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『フロントライン』

『フロントライン』
監督:関根光才
出演:小栗旬,松坂桃李,池松壮亮,森七菜,桜井ユキ,美村里江,吹越満,光石研,滝藤賢一,窪塚洋介他
 
ダンナが無事にタイへと帰りましたので(もはやどっちが「帰る」なのかわかりません(笑))、
翌日は元の生活に戻すべく、終業後に3本ハシゴ。109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
新型コロナウイルスが世界を脅かしつつあった2020年2月、豪華客船ダイヤモンド・プリンセス内で集団感染が発生。
監督は私が苦手だった『かくしごと』(2023)の関根光才だから期待度低めで観に行きました。
 
当時はまだウイルス災害専門の機関を持たなかった日本で、現場に臨むことになったのは災害派遣医療チーム“DMAT(ディーマット)”の面々。
コロナって、災害とちゃうやんと言いたくなるところ、ほかに引き受け手がなくてDMATに依頼があったそうです。
 
そもそも私はDMATを知りませんでした。
医師や看護師はそれぞれに所属する病院があり、災害が起こると召集をかけられるボランティアチーム。
通常の仕事でさえ大変でしょうに、大変な場に呼びつけられるわけです。
 
本作でチームを率いる医師は結城英晴(小栗旬)。
彼が絶大な信頼を置く仙道行義(窪塚洋介)と真田春人(池松壮亮)もすぐに呼びかけに応じます。
一方、厚労省からやってきたお役人の立松信貴(松坂桃李)は終始偉そうだけど、仕事はできる。
そして実はいい奴だということが次第にわかってきます。
 
マスコミは面白おかしく書き立てるばかりで、正しい情報を伝えようとはしません。
取材をする上野舞衣(桜井ユキ)は上司の轟(光石研)に命じられたとおり、
現場であら探しをしては視聴率の取れるものを見つけようとします。
 
ダイヤモンド・プリンセスのスタッフのひとり、羽鳥寛子(森七菜)は外国人客の通訳を務め、
客たちの心情に寄り添うあまり、医師や看護師に無理なリクエストをすることも。
 
ダイヤモンド・プリンセスに乗り込むクルーたちの家族は、それがバレると学校や職場で差別を受ける。
そのせいでDMATのメンバーがごっそりと減ってしまったりします。
 
期待せずに観に行ったけれど、感動の煽り方が思ったよりも低めなところがよかったです。
窪塚洋介がとてもよかったのと、終盤の滝藤賢一演じる医師・宮田と真田の会話も好きでした。
 
当時の状況とDMATについて知ることができてよかった作品です。

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