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今年観た映画50音順〈あ行〉

ブログを引っ越してからは初めてですが、24回目となりました。恒例におつきあいください。

20日までに劇場で観た作品についてはすべてUP済みなので、ここに挙げるのはそれ以外のDVDあるいは配信で観たものばかり。好きだったとか嫌いだったとかは関係なし。どれも今年レンタルや配信が開始されて視聴可能となった作品です。ネタバレ御免。それぞれの記述の中に登場する作品について、製作年の記入のないものは今年劇場公開時に観た作品です。

《あ》
『アースクエイク2025』(原題:Earthquake Underground)
2024年のアメリカ作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。
アメリカの大都市にある35階建て高層ビル巨大地震に見舞われ、ビルのオーナーであるリースと秘書のサーシャ、改装工事のための打ち合わせに来ていたデビーとその助手ジョーがエレベーター内に閉じ込められる。下層階にいた社員マイケルとアルバイトのブライアンたちがリースらに気づいて助けるが、ブライアンの恋人で上層階に向かっていたエイミーが15階に取り残されているはず。激しい余震が続いてビル全体が地中に沈み、とにもかくにも地上に出ようと一行は上に向かうが、階段が分断されて二手に分かれることを余儀なくされて……。
好きなんですよねぇ、ディザスタームービー。きっとB級と思いつつ観はじめたら、B級どころかC級以下(笑)。何も見所なしと言えるけど、死ぬ順番になかなか意表を突かれました。偉そうなことこのうえない社長リースなんて最初に死ねばいいのに、最後までおるがな。サーシャがビビりすぎでやかましいけど、途中で人が変わったように落ち着き、だけどネズミが出てきてまたやかましくなるところは笑った。ブライアンとエイミーはもちろん生き残ります。エイミーは妊娠中でしかも糖尿病患者インスリンが切れると大変なことになるし、途中で栄養バーを補給しながら。最後の最後に社長が飛んで行ったときはいい気味でした。(^o^;

《い》
『生きなおしの季節(とき)に』(原題:Metruk Adam)
2025年のトルコ作品。Netflixにて配信。
何でも修理するのが得意だった14歳の少年バラン。兄アティフが轢き逃げ事件を起こしたとき、未成年のバランなら罪が軽いからと身代わりになることを親から強いられ、罪をかぶって15年服役する。出所時に親はすでに他界、バランを迎えに来たのはアティフ。罪を償いたいと言うアティフを許せずに拒絶するが、一緒にやってきたアティフの娘リディアはバランに懐いて離れない。一旦アティフの家に身を寄せるも、アティフの妻アルズはバランを毛嫌いし、経済的に余裕があると思われていたアティフが実は破産していることも知らされる。それから数日後、アティフが運転する車が交通事故に遭い、アルズは死亡、アティフも意識不明の重体で、リディアだけが軽症。自分がリディアを育てることなど無理だと思うバランだったが、親友エサトの協力を得てリディアと暮らしはじめ……。
トルコには修理街というエリアがあるのですね。エサトは自身が勤める店の経営者ムサにバランを雇ってやるように頼みますが、犯罪者を嫌うムサは最初は断固拒否。しかしムサこそ、かつて自分の過失から家族を死に追いやっていて、やがてバランとリディアを温かく見守る存在となります。エサトも自らが受けた恩を忘れない本当にイイ奴。スーパーマンじゃなくてリペアマンこそがスター。あ、バランからどんな歌手が好きなのかを聞かれたリディアが「BTS」と答えるのもよかったな~(笑)。

《う》
『器の子』(原題:器子)
2025年の台湾作品。Netflixにて配信。
2004年の台北児童養護施設野球コーチを務めるジャン・チーマオは、妻ジンジーとの間に娘ユンロンを授かる。教え子の少年たちもユンロンを我が妹のように可愛がっていたが、ある日、出先でジンジーがわずかに目を離した隙に、ベビーカーの中からユンロンがさらわれる。ジンジーは自殺。チーマオは何かを知っているとおぼしき看護師長リンに詰め寄るが、リンは知らん顔。情報があると接触してきた別の看護師と会う約束をして出向いたところ、その看護師が待ち合わせ場所のビルから転落して死亡。チーマオは殺人容疑で逮捕され、終身刑を宣告される。17年後に仮釈放された彼は、ユンロンの誘拐が臓器の売買を目的としたものであることを知り、これに絡んだリンをまず拉致。リンから聞き出した窓口役のチャン・ズーリエ、買い主のシュー・ユエンジョーを次々と捕まえて監禁、拷問して吐かせる。すると、心臓を取り出されてすでに死んでいると思っていたユンロンが、ユエンジョーの娘ズーチャオとして生きていることがわかり……。
ユエンジョーがズーチャオの心臓目当てで娘として育て、実の娘ジュエルに移植するときを待っていたという驚愕の真実。しかもジュエルもそのことを知っていてズーチャオとは親友のふり。幼い頃から自分は心臓に疾患があると信じ込まされ、大事に育てられてきたのはジュエルに心臓を渡すためだったと知ったときのズーチャオの気持ちを思うとやるせません。骨太で見応えじゅうぶんの1本。

《え》
『炎上ドライブ』(英題:Drive)
2025年の韓国作品。TSUTAYA DISCASにてDVDレンタル。日本では劇場未公開、DVDスルー。
野心あふれる女性ハン・ユナ(パク・ジュヒョン)はYouTuberとしてのし上がる。ライバルを蹴落として、今やチャンネル登録者数1位のインフルエンサー。ある夜、飲酒後に代行を呼んで待つ間、自分の愛車キャデラックの中で居眠り。目が覚めるとキャデラックのトランクに閉じ込められていた。横に落ちていた電話を取ると、車は走行中で、犯人らしき運転手(チョン・ソクホ)から身代金を要求される。要求額全額を用意するためにトランク内で生配信を開始するはめになるのだが……。
過去の配信で人を傷つける発言をしていたことに思いが至らなかったユナ。彼女のファンだった男性は、彼女に「死ね」と言われた挙げ句、電話番号を晒されました。そのせいで嫌がらせの電話が鳴り止まず、自殺。犯人はその男性の母親だった女刑事(キム・ヨジン)で、彼女が雇った元犯罪者が運転手というオチ。視聴者数を稼ぐためなら何でもやってきたユナだから、気の毒には思えず。かといってほかの誰にも共感できなくて、DVDスルーになったのもわかります。ヤラセ疑惑まで出て、殺されるかもしれないという恐怖と闘いながらの配信。本当に怖かっただろうけど、終わってみればこれが前代未聞の視聴者数を稼ぐわけで。視聴者数にこだわり続ける人はこんな目に遭ってもYouTuberをやめようとは思えなくなるでしょうね。反省も何もあったものじゃない。拉致監禁された本人が身代金を用意するなんて、みんながスマホを持つようになったからこそ起こることだなぁ。

《お》
『オントラック つまずき人生を変える方法』(英題:The Wrong Track)
2025年のノルウェー作品。Netflixにて配信。
アラサーのエミリーは夫ヨアキムと離婚。愛娘のリリーを夫婦交代で預かる形で過ごしていたが、エミリーが担当の日にトイレの配管トラブル発生。浸水した部屋を出るはめになり、リリーをヨアキムのもとへ返すと、自分は兄イェルムンドとその妻セリアが暮らす家でしばらく世話になることに。何をやっても長続きしないエミリーにイェルムンドはビルケビナーレンネットを勧める。ビルケビナーレンネットとは毎年3月に開催されるクロスカントリーのスキーマラソン。参加者は3.5kgのリュックを背負ってレナからリレハンメルまで54kmの高地コースを走るというレース。そのトレーニングをすることが居候させる条件だと言われ、仕方なく始めたエミリーだったが……。
最初のうちはエミリーのことがどうにも好きになれなくて。リリーを大事に思っているのはわかるけれど、仕事もオトコも日々の暮らしもとにかくいい加減。トレーニングだって、配管工事が完了して自分の家に戻ることになるとすぐにやめます。彼女のことを好きになるのは、リリーに見限られないようにと一念発起してトレーニングを再開してから。最後はちょっと泣けちゃいます。それにしても性に関しておおらかなのはお国柄なのかしら。それに、元妻と夫の再婚相手の関係が良いのにもビックリ。なんだかみんないい人だった。

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