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『メタモルフォーゼの縁側』

『メタモルフォーゼの縁側』
監督:狩山俊輔
出演:芦田愛菜,宮本信子,高橋恭平,古川琴音,汐谷友希,
   伊東妙子,菊池和澄,大岡周太朗,生田智子,光石研他
 
同じく久しぶりのTOHOシネマズ伊丹にて。
 
ウェブコミック配信サイトで連載されていた鶴谷香央理の同名コミックを狩山俊輔が映画化。
原作漫画の連載媒体がだんだんと紙ではなく配信になってきているんですねぇ。
 
17歳の高校生・佐山うらら(芦田愛菜)はボーイズラブ漫画が大好き。
しかし学校ではその嗜好を口にすることすらできず、そのせいで友だちもいない。
 
ある日、うららのバイト先である書店にやってきた老婦人・市野井雪(宮本信子)が、
ボーイズラブがなんたるかも知らずにただ綺麗な表紙に惹かれて1冊買ってゆく。
その面白さにハマった雪は、さっそく書店で続巻の有無をうららに質問。
 
丁寧に答えようとするうららを雪はお茶に誘って意気投合。
以降、ふたりはボーイズラブについて語り合い、60近い年の差を超えて友情を育むのだが……。
 
好みでした。
 
なんといってもやはり芦田愛菜、素晴らしい。
彼女の表情を見れば、台詞になくてもどの感情も伝わってきます。
宮本信子も実に可愛らしいおばあちゃんで、この友人関係を応援したくなります。
 
夫に先立たれた雪と、あまり家にいない母と二人暮らしのうらら。
寂しいなんてどちらも言わないし、ひとりでいることを楽しんではいるけれど、
でもこんなふうに、大好きなことについて話せる相手がいれば。
 
ふたりがファンの漫画家役の古川琴音がまたすごくよかった。
友だちのいないうららと同じ団地に住む幼なじみ・紡役の高橋恭平との関係も好き。
 
優しい話です。心が洗われる。

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