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『死霊館 最後の儀式』

『死霊館 最後の儀式』(原題:The Conjuring: Last Rites)
監督:マイケル・チャベス
出演:ヴェラ・ファーミガ,パトリック・ウィルソン,ミア・トムリンソン,ベン・ハーディ,スティーヴ・コールター,レベッカ・コールダー,エリオット・コーワン,カイラ・ロード・キャシディ,ボー・ガズドン,ジョン・ブラザートン,シャノン・クック他

パ・リーグのクライマックスシリーズが気になるから早めに帰ると決めた日、109シネマズ大阪エキスポシティにて1本だけ観ることに。こんなホラー作品を大画面で観るのは怖いんですけど、早く帰ろうと思ったらその選択肢しかなくて、IMAXレーザーGT版を鑑賞しました。『F1/エフワン』の同版にはアホほど客が入っていたのに、本作では数えられるくらいの客しかいません。そりゃそうだ、わざわざ大画面で観なくてもいいでしょ。

実在の心霊研究家ウォーレン夫妻の実体験をもとに描く“死霊館”シリーズの完結編。監督は前々作の『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』(2021)を撮ったマイケル・チャベス。同監督の『ラ・ヨローナ 泣く女』(2019)も怖かったですよねぇ。前々作も結構面白かったのに、なぜ私は前作の『死霊館のシスター 呪いの秘密』(2023)をスルーしたのかしら。もうじゅうぶんにホラー慣れしていたはずだけど、単純に上映スケジュールが合わなかったのか、「シスター」の響きになんとなくビビったのか。

1964年、エド・ウォーレンの妻ロレインは妊娠中だったが、心霊現象が起きているという骨董品店を訪れる。ロレインがアンティークのを見るとおぞましい幻影が映し出され、その瞬間に陣痛が始まる。死産かと思われた赤ん坊を抱き上げて必死に祈るロレインとエド。奇跡的に息を吹き返した赤ん坊はジュディと名づけられ、すくすくと育つ。

1986年、ペンシルヴェニア州に暮らす8人家族のスマール家。祖父母と父母、4人の娘たちのうち、次女ヘザーが賢信礼(プロテスタントの儀式)を受けたことを祝う席で、祖父母がヘザーに贈ったのは、蚤の市で買ったというアンティークの鏡。覆いを外すとヒビが入っているのを見てヘザーは不吉に思うが、ほかの家族は気にする様子もない。しかしどうしても気味悪さを拭えず、ヘザーと長女ドーンは親たちに内緒で鏡をゴミに出す。ところがゴミ収集車の中で鏡が粉砕されたとき、食事中だったドーンが突然血を吐き、口の中からガラスの破片が現れる。

その後も家族それぞれが心霊現象に見舞われ、こんな恐ろしい家には住んでいられないとスマール一家は考えるが、引っ越し費用を捻出するのは無理。神父である父親ジャックの担当教区を替えてもらうよう母親ジャネットが訴えてもジャックは弱腰。そこで致し方なくマスコミに訴え、この事態の解決を望むのだが……。

体調が思わしくないエドは、次に発作が起これば命が危ういと言われていることから、ロレインは悪魔祓いの仕事をもう引き受けまいと決めています。だけど、最愛の娘ジュディにもロレインと同様の能力があり、恐ろしいものが見えている。ジュディがスマール家にひとりで向かったのを追いかけたエドとロレインは、やむを得ずスマール家の調査を始めます。そして知る、ここにいるのはそんじょそこらの霊ではない。霊を操る世にも恐ろしい悪魔で、しかも悪魔の狙いがジュディであることを。

とにかく(私にとっては)不必要に画面がデカいし、IMAXで音もこんなに良くなくていいんだよぉと思うほどくっきりハッキリ。私がホラーを観るときの常で、怖いシーンが来るぞというときには目を伏せていましたが、それでもビビるくらいの音。音だけでジャンプスケア(笑)。

ロレイン役のヴェラ・ファーミガとエド役のパトリック・ウィルソンはウォーレン夫妻のイメージ付き過ぎでほかの役を演じるのはツライのでは。嬉しかったのは、ジュディの彼氏役でベン・ハーディが出演していること。といっても、鑑賞中は「この人めっちゃ見たことあるけど誰だっけ」と考えつづけていて、最後まで思い出せず。後から、そうやん、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のロジャーやん、30回以上『ボラプ』を観たのに忘れるか!?私と凹みました(笑)。

本作に興味はあるけど“死霊館”シリーズを未見だからと思っていらっしゃる方、このシリーズはどこから観ても大丈夫、単独で楽しめます。もっとも、実話だとは思っていないから楽しめるところはあります。こんなこと本当にあったら耐えがたいもの。私の中ではあくまでフィクション。

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