『Viva!公務員』(原題:Quo vado?)
監督:ジェンナーロ・ヌンツィアンテ
出演:ケッコ・ザローネ,エレオノーラ・ジョヴァナルディ,ソニア・ベルガマスコ,
マウリツィオ・ミケリ,カテリーナルドビカ・モドゥーニョ他
2015年のイタリア作品。
2016年の“イタリア映画祭 2016”にて日本初公開。
そのときの邦題は『オレはどこへ行く?』でした。
翌年2017年にヒューマントラストシネマ有楽町のイベント、
“Viva!イタリア Vol.3”で上映されたそうです。
Amazonプライムビデオ見放題作品の中にあり。
幼い頃から夢だった公務員になった男ケッコ。
終身雇用で一生安泰のはずなのに、政府の方針で公務員削減。
リストラ対象者1,244名の中に入ってしまう。
どうしても辞めたくないケッコは激しく抵抗。
退職金を上乗せすると言われても決してうなずかない。
1,243名を退職に追い込むことに成功したリストラ担当者は、
自分の評価のためにもケッコに辞めると言わせたくて、
厄介な部署に次々と異動させるが、それでもケッコは辞めない。
困ったリストラ担当者がついに命じた異動先は北極圏。
過酷な環境にすぐにケッコは音を上げると思われたが……。
主演はイタリアで人気の喜劇俳優ケッコ・ザローネ。
役名もそのままケッコにするぐらいですから、
彼で客が取れるぐらいの人気者なのでしょう。知らんけど。
人気者が主役のおかげか、本作はイタリアで大ヒットを飛ばしたそうです。
だけど、面白いですか?これ。日本人が好みそうだとは思えません。
容貌も私のタイプじゃないし(笑)、マザコンで偉そう。
しかもいまどき男尊女卑の意識あらわな差別主義者。
リストラ担当者が女性なのを見て彼女に吐く暴言にウンザリ。
おぞましい下ネタなどもあって、イライラします。
キュートな女性ヴァレリアと知り合って心を入れ替えるわけですが、私はムリ。
ちっとも心に響かなくて、早く終わってくれないかと祈るばかりでした。
北極へ追いやったせいで危険手当なるものを払わなければならなくなり、
リストラ部長が上司から怒鳴られるはめに。気の毒なことこのうえなし。
でも最後にはケッコがリストラ部長に素晴らしい話を持ち込んで、って、
良いようにまとめられても、なんだかなぁ。始終、上から目線だし。
このユーモアの感覚は異国のものに感じます。
本国で大ヒットというのはあまり当てにならない。
この人が主演の映画はもう観たくありません。すんません。
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