MENU

『街の上で』

『街の上で』
監督:今泉力哉
出演:若葉竜也,穂志もえか,古川琴音,萩原みのり,中田青渚他
 
テアトル梅田で前述の『水を抱く女』の次に。
大満足の2本ハシゴとなりました。
 
今泉力哉監督と漫画家の大橋裕之による共同脚本。
こんなに客の間から楽しそうな笑い声の漏れる作品は久しぶりです。
 
下北沢、ちょっと憧れています。
私は大阪から出たことがないけれど、もっと若い頃に東京に住む機会があれば、
住んでみたかったなぁ下北沢、そう思っています。
 
荒川青(若葉竜也)は下北沢の古着屋に勤める青年。
恋人の川瀬雪(穂志もえか)から浮気を告白されたうえにフラれてしまう。
せめて浮気相手が誰なのか聞きたいと思うのに、雪は絶対に言わない。
俺の知っている奴なのか。いったい誰なんだよ。
 
悶々とする日々を送っていると、自主映画の出演依頼が舞い込む。
依頼主は学生の高橋町子(萩原みのり)で、
古着屋のレジでいつも読書している青の姿を見て良いと思ったらしい。
 
話を聞いただけでガチガチに緊張する青は、
行きつけの古書店の店員で顔なじみの田辺冬子(古川琴音)に相談。
演技の練習につきあってもらうが、その甲斐なく本番でもガチガチ。
 
撮影の打ち上げに呼ばれたものの、完全にアウェーで浮いた状態。
そんな彼に話しかけてきたのは、自分もアウェーだという城定イハ(中田青渚)で……。
 
会話を楽しむ作品です。
情けない青の姿と、彼と誰かの掛け合いの間(ま)が絶妙で、
そこそこ入っている客が皆、クスッ、ときにはガハハ。
 
みんなそれぞれに恋をしている。
青春時代には多かれ少なかれこんな思いをした人がいるはず。
修羅場になりそうでならない笑える展開がとても愉快。
大事な役で成田凌が友情出演。この彼もイイ。
 
コロナで気分が沈みがちな今日この頃、こんな温かい作品、大歓迎。

—–

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次