『スタートアップ!』(英題:Start-up)
監督:チェ・ジョンヨル
出演:マ・ドンソク,パク・ジョンミン,チョン・ヘイン,ヨム・ジョンア,チェ・ソンウン,
キム・ジョンス,ユン・キョンホ,コ・ドゥシム,キム・キョントク他
終業後にしんどい思いをしながらもシネマート心斎橋まで行ったのは、
前述の『レディ・マクベス』ではなく本作が観たかったからです。
男前の韓流スターを見るのももちろん楽しいけれど、
私はマ・ドンソクが出演していると聞くと外せない。
もう名前を聞くだけでウキウキしちゃって、どうしても観たくなるのです。
あんないかつくて目つき悪くて、でも絶対いい人でしょ!?(笑)
母子家庭に育つテギルは、母親に相談することなく高校を辞め、
悪友のサンピルとつるんでだらだらと遊んでばかり。
学費を単車につぎ込んだことが母親にバレてビンタを喰らい、
行くあてもないのに家を飛び出してしまう。
飯を食いにたまたま入った中国料理店に住み込みの店員募集の張り紙が。
優しいオーナーがすぐに採用を決めてくれるが、
一緒に住み込んでいるのは怪しすぎる男ふたり。
特に巨体におかっぱ頭の料理長コソクは大いに謎。
今まで働いたこともなければ、口の利き方さえ知らないテギルは、
コソクのもと、社会のルールを学ぶことになるのだが……。
笑いました。
笑いましたけれども、今までのマ・ドンソク作品と比べると少し弱い。
コソクが元は何をしていたのか、何故にこの店で働くに至ったのか、
オーナーの身にも何があったのか。
なんとなくは匂わせられますが、あくまでもなんとなく。
もうちょっとお節介な説明があってもいいのに。
知っている人がぼそっと教えてくれる、みたいなのがほしかったな〜。
初めてお給料をもらったときのテギルの顔がいいですね。
母親と息子、お互いのことが心配なのに、素直にそれを言えない。
お金がなくても親子一緒に笑って暮らせたらそれでいい。
最後ももっと派手に終わらせてくれてもよかったのになぁ。
物足りなさは残るけど、やっぱり面白いマ・ドンソク。
—–