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『今宵、212号室で』

『今宵、212号室で』(原題:Chambre 212)
監督:クリストフ・オノレ
出演:キアラ・マストロヤンニ,ヴァンサン・ラコスト,カミーユ・コッタン,
   バンジャマン・ビオレ,キャロル・ブーケ他
 
予告編を観たとき、ちょっと面白そうだと思いました。
しかしさほど評判がいいわけでもなく、上映終了が近づいてくる。
もうパスだなと思いはじめた頃、
前述の『君がいる、いた、そんな時。』とハシゴする機会が訪れました。
同じくテアトル梅田にて。
 
フランス/ルクセンブルク/ベルギー作品。
 
パリに暮らすマリアとリシャールは結婚して20年。
大学で教鞭をとるマリアは、若い男に目がない。
気に入った相手を見つけると自分から誘って即ベッドイン。
火遊びと割り切り、寝た男の数は両手でも足りないほど。
一方のリシャールはピアニスト
マリアと出会ってから25年、一度も浮気したことはない。
 
その日も浮気をしたマリアは、何食わぬ顔をして帰宅。
しかし彼女のスマホの画面を偶然見てしまったリシャールは、
そこに並ぶ男からの甘い言葉に唖然。
マリアに詰め寄ると、まるで悪いとは思っていない様子。
 
ふて寝をするリシャールを放置して、
向かいのホテルの212号室に泊まることにしたマリアだったが、
目の前に25歳のリシャールが現れて……。
 
ジャンルとしてはファンタジーになるのでしょうかね。
「マジカルロマンティックコメディ」というらしい。
 
マリアの前に登場するのは若かりし頃の夫のみならず、
夫がまだ16歳だった頃の情事の相手や、
ひと部屋には入りきれないと思うほどの数のマリアの浮気相手。
 
マルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの娘だなんて、大変。
でも、美しい歳の取り方をしていると思います。
 
「若気の至り」じゃなくて「青春時代の酔狂」というのがものすごく気に入りました。
みんな大なり小なりそんなものがあるはず。
 
羨ましいのはこのアパルトマンの環境。
映画館の上階で、向かいにはこんな洒落たホテル。
静かな生活ができるかどうかは知らんけど、いいなぁ、徒歩30秒で映画館へ行けるなんて。
私だって、車で5分で行ける映画館があるからいっか。

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