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『ヴィレッジ 声帯切村(コエキリムラ)』

『ヴィレッジ 声帯切村(コエキリムラ)』(原題:Azrael)
監督:E・L・カッツ
出演:サマラ・ウィーヴィング,ヴィク・カルメン・ソンネ,ネイサン・スチュワート=ジャレット,カタリナ・ウント,エーロ・ミロノフ他

正月3日にテアトル梅田にて3本ハシゴの2本目。前述の『マッド・フェイト 狂運』の次に。タイトルから怖そうな邦画だと思ってスルーしかけたのですが、時間的にちょうどいいなぁと思って詳細を確認したら、アメリカ/エストニア作品でした。原題の“Azrael”はヘブライ語で「神が助ける者」や「神の救い」を意味し、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教において「死を司る天使」として知られているそうです。よくもこんなおどろおどろしい邦題を考えついたもんだ。

声帯を切除した人々で成されているカルト教団が住まう村。ある日、森の中で密会して逢瀬に至福を感じていた女性と男性も村人同士。しかしそれに気づいたほかの村人たちに追われ、ふたりは捕まって別々の場所に連れて行かれる。森には血のにおいに引き寄せられて人を喰らいに来る謎の生物が存在し、女性は生贄に選ばれたらしい。リーダー格の村人から脛を切られ、椅子に縛り付けられて謎の生物の到来を待つ間、見張りの村人たち4人は女性には背中を向けて離れた場所に立つのが習わし。女性が必死で逃げようとするうち、縛っていた紐がちぎれかけたのに気づいて縛り直しに来た1人に抵抗したところ、木片がその村人の首に刺さって死亡。あとの3人はまだそれに気づいていない。女性は命がけの逃走を開始するのだが……。

声を出せる者は誰もいませんから、当然台詞なし。人々も謎の生物も発するのはうめき声だけ。あ、唯一台詞があった人がいたんだった。逃走中の女性を助ける車の男性が。助けたせいであえなくお陀仏となってしまうのですけれど。ネタバレだ。こういうシーンを見ると、逃げているらしき人を助けるべきかどうか迷ってしまう。ちなみに彼が話しているのはエスペラント語のようです。

『サプライズ』(2011)で脚本を担当したサイモン・バレットが製作と脚本を務めています。彼は『ゴジラ×コング 新たなる帝国』(2024)の原案者でもあります。『サプライズ』がとにかく面白くて、サバイバル能力に長けた女性が敵を次々に倒していくのがひたすら痛快でした。本作もB級の域は出ないにしても結構面白い。捕まっても、吊り下げられても、埋められても、どうされようがあきらめない女性。埋められて謎の生物に襲いかかられかけたときに「あら、これって!?」と気づくシーンが面白かったですね。これもネタバレしちゃってもいいんですが、気になる人は観に行ってください。おぞましいオチが待っています(笑)。つまりは“Azrael”が主人公女性の名前で、彼女こそが「死の天使」なのねと最後まで観て納得。

おそらくもうじきAmazonプライムビデオでも視聴可能になりそうな雰囲気です。

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