『ゴッドマザー コシノアヤコの生涯』
監督:曽根剛
出演:大地真央,黒谷友香,鈴木砂羽,水上京香,寺田光,菊地麻衣,板垣樹,大西礼芳,
浅田芭路,永尾柚乃,江原璃莉,庄野崎謙,温水洋一,木村祐一,市川右團次他
イオンシネマ茨木にて封切り日に鑑賞しました。
今年度から終業時間が昨年度までより15分早くなったおかげで、仕事帰りに3本ハシゴできる機会もちらほら。
電車通勤の同僚は2本早い電車に乗って帰れるようになったと言っていました。
たかが15分、されど15分。でも、3本ハシゴなんてするもんやないですけど。(^^;
そんなわけで、これも特に興味があったから観に行ったのではなくて、
17:25からの上映に間に合えばさらにその後2本ハシゴできるやんと思って観に行っただけ。
結果、ほぼ知らなかったコシノ三姉妹とその母コシノアヤコについて知ることができてよかったような。
母アヤコ(大地真央)が倒れたとの報せを受けて病院に駆けつける。
医師によればアヤコは脳梗塞を起こしており、今日明日が山場。
泣いたり喚いたりしながらその場を離れようとしない三姉妹を三途の川の淵で見つめるアヤコ。
そこへ姿を現したのが、どう見てもそうは見えない天使(温水洋一)。
天使のお迎えが来るということはアヤコはもう死ぬことが決まっているのだが、
天国行きか地獄行きかが未定で、今からアヤコのこれまでの人生を精査するらしい。
こうしてアヤコと天使の間でアヤコの人生が再現される形で描かれます。
1913(大正2)年、呉服屋の長女に生まれたアヤコは、近所のパッチ店で見かけたミシンに恋焦がれる。
従業員でなければミシンに触れることすら許さないと言われ、ならば女学校を辞めてパッチ店に就職すると宣言。
父親の甚作(木村祐一)は当初は反対していたが、アヤコの熱意に負けてついに認める。
ところがそのパッチ店が不況のあおりを受けて閉店に追い込まれてしまう。
どうしたものかと悲嘆するアヤコに甚作はミシンを贈り、修行を積んだアヤコはやがてコシノ洋装店を開業。
彼女が仕事をする姿に惚れ込んだ川崎武一(庄野崎謙)と結婚し、3人の娘を授かる。
しかし武一は太平洋戦争に出征して還らぬ人となり、アヤコは女手ひとつで娘たちを育てることになり……。
自由奔放なアヤコの生き方は褒められることばかりではありません。
仕事に忙しかったアヤコは、次女のジュンコがあまりにやかましいのに困り果て、親戚のもとへ預けたりもしました。
これは夫を亡くしてからの話ではなくて、両親そろっているばかりか祖父母もいるときの話です。
夫の死後は仕事で知り合った紳士服店の男性(市川右團次)と恋に落ちるも、相手には妻子あり。
不倫の関係でありながら人目をはばからずにふたりでいそいそと出かけ、ヒロコは相手の娘から「泥棒の子」となじられる。
周囲から道義に反しているから別れるように言われてもヒロコは動じません。
こんなとき、母親の幸せを願う娘たち3人がヒロコの味方をする。
子どもたちにこんなことを言われてはと、ふたりの関係を周囲は認めざるをえなくなるんですよねぇ。
結局10年だか15年だかつきあってから自然消滅したそうですけれど。
基本的に演技は誰も彼も大げさなので、芝居は芝居。
心に染み入るところは個人的にはなかったのですが、おおっ、これも脚本は池田鉄洋じゃあないか。
どうもこの人の脚本だと知ると、私は採点甘めになってしまうようです(笑)。
解せないのは、どう見ても黒谷友香のほうが鈴木砂羽よりも年下なのに、長女役と次女役であるということ。
実際、黒谷友香は鈴木砂羽より3つ下です。
コシノジュンコのイメージにぴったりなのは鈴木砂羽しかいなかったのでしょうか。そうかもしれん。
三姉妹ともにカメオ出演しています。コシノジュンコだけはすぐわかります。
あ、私、途中ちょこっと寝ちゃったんで、矢田亜希子がどこに出ていたか知りません。
上西雄大監督が出ているシーンは覚醒していたのでわかりました。矢田さん、ごめん。
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