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『沈黙の艦隊 北極海大海戦』

『沈黙の艦隊 北極海大海戦』
監督:吉野耕平
出演:大沢たかお,上戸彩,津田健次郎,中村蒼,松岡広大,前原滉,渡邊圭祐,風吹ジュン,トーリアン・トーマス,ブライアン・ガルシア,ドミニク・パワー,リック・アムスバリー,岡本多緒,酒向芳,夏川結衣,笹野高史,江口洋介他

TOHOシネマズ伊丹にて、前述の『君の声を聴かせて』とハシゴ。

かわぐちかいじの大ヒットコミックを実写映画化した『沈黙の艦隊』(2023)の続編。中高年の男性陣に大人気の戦艦ものに私はさほど興味がありません。それゆえ知識もないから前作の理解は浅めのままで、本作の公開前に地上波で放映されていた前作を観返すこともせず、予習復習なし。

ぼんやりとしか覚えていませんが、とにかく原子力潜水艦“やまと”の艦長・海江田(大沢たかお)が戦争のない世界を目指して独立戦闘国家“やまと”を標榜しているという話でしたよね。「戦争のない世界」というわりには「独立戦闘国家」と名乗るところからして私は違和感を抱いてしまうのですけれども、それはちゃんと読んだり観たりすればわかるのか。まぁいいや。

日本では海江田に賛同する政治家とそうではない政治家に分かれ、やまと推しの首相・竹上(笹野高史)+官房長官・海原(江口洋介) vs 防衛大臣・曽根崎(夏川結衣) vs 民事党幹事長・海渡(風吹ジュン)+外務大臣・影山(酒向芳)という構図ができあがります。

やまとの海江田は米国大統領・ベネット(リック・アムスバリー)と顔をつきあわせて話をするため、ニューヨークへ向かいます。北の海を潜航するやまとの撃沈を米国の原子力潜水艦に託すベネットでしたが、海江田の賢いこと。どんな攻撃もかわして最新鋭の2隻を返り討ちにしちゃうんですよねぇ。そればかりか、その後ニューヨークに近づいたときは、総力を挙げて攻撃を仕掛けてこられても反撃しない。やまとのほうからは攻撃することなく、いわば丸腰で応戦するせいで、ベネットは罪悪感を抱いてしまうという。なんかこの対戦がまるでゲームのようで、話について行っていなくても面白い。

気になったのは米国最新鋭原子力潜水艦の艦長を務めるベイツ兄弟の名前。弟のほうでしたっけ、ノーマン・ベイツって、ヒッチコック『サイコ』(1960)の奴と同じ名前でしょ。どうしてそんな設定にするのか、これはパロディーなのかしらと思いました。日本と米国が対戦して前者が後者を負かす作品を観ると、アメリカ人俳優は何を考えながら演じているんだろうとついつい想像します。どんな感じなのでしょう。

今回は津田健次郎がひとりでオイシイところを持って行っている気がしませんか。はい、なんだかんだで面白かったので、早いうちに続編をお願いします。

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