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『LOVE LIFE』

『LOVE LIFE』
監督:深田晃司
出演:木村文乃,永山絢斗,砂田アトム,山崎紘菜,嶋田鉄太,神野三鈴,田口トモロヲ他
 
前述の『ドライビングMissデイジー』を観た後、阪急電車に乗って夙川へ。
ひとりランチで満腹になってから再びTOHOシネマズ西宮へ戻りました。
 
深田晃司監督が矢野顕子の“LOVE LIFE“をモチーフに撮り上げた作品。
この曲からこんなドラマを作り上げるんですね。
昼酒を飲んでいるので眠くなるかと思いましたが、めちゃくちゃ集中できました。
 
ホームレスを支援するNPOで働く妙子(木村文乃)は、
息子の敬太(嶋田鉄太)を連れて市役所の福祉課に勤務する大沢二郎(永山絢斗)と再婚。
 
二郎の両親である誠(田口トモロヲ)と明恵(神野三鈴)が暮らしていた団地の部屋を譲り受け、
その両親は向かいの棟に新たに部屋を購入して住んでいる。
誠は、二郎が離婚歴のある妙子と結婚したことを許さないままだが、
敬太は二郎にすっかり懐き、もとからの親子のような幸せな毎日。
ところがある日、敬太が風呂で足を滑らせ、頭を強打した後に浴槽内で溺れて死亡。
何年も前に失踪して行方不明だった妙子の前夫パク(砂田アトム)が敬太の葬儀に現れる。
パクは韓国籍で聴覚障害者
公園で寝泊まりする彼のことを妙子は放っておけず、世話をしはじめるのだが……。
 
いくつか釈然としないところがあります。
 
二郎は職場につきあっていた女性(山崎紘菜)がいて、彼女と結婚寸前だったのに浮気。
その浮気相手が妙子だったという設定、要りますか。
両親の引越しを手伝いに来ていた先でまた彼女と会うシーンも何なんだか。
山崎紘菜のイメージとかけ離れすぎているから違和感をおぼえるのかも。
それから、妙子の前夫が韓国籍でろう者のホームレスという設定も、必要なのかなぁ。
 
ただ、を亡くして間もない身としては、心に沁みる台詞がいくつかありました。
パクが妙子にかける言葉、「敬太の死を乗り越える必要はない。
忘れて前へ進めと誰かから言われたとしても、忘れてはいけない」。
大切な人が亡くなったとき、その死を乗り越える必要なんてない。
忘れる必要もないし、むしろ忘れてはいけない。
 
好きと思える作品ではありません。でも、心には残りました。

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