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『ガラ』

『ガラ』(原題:嘎啦)
監督:ツェン・ダーヘン 
出演:チュー・チアイー,シュー・ハオシャン,メイヴィス,リー・エンヨウ他
 
昨夏台湾で公開されて大ヒット、興行収入年間ベスト10入りを果たしたホラー作品との触れ込み。
本国ではあまりのグロさに耐えきれずに鑑賞中の嘔吐者続出ってホンマかいな。
いやいや、吐きそうになったら劇場の外へ出なあかんし、そもそも観なきゃよいのでは。
 
だからもともとはホラーが苦手な私も観るべきではないと思ったのですけれど、またまた好奇心が勝る
世の中にホラー好きは多いようで、これだけ煽られたら観たくなるというものでしょう。
シアターセブン、連日大盛況のようで、この日も満席でした。
よかった~、早めにオンライン予約しておいて。こんな映画、最前列では観たくない(笑)。
 
タイトルの“GALA”は、台湾で歯ぎしり音を表す擬音語のことなのだそうです。
原作の小説は台湾で文学として高く評価され、その原作者のチャン・タイユーが脚本を書いています。
『呪詛』(2022)で金鐘賞最優秀アートデザイン賞を受賞したスタッフがグロすぎる特殊メイクを担当。
ヤバそうなシーンが急に来ても大丈夫なように、最初からほとんど薄目の状態で観ました。
 
青年アーシューの母親はインフルエンサーのメイビス。
メイビスは夫と死別した後に再婚。このたび、父親の命日にかぶせて家族旅行を計画したのがアーシューは気に入らない。
再婚相手つまりアーシューの継父とアーシュー、そしてまだ幼い妹を連れ、メイビスは山奥のリゾートヴィラへと向かう。
 
ヴィラだと言うが、そこは50年以上前のホテル建設時に多数の死亡者を出した廃墟
ここからライブ配信をおこなって客を呼び込み、儲けようとメイビスは考えているのだ。
 
途中で森に迷い込んで車が動かなくなったが、メイビスの部下チャンが迎えに来たおかげで一行は無事ヴィラに到着。
しかしヴィラで次々に怪奇現象に見舞われたばかりか、チャンが不可解な死を遂げる。
死の直前にチャンが撮影して送ってきた動画を見たアーシューの友人ティエンレンは、これを利用しない手はないと考える。
 
ヴィラから帰宅後も様子がおかしいメイビスを心配するアーシューに、ティエンレンはもう一度ヴィラに行こうと言う。
謎を探るべく乗り込んでライブ配信するべきだと言われ、アーシューも頷く。
チームを組むため、ネットでメンバーを募ってオーディション。
フェイシャン(♂)、ジェニー(♀)、ジュエン(♀)を採用し、計5人で再度ヴィラへと向かうのだが……。
 
う~む、なんだかガッカリです。意を決して観に行ったのに(笑)。
 
原作はどうだか知りませんが、怪奇現象が起こる原因が中途半端にしか描かれていなくてわかりづらい。
そこにちゃんとした理由があるホラーなら物語として面白いから楽しめます。
『哭声/コクソン』(2016)とか『憑依』(2023)、『破墓/パミョ』(2024)などの韓国ホラーが私にとってはそうでした。
 
いずれの作品よりも映像的には本作のほうが不気味でグロいけれど、物語性が低い。
ジャンプスケアに特化した作品だと思うので、ただ怖いものを観たくてビビりたい人にはいいかも。
呪われた人は自分で口を引き裂いて死んじゃいます。もうホントにグロい。
 
ホラーにも切なさがほしいんだよ。これじゃ結局何だったの!?という感想しか残らない。
とは言うものの、えげつないシーンでは目を閉じていたから大丈夫かと思いきや、
この日の晩に見た夢は、内容を覚えていないけれど嫌な感じだったから、それなりに怖かったのでしょう。(^^;

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