2025年4月の読書メーター
■キッチン常夜灯 真夜中のクロックムッシュ (角川文庫)
なにしろこの前に読んだのが『ケモノの城』だったので、一刻も早くあの状況を頭から消し去りたいと思って手に取ったのが本作でした。第1弾と主人公は同じだと思ったら違うことに意表を突かれる。なるほど、同じ会社の他部署の女性が主人公なのですね。前作は現場の店長が主人公、本作は本社勤務の女性の話。美味しそうな料理の描写が並ぶだけで幸せな気分になれるというものです。正直なところ、主人公の恋愛話はまぁ良しとして、キッチン常夜灯での恋愛話は別に要らんと私は思ってしまうのですが、美味しいものを一緒に食べれば恋も生まれるか。
読了日:04月05日 著者:長月 天音
https://bookmeter.com/books/21918239
なにしろこの前に読んだのが『ケモノの城』だったので、一刻も早くあの状況を頭から消し去りたいと思って手に取ったのが本作でした。第1弾と主人公は同じだと思ったら違うことに意表を突かれる。なるほど、同じ会社の他部署の女性が主人公なのですね。前作は現場の店長が主人公、本作は本社勤務の女性の話。美味しそうな料理の描写が並ぶだけで幸せな気分になれるというものです。正直なところ、主人公の恋愛話はまぁ良しとして、キッチン常夜灯での恋愛話は別に要らんと私は思ってしまうのですが、美味しいものを一緒に食べれば恋も生まれるか。
読了日:04月05日 著者:長月 天音
https://bookmeter.com/books/21918239
■食王(祥伝社文庫に7-5) (祥伝社文庫 に 7-5)
どんな店が入っても続かない場所って確かにありますよね。交通の便も治安も良い、味も良いとなれば流行って当然なのに、あららここまた店が変わっているよという場所。何回かそれを繰り返した後にずっと空いたままになるという。本作は同業者の間で「呪われた通り」と言われる土地に建つビルを義理人情で買い取った社長の話。信頼していたはずの部下に裏切られるって、社長の最初の見る目はどないやってんと思わなくもないけれど、話の流れとしてハッピーエンドにならないはずがないから、安心して読めました。本職が飲食業の方々の感想が聞きたい。
読了日:04月18日 著者:楡周平
https://bookmeter.com/books/21609997
どんな店が入っても続かない場所って確かにありますよね。交通の便も治安も良い、味も良いとなれば流行って当然なのに、あららここまた店が変わっているよという場所。何回かそれを繰り返した後にずっと空いたままになるという。本作は同業者の間で「呪われた通り」と言われる土地に建つビルを義理人情で買い取った社長の話。信頼していたはずの部下に裏切られるって、社長の最初の見る目はどないやってんと思わなくもないけれど、話の流れとしてハッピーエンドにならないはずがないから、安心して読めました。本職が飲食業の方々の感想が聞きたい。
読了日:04月18日 著者:楡周平
https://bookmeter.com/books/21609997
■息子のボーイフレンド (双葉文庫 あ 55-06)
自分の子どもがゲイであることを受け入れられるか。映画『ある少年の告白』を思い出しました。ニコール・キッドマン演じる母親は、息子の告白に最初は衝撃を受けるけど、なんとか理解しようとする。ラッセル・クロウ演じる父親はどうかというと、そうは行かない。本作でも母親の莉緒が懸命に受け入れようとするのに対し、父親の稲男はラッセル・クロウほど横暴ではないせよ、途中までは絶対に認めようとしません。だからこそ最後の稲男の行動は嬉しくなる。現実はどうでしょう。解説の「なんであっても、死んだ息子よりはいい」が心に刺さります。
読了日:04月21日 著者:秋吉理香子
https://bookmeter.com/books/22283723
自分の子どもがゲイであることを受け入れられるか。映画『ある少年の告白』を思い出しました。ニコール・キッドマン演じる母親は、息子の告白に最初は衝撃を受けるけど、なんとか理解しようとする。ラッセル・クロウ演じる父親はどうかというと、そうは行かない。本作でも母親の莉緒が懸命に受け入れようとするのに対し、父親の稲男はラッセル・クロウほど横暴ではないせよ、途中までは絶対に認めようとしません。だからこそ最後の稲男の行動は嬉しくなる。現実はどうでしょう。解説の「なんであっても、死んだ息子よりはいい」が心に刺さります。
読了日:04月21日 著者:秋吉理香子
https://bookmeter.com/books/22283723
■ソロ沼のものがたり
映画『うんこと死体の復権』を観て以来、舘野さんの著書に触れる機会が増えました。昆虫は得意とは言えないので、映像で迫られると直視できない場面が多々ありそうですが、こんな本なら没入できます。虫の話なのに、そこに描かれているのはまるで人間にまつわるお伽話のよう。特に「おさむし戦争」はその情景が頭の中に浮かび、しかも切ない結末にただならぬ余韻を感じます。また、片目のつぶれたカエルが主役の最終話は、彼と共によれよれと旅している気分になりました。ソロ沼は差し詰め桃源郷か。まさに小さき者たちの生き様を見せてもらえます。
読了日:04月27日 著者:舘野 鴻
映画『うんこと死体の復権』を観て以来、舘野さんの著書に触れる機会が増えました。昆虫は得意とは言えないので、映像で迫られると直視できない場面が多々ありそうですが、こんな本なら没入できます。虫の話なのに、そこに描かれているのはまるで人間にまつわるお伽話のよう。特に「おさむし戦争」はその情景が頭の中に浮かび、しかも切ない結末にただならぬ余韻を感じます。また、片目のつぶれたカエルが主役の最終話は、彼と共によれよれと旅している気分になりました。ソロ沼は差し詰め桃源郷か。まさに小さき者たちの生き様を見せてもらえます。
読了日:04月27日 著者:舘野 鴻
■#真相をお話しします
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】原作を読んだときに「記憶に残る話かと言われるとそんなことはない」と書きました。実際2年半経った今、どの話もうろ覚え。だからこそ余計に、豊島圭介監督は上手く映画にしたものだなぁと驚く。あの『#拡散希望』の息子が生配信する番組の中で、投げ銭目当てに喋りたがるスピーカーたち。『惨者面談』『ヤリモク』『三角奸計』が披露された後に待ち受ける「#真相をお話ししますの真相」。テンション高く振る舞う大森元貴と岡山天音の心の傷が感じられ、投げかけて閉じる幕もよかったと思います。
読了日:04月29日 著者:結城 真一郎
https://bookmeter.com/books/19696286
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】原作を読んだときに「記憶に残る話かと言われるとそんなことはない」と書きました。実際2年半経った今、どの話もうろ覚え。だからこそ余計に、豊島圭介監督は上手く映画にしたものだなぁと驚く。あの『#拡散希望』の息子が生配信する番組の中で、投げ銭目当てに喋りたがるスピーカーたち。『惨者面談』『ヤリモク』『三角奸計』が披露された後に待ち受ける「#真相をお話ししますの真相」。テンション高く振る舞う大森元貴と岡山天音の心の傷が感じられ、投げかけて閉じる幕もよかったと思います。
読了日:04月29日 著者:結城 真一郎
https://bookmeter.com/books/19696286
■花まんま (文春文庫 し 43-2)
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】一時期、朱川湊人にハマっていました。それももう15年以上前のことだから、薄ぼんやりとしか内容を覚えていません。しかも自分のかつての感想を読むと、私が好きだったのは他の短編のほうだったらしくて。そんなふうに個人的には印象の薄い短編が万人の涙を誘いそうな感動作になっています。もっとも、私がいちばん驚いたのは東京外大出身でマルチリンガルの鈴木亮平の関西弁が完璧だったこと。しかし鑑賞後に彼は西宮出身であることを思い出す。なんや、めっちゃ感心したのにネイティブやんか(笑)。
読了日:04月30日 著者:朱川 湊人
【再読ではなく、映画版を観たので書き込み】一時期、朱川湊人にハマっていました。それももう15年以上前のことだから、薄ぼんやりとしか内容を覚えていません。しかも自分のかつての感想を読むと、私が好きだったのは他の短編のほうだったらしくて。そんなふうに個人的には印象の薄い短編が万人の涙を誘いそうな感動作になっています。もっとも、私がいちばん驚いたのは東京外大出身でマルチリンガルの鈴木亮平の関西弁が完璧だったこと。しかし鑑賞後に彼は西宮出身であることを思い出す。なんや、めっちゃ感心したのにネイティブやんか(笑)。
読了日:04月30日 著者:朱川 湊人
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