『PROJECT Y』(英題:Project Y)
監督:イ・ファン
出演:ハン・ソヒ,チョン・ジョンソ,キム・シンロク,イ・ジェギュン,チョン・ヨンジュ,ユア,キム・ソンチョル他
イオンシネマ茨木で『恋愛裁判』を観た後、109シネマズ大阪エキスポシティにて本作のレイトショーを観に車を走らせました。両劇場は近いといえば近いのでたまにハシゴを試みますが、最短ルートがいまだにわかりません。仕事帰りにエキスポシティに直行するときと同じエリアの駐車場に駐めたいのに、イオンから戻ってきたときにその駐車場へ行くにはどこから入ればいいのかがわからず、結局万博外周道路をひと回りするはめになります。
ソウルに暮らすミソン(ハン・ソヒ)とドギョン(チョン・ジョンソ)。ミソンは高級クラブのNo.1ホステス。ドギョンはホステスたちの送迎をする白タクのドライバー。昼間は生花店に勤めるミソンにはこの生花店を買い取るという夢がある。そのために金を貯めて実現間近というところまで来ていたのに、保証金詐欺に遭う。それを取り戻そうとしたドギョンはスポーツ賭博に全財産を賭けた結果、負け。すべてを失い呆然とするふたり。
ところが、保証金詐欺もスポーツ賭博の八百長試合も黒幕はクラブのボス(キム・ソンチョル)だとわかる。白タクに乗せたボスの妻とその愛人の話に耳をすませたドギョンは、ボスがどこかに7億ウォン(約7,500万円)を隠したことを知り、ミソンと共にその隠し場所を突き止めようとする。そしてソウル近郊の墓地に金が埋められていると判明。
さっそく深夜の墓地へと向かい、7億ウォンを掘り出したふたりだったが、その下に数十億ウォンの価値があるとおぼしき金塊を発見。全部頂戴した帰り道、やはり7億ウォンの在り処を探っていた使いっ走りのソック(イ・ジェギュン)とすれ違う。すぐにふたりに気づいたソックに追いかけられ、ミソンの機転で抵抗していると見せかけて7億ウォンを渡す。金塊があるとは知らないソックはホクホク顔で退散。
7億ウォンと金塊が盗まれたことを知ったボスは怒り心頭で部下に調べるように命じる。ミソンとドギョンは金塊を持って逃げるべく、ろくでなしの母親ガヨン(キム・シンロク)のもとを訪れるのだが……。
ざっくり面白くはあったのですが、かなり不親切。まずミソンとドギュンの関係がわからない。最初はホステスとドライバーという関係だけかと思ったら、どうやら友人同士のようで、友人以上だなと思いはじめたら、えっ、姉妹なの!? 途中から登場するどうしようもないオバハン=ガヨンのことをミソンは「ママ」と呼び、幼い頃の思い出話なんかもするけれど、ドギョンとガヨンはお互いのことを嫌っている様子。昔話を聞くと、実母ではないようにも思えるし、ガヨンのもとでふたりがどのように育ったのかが不明。保証金詐欺のシステムがよくわからず、八百長試合も私には理解するのが難しい。だいたい、金塊ってすごく重いですよね。持ったことがないから知らんけど(笑)。数十億ウォンにはなるという金塊を易々と掘り出して、ひとりで持って歩けるものですかね。
というような多くの疑問が最後まで理解できないまま終わってしまうのですが、それでも面白い。ボス役のキム・ソンチョルの目が完全にイッていて怖いのなんのって。綺麗な顔立ちだから、その冷酷非情さが際立って震えます。忠実な部下すらあっさり殺してしまうような彼にミソンとドギュンが立ち向かう。ふたりを出し抜こうとしたガヨンがボスに殺されるところはほぼ「いい気味」ですが、「自分の身は自分で守れ」と常々言っていたガヨン。その言葉どおりに身を守ってみせるふたりの姿には惚れ惚れします。ま、良かったかな。強い美人を見るのは楽しい。
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