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2026年2月に読んだ本

2026年2月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4606ページ
ナイス数:1747ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly/2026/2

■さっちゃんは、なぜ死んだのか? (講談社文庫 ま 62-12)
イントロダクションを読んで、まさか真梨さんの本音も入っているなんてことはないですよねと思う。まるでヤバくなんかないですもんね、姉御。ただただ読みやすくてどんどん頁が進むわりには、登場人物がやたら多くて誰のことだかわからなくなり、戻ることが何度もありました。しかも残り30頁のところで明らかになる叙述トリックには、「えっ、その読み方、ちょっとズルくない!?」。ほんとにそんな読み方するんですかと思わず調べたら、皇族にもいらっしゃいましたね。失礼しました。私もバブル世代ですが、さっちゃんにはなり得ない日々でした。
読了日:02月01日 著者:真梨 幸子
https://bookmeter.com/books/22224171

■アカシアの朝
毎年400本前後の映画を劇場鑑賞するので、取捨選択はせずに何でも観ます。だから、K-POPにまったく興味がないにも関わらず、ライブ映像等の上映があるときには観に行っていました。それでも興味は沸かず。ところが1年半前、ジョングクのドキュメンタリーを観てハマる。いまやBTSの箱推しに。本作の主人公は、そんなBTSの“ダイナマイト”がきっかけでK-POPアイドルを目指す少女。それのみの話かと思っていたら、日韓両国の歴史に及ぶスケールの大きな物語でした。K-POPが好きな人に薦めたいなどと軽くは言えないぐらいの。
読了日:02月03日 著者:櫻木 みわ
https://bookmeter.com/books/22624484

■ハウスメイド2: 死を招く秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMマ 20-2)
第1作の読了後ただちに第2作に行きたかったところ、1カ月の間にできるだけいろんな作家の本を読むというマイルールに沿い、2月になるのを待ちました。第2作に至るまでにミリーは十数人の女性を救ったそうな。またまた人でなしの金持ち男を殺すのかと思いきや、そんな同じストーリーのわけはない。だけど次の雇い主にもDV夫の香り。痣だらけの哀れな妻を救うのだミリー!……いやはやこの展開は。「誰やねんアンタ」と声が出ました(笑)。もう信用するのはエンツォだけにしはなれ。第3作が待ち遠しくて仕方ない。ミリーのことをナメんなよ。
読了日:02月06日 著者:フリーダ・マクファデン
https://bookmeter.com/books/22978830

■赤と青とエスキース (PHP文芸文庫)
270頁に満たない本の中に広がる壮大なドラマ。1枚の絵と共にその場所にいるかのよう。最近わりとよく名前を用いた叙述トリックに出会っていたため、そこに驚きはさほどありません。しかしその前の時点で涙が溢れたシーンが既に数カ所。バタフライピーの彼が大好きでした。そして猫がたまらない脇役ぶり。トリックがなくても十分よかったと言いかけたけれど、やっぱりこのトリックがあればこそなのか。お姐様方が「女は上がったら最強」と言っていたのも思い出してほくそ笑んでしまいました(笑)。本作は女性のほうが響く物語かもしれません。
読了日:02月09日 著者:青山 美智子
https://bookmeter.com/books/22067640

■たそがれ大食堂 (双葉文庫 さ 45-03)
幼少時はよく阪急百貨店大食堂に家族で行きました。今も昔も好きになるとそればかり食べてしまう私が当時好きだったのは、「小海老のコキーユ」と「子羊のパイ包み焼き」でした。前者はつまりグラタンだけど、子供心に「コキーユ」という響きが洒落て聞こえたのでしょう。後者が好きだった名残は何十年経った今もあり、パイ包み焼きと聞くと小躍りしたくなります。本作を読めばあの頃の情景を思い出す。右肩下がりの百貨店の食堂を盛り返すために奮闘する面々が凄くイイ。特に副料理長の中園くん、君の能天気に皆が救われている。ノスタルジー万歳。
読了日:02月10日 著者:坂井 希久子
https://bookmeter.com/books/22068593

■火のないところに煙は (新潮文庫)
近頃3冊並行して読むようになりました。寝床に持ち込んで読むのは単行本、それより前に家で座って読むのは厚めの文庫本、そして外出時に持参するのは、頁を開くさいに手が疲れるほどには分厚くない文庫本あるいはホラー本。だって夜に読むのは怖いんだものと思いながら昼間に持って出かけたら、帰宅後遅くなってからも止まらず。ノンフィクションじゃないよね、モキュメンタリーだよねと祈りながら読む。書評までもそう来るのねとビビって笑いました。欲を言えば切なさがほしい。第5話はもっとそうなり得そうでしたから。ギュッと心を掴まれたい。
読了日:02月12日 著者:芦沢 央
https://bookmeter.com/books/18130866

■黛家の兄弟
時代小説への苦手意識が払拭されたのは、十数年前に飲み友達の姐さんから『みをつくし料理帖』を半ば無理やり貸されて断れなかったのがきっかけでした。同じ姐さんが貸してくれたのがこの本。代々筆頭家老の黛家に生まれついた三男が少年だった頃からの数十年間。女も男も十代で結婚話が出て、三十にして五十の風格、五十になれば老い先わずかなのだと、ついつい今の時代と比べてしまう。数奇な人生に思えるけれど、意外と本当にこんなふうだったのか。誰も死なずに済む、よき政はいつの世も難しい。「黛家の兄弟ですから」。背筋がすっと伸びます。
読了日:02月15日 著者:砂原 浩太朗
https://bookmeter.com/books/19095417

■同志少女よ、敵を撃て (ハヤカワ文庫JA)
恥ずかしい。高校生直木賞の存在を知らなかったのです。だからそれが何なのかを調べるまでは「えっ、高校生作家なの!?」と思いながら読んでいました。そうではないと知ってまた驚く。ロシア人の名前なんて高校生のときはよう覚えんかったと思うけど、むしろ歳を取ってからのほうが片仮名の長い名前は覚えられないか。と、余談だらけになりましたが、第二次世界大戦に狙撃兵として臨む少女の運命は過酷。著者による文庫版あとがきに胸が痛む。「この小説を書かなければよかった」。現実世界では続かなかったロシアとウクライナの友情を思いながら。
読了日:02月17日 著者:逢坂 冬馬
https://bookmeter.com/books/22244819

■ビストロ・べーテヘようこそ 幸せのキッシュロレーヌ (角川文庫)
キッシュに目がないのです。ビストロが舞台のグルメ小説でとびきり美味しいキッシュを食べさせてくれるのだろうと思ったら、そこに思い違いはなかったけれど、完全なるファンタジー小説でした。婚活アプリに登録した3人の女性がマッチングしたのはビストロのシェフ。それぞれ時を違えて店を訪れると、サービス担当は歩き方すら心許ない少女。シェフの正体は魔法をかけられて剛毛の野獣となった王子ですって。少女がネグレクトに遭っていたことがわかる第4話がメイン。挿絵たっぷりの児童書や絵本あるいはアニメ化された映像を観たくなります。
読了日:02月20日 著者:野村 美月
https://bookmeter.com/books/22298083

■マルチの子 (徳間文庫)
「儲け話があると人に言ってくる奴は詐欺か馬鹿」と言っていたのは誰でしたっけ。儲かる話なら自分だけの秘密にしておきたいのが普通だろうと。確かに(笑)。もともと仲が良くて信頼の置ける人からの話であっても誘われたら引くのに、そうではない人からの儲け話なんてありえない。数十年前、「久しぶりに連絡のあった友達と飲みに行く」と言って出かけたが「マルチの勧誘だった」と帰宅したときの悲しげな顔を思い出します。著者の実体験がモチーフになっているそうで、マルチにハマる人の3つの法則が興味深い。決してハマりたくない世界です。
読了日:02月23日 著者:西尾潤
https://bookmeter.com/books/21509942

■ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 (講談社文庫)
“法医昆虫学捜査官”シリーズで完全に虜になった作家。シリーズ最新刊が文庫化されるのはまだ先でしょうから、それまでの間にこの別シリーズ第1弾を。これって内藤了に待たされているときと同じパターンだなぁと考えていたら、雰囲気もちょっと似ています。美術解剖学に長けた主人公はおそらくイケメン、そして涙もろい。遺体を見てその死亡現場に想いを馳せては目頭を押さえる彼。古着店のオーナーでゲームオタクの小春とのコンビが最高です。「知ってか知らでか人の心を軽くする人」に私もなりたい。昆虫博士と仕立屋、次に読めるのはどっち!?
読了日:02月27日 著者:川瀬 七緒
https://bookmeter.com/books/21131427

■カスタード (実業之日本社文庫)
今月中にどうしてももう1冊読みたくて本屋に駆け込み、余白が多くてすぐ読めそうだという理由だけで購入しました。5章で構成される連作短編の最初のほうこそ主人公たちが好きになれなくてイラっとしたものの、もとはケーキ屋だったっぽい弁当屋の事情が明らかになる頃には涙ぐんでしまう。後悔を思い出させてくれてありがとう。なお、ポイントが貯まれば交換できるドリンクがしょぼいとのことだけど、映画を50本観れば1ヶ月フリーパスを付与していたシネコンでコーラしか貰えなくなったときの衝撃に比べたらずっとマシだと思ったのは余談です。
読了日:02月28日 著者:加藤 元
https://bookmeter.com/books/18739746

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