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『英雄傳』

『英雄傳』
監督:坂本浩一
出演:浅井星光,北川貴英,白川竜次,習志野青龍窟,中野哲爾,ハヤテ真青,
   ゲヘイロ笹森,雨宮宏樹,宮原華音,橋渡竜馬,高岩成二他
 
職場の先輩が合気道を習っています。
その先輩が合気道教室で「伝説の合気道家が出演する映画が公開される」と聞いてきたそうです。
なんかわからんけどおもろそうやから、私が観に行くことにしましょう。
上映館がとても少なくて、キノシネマ心斎橋へ行くよりほか選択肢はありません。
 
妻に先立たれた智也(高岩成二)は、娘のサクラ(藤田凛)を男手ひとつで育てることに。
父子で沈みがちな日々に光をもたらしてくれたのは、ふと目にしたヒーローもの“テアトルージャー”。
以来、智也は野外劇場でスーツアクターとしてテアトルージャーのイベント開催を続けていたが、
野外劇場の閉鎖が決まり、サクラと共に客席でしばし感傷に浸る。
 
そこへ訪れたのが中年女性の浅香光(浅井星光)。テアトルージャーの公演が終わったと知って酷く残念がる。
しばらく町を離れていたという彼女は行くあてもないらしく、智也親子は光を家へと招く。
詳しい事情はわからないが、光にも一人娘がおり、テアトルージャーに救われたのだと言う。
 
一方、付近一帯では再開発の話が持ち上がり、半グレ集団“ストライク”による地上げが横行していた。
ターゲットとなった土地の所有者の中にはさまざまな武道家がいるが、
半グレ集団の面々を仕切る拳悟(橋渡竜馬)のほうも剛腕の格闘家を集めて殴り込みをかけている。
 
平和だった町を取り戻すため、公認システマインストラクターの貴大(北川貴英)、合気道神武錬成塾道場長の竜也(白川竜次)、
忍道家の伊賀崎剛(習志野青龍窟)、躰道道場『己錬館』館長の哲(中野哲爾)らは鍛錬を開始。
 
実は、光こそ貴大らが帰りを待ち望んでいた浅井流鞭拳空手の創始者。
光は娘のマユミ(ファンマユミ)に絡んできた男を殺してしまい、今まで服役していたのだ。
死んだ男の弟が拳悟で、出所してきた光を待って復讐を果たそうとしている。
 
母親が逮捕された後、学校で「人殺しの子」と言われていじめられたマユミは、
出所後に自分のことを迎えにも来てくれない光のことを恨んでストライクに加入。
ストライクのアジトに乗り込んだ光や貴大らは、次々と拳悟の手下を倒してゆくが、
光は拳悟と闘う前にまずはマユミと向き合うことになり……。
 
台詞を言うことには慣れていない人も多いのか、若干棒読みだったりします(笑)。
それでもアクションが素晴らしいから、台詞回しなんてこの際どうでもいいやと思えてしまう。
ファンマユミを始めとする子役たちはテアトルアカデミーに所属しているようで、
役者の卵を見ているのかと思うとウキウキします。
 
悪役のほうも武道家揃い。
剛柔流空手免許皆伝のハヤテ真青、カポエイリスタのゲヘイロ笹森。
その他は公式HPに名前がないからわからんけど、有名どころなのでしょう。
影武流合氣体術の創始者だという雨宮宏樹も迫力がありました。
美しいアクションってこんなにも楽しいものなんだと再認識。
 
「合気道って逃げるだけなのかよ」にするりと反論する白川さん、面白い。
職場の先輩がかよう合気道教室の皆さんには是非ご覧いただきたいです。

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