『KILL 超覚醒』(原題:Kill)
監督:ニキル・ナゲシュ・バート
出演:ラクシャ,ラガヴ・ジュヤル,ターニャ・マニクタラ,アブヒシェク・チョウハン,パート・ティワーリー,アドリヤ・シンハ,ハーシュ・チャーヤ,アシーシュ・ヴィディアルティ他
『港のひかり』だけなら、仕事帰りにシュシュッと寄れる劇場があったのですが、このインド映画を観るならばなんばか尼崎まで行かねばならず。どちらにしようかとしばし迷い、ハシゴできるなんばパークスシネマを選択。
国際インド映画アカデミー賞で悪役賞と新人男優賞ほか5冠を獲得したというヒンディー語作品。ちなみに国際インド映画アカデミー賞とは2000年に設置されたインドにおけるヒンディー語作品のみを対象とした賞。過去に司会を務めたのはプリヤンカー・チョープラーやシャー・ルク・カーン、サルマーン・カーンなどボリウッドのスーパースターばかり。しかし映画ファンによるオンライン投票によって受賞作品と受賞者が決められるとなると、何でもありであんまり当てにはならん気もしますが、ハリウッドリメイクが決定していると聞いてスルーできませんでした。
NSG(National Security Guards:テロ対策特殊部隊)に所属する凄腕の軍人アムリトとヴィレシュ。ある日、恋人トゥリカから「父親が勝手に決めた相手と結婚させられそうになっている。今日が婚約式。助けに来て」とアムリトに電話が入る。驚いたアムリトがヴィレシュの運転で婚約式会場に向かうと、意外に冷静なトゥリカは、財界の大物である父親タークルから今逃げるのは無理だから、明日以降になんとかしようと言ってアムリトを一旦引き上げさせる。翌日、結婚前の旅行のために特急寝台列車に乗り込むトゥリカとその家族たち。目的地のデリーでアムリトと落ち合う約束をしていたが、待っていられないアムリトはヴィレシュと共に同じ列車に乗り込む。
ところがこの列車には強盗団が乗っていた。総勢40人におよぶ親族で結成された凶悪強盗団を仕切るのはファニ。途中にはファニの父親ベニが率いるこれまた親族が待機している。抵抗する乗客を容赦なく殺す一団相手に、アムリトは反撃を開始して……。
親族を何十人も集めて強盗って、どないやねん。女子供であってもぶっ刺すわ喉かき切るわ、えげつないことこの上なし。それなのに親族の誰かを殺されると「どうして殺したんだ」とアムリトやヴィレシュを責める。どの口が言う。そしてトゥリカはわりと早いうちにファニに殺されるというまさかの展開で驚きました。
本作の公式サイトを観たときは、アムリト役のラクシャのことをあまりカッコイイと思えなかったのですが、かなりのイケメン。トゥリカを殺されてキレたアムリトがこれでもかというぐらい強盗団を伸していきます。脳ミソぐちゃぐちゃになるまで殴ったりもしてほとんどスプラッタ(笑)。けどスッキリですよん。
警察、最初からおったんかい。なんで気づかんとのんびりしとるねん。ツッコミどころはいっぱいだけどそれも楽し。
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