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『ベイビーガール』

『ベイビーガール』(原題:Babygirl)
監督:ハリナ・ライン
出演:ニコール・キッドマン,ハリス・ディキンソン,ソフィー・ワイルド,アントニオ・バンデラス,
   エスター・マクレガー,ヴォーン・ライリー,ヴィクター・スレザック,レスリー・シルヴァ他
 
休日、NGKで漫才吉本新喜劇を観る前後にTOHOシネマズなんばで映画を1本ずつ。本作は「前」に鑑賞。
 
ニューヨークの大企業でCEOの座に就くロミー。
倉庫配送システム用のロボットを開発した彼女は時の人となり、女性活躍の象徴として崇められている。
売れっ子舞台演出家の夫ジェイコブは限りなく優しく、娘ふたり、イザベルとノラは多感な時期で、
特に長女のイザベルは時に反抗的な態度を取るが、レズビアンの彼女のことを両親はしっかり認めている。
絵に描いたような幸せな家族と、成功の一途をたどる誰もが羨む人生。
 
しかしロミーには人には言えない秘密があった。それは性生活への不満。
ジェイコブとのありふれたセックスに満足できず、まったく刺激を感じられない。
 
そんなとき、インターンとしてやってきた学生サミュエルのことが気になりはじめる。
彼はロミーの心の裡を見透かしているかのようで、挑発的なアプローチを繰り返す。
スルーするつもりがサミュエルの術中にハマるかのように受け入れてしまうロミー。
やがてCEOのロミーとインターンのサミュエルの力関係は完全に逆転。
ロミーはサミュエルに対して性的に服従することを余儀なくされるのだが……。
 
ロミー役のニコール・キッドマンは6月に58歳の誕生日を迎えます。
サミュエル役のハリス・ディキンソンは同じく6月に28歳になる。
そりゃキッドマンはいくつになっても綺麗です。けれど、老いを感じさせる撮り方をしていることもあり、きつい。
息子といってもいいほど歳の離れた男性に入れ込み、彼が別の女性と話しているだけで嫉妬心メラメラ。
キッドマンの実際の喘ぎ声がどんなだかは知らんけど(笑)、ロミーの獣みたいな喘ぎ声は怖すぎる。
 
痛々しい思いは終始ありますが、面白いのは面白い。
アントニオ・バンデラス演じるジェイコブはロミーの不満を察することができず、終盤、妻の浮気を知ると激怒。
ロミーを追い出しておきながら気になって、彼女がいるとおぼしき別荘に赴いたら、そこにサミュエルもいる。
半狂乱になるジェイコブの気持ちを鎮めるのはロミーではなくて、なんとサミュエル。
まるで吠える犬をおとなしくさせるときと同じように。
 
母親の変化に気づき心配するイザベルの存在もとてもいい。
イザベル役のエスター・マクレガーはユアン・マクレガーの娘なんですね。
クララ・マクレガーのことしか知らなかったから、もうひとり娘がいたのかとビックリ。
 
最後はサミュエルが去り、その理由を知ったのか肉体関係を迫るような発言をするオッサンに言い返すロミーがちょっとカッコイイ。
家族のもとへ戻って、妻の性的嗜好を知った夫がそっちに寄せる。
妻も満足しているかと思いきや、想像しているのはサミュエルのことという皮肉。怖っ。

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