『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』
監督:外崎春雄
声の出演:花江夏樹,鬼頭明里,下野紘,松岡禎丞,上田麗奈,岡本信彦,櫻井孝宏,小西克幸,河西健吾,早見沙織,花澤香菜, 鈴村健一,関智一,杉田智和他
いや〜、凄いですね、この人気。封切りの何日前でしたっけね、上映スケジュールが発表されたのは。とにかく通常発表されるよりも少し早めに発表された各劇場のスケジュールを見たときには笑いました。本作以外を上映する隙があるのかと思うほどこれだらけ。私も早めに座席を予約して、109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXレーザーGT版を鑑賞しました。そのときすでにエグゼクティブシートは埋まっていましたが、この劇場のこのスクリーンで観るときはエグゼクティブシートよりさらに後方の席が断然オススメです。後ろから3列目の中央エリア端っこ席がひとつだけ空いているのを見つけて押さえました。
しかし、私のような人はほかにいるのでしょうか。“鬼滅の刃”を観たのは『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(2020)が初めてで、それ以外に観たのはたまに劇場で上映していた総集編の類のみ。いまだにTV版は一度も観たことがなく、今回公開初日に劇場へ足を運んだのも決して鬼滅だからというわけではなくて、単に同週公開作品を順番に潰して行こうと思っただけ。こんなに何の思い入れも前知識もないまま、「映画だから観に行こう」というスタンスの人って、私以外にもいますか。
“名探偵コナン”と“クレヨンしんちゃん”はTVアニメ版未見でも面白いことは言うまでもありません。そのコナンですら『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』(2024)ではちょっと混乱したけれど、コナンとクレしんを除けば、今までに劇場版のみ観ても物凄く面白いと思えたアニメの双璧が“鬼滅の刃”と“呪術廻戦”でした。そういう意味では、今回の鬼滅は前知識がほぼない私にはちょっと厳しいものだったかもしれません。
なにしろ登場人物をほとんど知らない。劇場版と総集編数本を観て覚えたのは、炭治郎、禰豆子、善逸、ハダカイノシシの伊之助(笑)、そしてしのぶ姉さんのことは亡くなった弟がマグカップを持っていたからわかります。 義勇さんと甘露寺さんも名前と顔は一致するかな。せっかく覚えた煉獄さんも亡き人だし、彼を死に追いやったのが今回のタイトルにもなっている猗窩座だということは上映開始後に思い出したぐらいで。
この程度の知識で存分に楽しめたかというと、すみません、ところどころ寝てしまいました。でも鬼たちが鬼と化した理由がそれぞれにしっかり描かれているのは毎度いいなぁと思います。ほら、切ないでしょ。特に猗窩座の過去は凄絶で、周囲の人が泣いている気持ちもわかるような気がしました。にしても鬼滅素人の私からすれば、えっ、首を斬ったのに再生する!? 猗窩座再来やなくて再生やん!と思ってしまったのでした。
ufotableのアニメーションは綺麗ですね。冒頭、薄陽が射すなか雪が舞うシーンでは息を飲みました。なんにせよ、第二章も観に行きます。その前に私には復習が必要だろうなぁ。
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