』追記〉
前述の『グランド・イリュージョン』の字幕翻訳者は林完治さんでした。 この人の翻訳なら安心して映画に集中できると思っていたのですけれども。 原文も前後の文もまったく覚えていませんが、 目に飛び込んできた字幕、「押しも押されぬ」。 え~っ、「押... -
「ら抜き」が気になる。
以前、低予算映画にのみ出現するものとして、「ら抜き」を挙げました。 あれからほぼ3年、世間ではさらに「ら抜き」が一般化し、 いまやそんなことを気にするのは 器の小さい人間なんじゃないかと思ってしまうほど。(^^; 邦画を観ていれば、もはや「ら抜... -
俺たち、ほにゃらら。
邦題を考える人の長期に渡るブームなのか、 頻出しているのが『俺たち○○』というタイトル。 ほぼまちがいなく、超B級。 今週観たのはレンタル新作『俺たちダンクシューター』(2008)。 バスケットボールの独立リーグABAがNBAに吸収されることに。 ABA傘下... -
『16ブロック』〈追記〉
昨日の『16ブロック』に出てきた性格診断について。 冒頭、喋りっぱなしのエディに問いかけられたとき、 ジャックはこの質問に答えません。 考えているふうでもなく、やかましいエディをまったく無視します。 答えたのはラスト近くになってから。 このシー... -
「脳みそが便秘なんじゃないの?」
前述の『タロットカード殺人事件』で 気になる日本語字幕がありました。 サンドラは、当初、真犯人はピーターにちがいないと確信しています。 しかし、ハンサムでスマートでリッチな彼に好意を寄せられて、 その疑念を払拭したくなります。 どんどんピータ... -
低予算映画にのみ出現するもの(小ネタ)
その映画にどれぐらいお金が注ぎ込まれたか、 判断するひとつの目安として、 エンドロールの長さに注目しているとこちらに書いたことがあります。 エンドロールまで至らずとも、 低予算映画の醸し出す雰囲気というのはそこここに漂っているものですが、 そ... -
邦画の日本語字幕
最近のマイブームは、「邦画を日本語字幕付きで見ること」です。洋画は字幕付きが当たり前ですが、邦画に日本語字幕が付くようになったのは、聴覚障害者にも楽しんでもらおうという意図からでしょう。私は、幼い頃、しょっちゅう中耳炎になっていましたが... -
女なら、言われてみたいこんな台詞。
ここ数ヵ月の間に観た映画で、グッときた台詞はいろいろ。 そんななかで、おそらく既婚の女性なら、 夫から言われてみたいであろう台詞ふたつ。 詳しい台本を用意しないことで有名な マイク・リー監督の『ヴェラ・ドレイク』(2004)。 そろそろレンタル店の... -
はやりの邦題、なんたらの仕方。
以前、苦労のあとがしのばれる長めの邦題についてこちらに書いたことがあります。 すぐに思いつく邦題のうち、もっとも長いものといえば、 『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくい SEXのすべてについて教えましょう』(1972)で... -
誤訳じゃないけど気にかかる。
戸田奈津子さんの笑ける誤訳について書いたら、 私が字幕なしで英語を理解していると 嬉しい誤解をしてくださった方がいらっしゃいます。 ムリ、ムリ~。(^^; でも、日本語って素晴らしい言葉だと思うので、 その日本語に翻訳されている字幕が 英語ではど...