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『木挽町のあだ討ち』

『木挽町のあだ討ち』
監督:源孝志
出演:柄本佑,長尾謙杜,瀬戸康史,滝藤賢一,山口馬木也,愛希れいか,イモトアヤコ,冨家ノリマサ,野村周平,高橋和也,正名僕蔵,本田博太郎,石橋蓮司,沢口靖子,北村一輝,渡辺謙他

封切り日にTOHOシネマズ伊丹にて。

原作は直木賞と山本周五郎賞をW受賞した永井紗耶子の同名ベストセラー小説を『東京タワー』(2004)や『大停電の夜に』(2005)の源孝志監督が映画化。この2本は私も観ましたが、それ以外だと源監督は主にTVを中心に活躍されているため、劇場でお目にかかることがほとんどありませんでした。どんな感じなのでしょう。ちなみに「木挽町」は現在の銀座歌舞伎座周辺の東銀座に当たり、かつて江戸城修築のために木挽き職人が多く住んでいたことに由来する町なのだそうです。

1810(文化7)年、雪の舞う木挽町。芝居小屋“森田座”では『仮名手本忠臣蔵』の千秋楽が跳ねたばかり。観客がわさわさと小屋から出てくるなか、美濃遠山藩士・伊納菊之助(長尾謙杜)が父親・伊納清左衛門(山口馬木也)の仇討ちを果たす。相手はこの付近で有名なごろつきの博徒・作兵衛(北村一輝)。200人はいたであろう野次馬たちはその見事な仇討ちに喝采を送り、菊之助は美濃遠山藩へと帰る。

その1年半後、菊之助の義兄になるはずだったという浪人・加瀬総一郎(柄本佑)が森田座を訪ねる。総一郎は、虫も殺せぬほど心優しい菊之助が仇討ちを成し遂げたことを信じられぬ様子で、ごろつきであっても自分の知る者だからせめて墓前に手を合わせたいと言う。そのため、菊之助が取った作兵衛の首を探しており、見つけるまでは帰らない覚悟らしい。芝居小屋の関係者たちへ聞き取りを重ねるうち、総一郎は真相に近づいてゆくのだが……。

総一郎が話を聴くのは、木戸芸者(芝居小屋の入口で配役を読み上げるなどして通行人を芝居見物に誘導する係)の一八(瀬戸康史)、役者たちに殺陣を指南する立師の与三郎(滝藤賢一)、衣装係のほたる(高橋和也)、小道具を作る久蔵(正名僕蔵)とその妻(イモトアヤコ)、戯作者の金治(渡辺謙)。思いのほかふきだしてしまうシーンも多くてびっくり。

作兵衛とはいったい何者なのか、井納家でいったい何があったのか、そして美濃遠山藩はどのような状況にあったのか。気持ち良いぐらいに徐々に明らかになり、これがこんなハッピーエンドを迎えるとは予想していなかったから、嬉しくて楽しくて。観終わってすぐに書店へと走り、すでに文庫化されている原作本を購入しました。読了したさいの感想はこちら

『木挽町の仇討ち』ではなく『木挽町のあだ討ち』となっている訳。鮮やかです。

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