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『アンジーのBARで逢いましょう』

『アンジーのBARで逢いましょう』
監督:松本動
出演:草笛光子,松田陽子,青木柚,六平直政,黒田大輔,宮崎吐夢,工藤丈輝,田中偉登,駿河メイ,
   村田秀亮,田中要次,沢田亜矢子,木村祐一,石田ひかり,ディーン・フジオカ,寺尾聰他
 
109シネマズ箕面にて。
 
ある町に風に乗って現れた高齢の女性アンジー(草笛光子)。
入居者なくボロ家となったまま放置されている物件を一目で気に入って不動産屋へ。
 
あの物件を借りたいと聞き、不動産業者(宮崎吐夢)は仰天。
なんでもあれは曰く付きも曰く付き、事故多発物件とのこと。殺人はないものの、自殺はあった。
住めば不幸に見舞われる物件だと。
 
そんなことは屁とも思わないアンジーが金を積んで交渉しようとしていたところへ、
物件の大家(寺尾聰)本人が現れ、店をやってくれるなら喜んで貸しますと言う。
 
店を開けるべく早速手入れを始めたアンジーだったが、ひとりでは埒があかない。
近くの公園を訪れると、そこで暮らすホームレスたちに声をかけ、改修を頼む。
そんな様子を向かいの美容院から眺める店主(松田陽子)と高校生の息子(青木柚)。
 
ホームレスの面々に扮するのは、元大工役の六平直政、元電気屋役の黒田大輔、暗黒舞踏家役の工藤丈輝。
路上生活者だからといって不幸せなわけじゃない。けれど張りのある生活をしていたわけでもない。
それが、アンジーからあーだこーだと指示されて自分の得意分野で働いているうちに張り合いが出てきます。
 
青木紬演じる少年は、女友達(駿河メイ)の兄(田中偉登)のことが好き。
けれどその想いをなかなか打ち明けられず、母親にも自分がゲイであることを言えずにいます。
アンジーと関わることで彼自身も母親も少しずつ気持ちに変化があらわれてきます。
 
舞台劇を観ているかのようでした。
可も不可もなく、最後にディーン・フジオカがバイクを乗る姿に驚くぐらいで。
でも、後味はいい。
今年91歳になる草笛光子を見るための作品でしょう。

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